オワタ\(^o^)/


とりあえず呪霊サイドと手は組めたし、一番直近の英集少年院についても問題なく話がついた。近い内にまた顔を出すと伝えて下水道を後にする。そういえば真人は好感度イベント出たのに、漏瑚たちには出なかったな…。なんでだろ。真人だって呪霊ではあるけど、あの3人は聖霊に近い呪霊だからかなぁ?ま、それは別に気にしなくてもいっか。うーん、これからどうしよう。すぐに高専に戻ってもいいけど、できることはやっておきたいしなぁ…。あ、順平に会いに行くのもアリだな。映画デートしようって話して「カァ。」…やべっ、絶対冥さんのカラスじゃん…。まさか見られてた…?

「カァ。」
「…ヤッホー、冥さん。もしかして見てた感じですか?」
「……。」

あ、これは見てた感じですね。ヤバいな、どうしよう。とりあえず、

「……ご飯でもどすか、奢ります。」
「カァ。」

ブブブ、とスマホがポケットの中で震えた。

『○○ホテルのスイートルームにおいで。』

オワタ\(^o^)/

『30分以内にね。』
『うぃっす。』

タクシーを拾って指定されたホテルまで飛ばしてもらった。スイートルームまでエレベーターで上がると、1部屋しかないドアをノックする。すぐに返事が聞こえてドアがガチャリと開いた。

「待っていたよ、理玖。」
「ち、ちわーす!冥さん今日も素敵ですね♡」
「君は相変わらずだね。入って。」
「失礼しまぁす…。」

うっわ、流石スイートルーム…すげぇ広い。そして好感度イベントが発生した。ま、まさか…!

「姉様、この人は…、」
「前に話した廻神理玖だよ。神の子。」

で、出た〜〜〜〜!!!!憂憂!!!はぇええ、可愛い!お坊ちゃまスタイル可愛い!!

「初めまして、廻神理玖です。」
「憂憂です。あなたの事は姉様からよく聞いてます。」

うわぁ、めっちゃ顔顰められたんだけどなんでぇ!?冥さん私の事なんて話したの!?冥さん!?ねぇ冥さん!?

「理玖、座るといい。」
「あ、ハイ。」
「憂憂、紅茶を淹れてくれるかい。」
「姉様の為なら喜んで!」
「フフ、それで理玖、なにか悪巧みをしてるみたいだね。」
「いやぁ、その…なんと言いますか、」
「別に、私はそれを咎めるつもりで呼んだわけじゃないよ。何故なら私は高専に属さずフリーで動いている身だからね。君が何を企もうとも私には関係ない。でも知ってしまった以上私はうっかり口を滑らせてしまうかもしれないよ。」
「それは困ります…!マジで!お願いします神様仏様冥冥様!何も見ず何も聞かなかったことにしてください!!」
「それは理玖次第だけどね。」
「お金なら払いますからぁ!お願ぁい!」
「フフ、そう言ってくれると思っていたよ。実はとある宗教団体が理玖を信仰していてね。連れて行けば1億くれるらしい。」
「あ、ハイ。喜んで行かせて頂きます。」

ていうかまだ宗教団体残ってたんかい…!憂憂が淹れてくれた紅茶を優雅に飲む冥さん。いやぁ、絵になってますねぇ!!

「それで?一体何をするつもりかな。」
「…それを知ったら、冥さんにも協力してもらうことになりますよ。」
「面白そうだから協力してあげてもいいよ。その度に理玖の体で払ってもらうけどね。」
「ですよねぇ…。」
「上層部に関してはもう片付いているし、何も心配することはないハズだけど。」
「…上層部は今のところ関係ないですね。」

これ話して大丈夫なのかな…。冥さんに金払えば絶対口を割らないってのは分かってる。なんせ金の味方な上に、冥さんは金になる私を敵に回すことは絶対にないからだ。

「話を聞く以上、冥さんが私を裏切るような事があれば、私は冥さんの全財産を消すということを覚えておいてください。」
「…私の全財産を消す、か。それは困るね。安心してくれていいよ、私は金が大事だからね。金の為なら理玖を裏切ることはないよ。」
「その言葉、信じます。…実は、未登録の特級呪霊4体を見つけました。」
「興味深いね。」
「まあ、冥さんは悟から私の事についてある程度聞いていると思いますが、どうですか?」
「そうだね。君の前世云々の話なら聞いたよ。信じ難いとは思っているけどね。」
「信じるか信じないかは冥さんに任せます。それで、どうしても私にはできない事を、その呪霊たちにしてもらうしかなくて、交渉してました。」
「それはつまり、君は呪術規定に反したという事かな。」
「まあ…そうなりますね、そうするしかなかったので。でも、私は生徒達が強くなるキッカケを作るために彼らと手を組んだし、夜蛾学長含め高専の皆にも事前に説明はしてありますから。私はいわばスパイのようなもので、私がすることには必ず意味があると。」
「スパイ、ね。君の悪巧みが残った保守派の人間に知られてしまったら、今度こそ死刑では済まないかもしれないよ。」
「それは…うーん、そうなったら困りますね。2度目はないですから。」
「理玖の事は気に入っているからね、死なれると困るよ。」
「金のために、ですよね。」
「フフ、」

冥さん笑ってごまかしたな!?紅茶を飲みながらちらりと憂憂を見てみる。…めっちゃ睨まれた。なんで!?

「姉様を危険な目に遭わせるのは、いくら神の子でも許しません。」
「あ、うん、肝に銘じます。」
「それで?私は何か協力した方がいいかな?」
「…そうですねぇ…、今のところは大丈夫です。あ、でも交流会の時期になれば協力をお願いするかもしれません。恐らく楽巌寺学長からも冥さんに何かしら依頼が来ると思います。」
「楽巌寺学長か。いくら請求しようかね。」
「あはは。」

冥さんに計画を知られてしまうのは予想外だった…。でもまあ、なんとかなるだろう。紅茶を飲み終えると冥さんが立ち上がった。

「さ、行こうか。1憶。」
「私の名前が1億のように…、」
「フフ、憂憂も行くかい?」
「はい、姉様!」

ホテルを出てタクシーに乗り込むと、冥さんが宗教団体の施設名を告げた。初めて聞く名の宗教団体だ。タクシー代は後が怖いので私が払った。

「廻神理玖を連れて来たよ。」
「おお…!あなた様が…!」

うん、前にもパパ黒とこんな感じの事あったよね。出迎えてくれた私の信者らしいオッサン2人が感激した顔で私を拝んでいる。いやぁ、拝むほどの者じゃないんですけどね?ていうかなんで皆して私を信仰するんだ…。

「お約束通り、1憶振り込ませて頂きます。」
「フフ、すぐに頼むよ。それから、彼女に何かするならそれにも金を払ってもらうからね。勿論私にだけど。」
「はい、それはもう、いくらでも支払わせて頂きます!おい、すぐに支払いを。」
「はい。…今、ネットバンキングで振り込ませて頂きました!」
「憂憂。」
「振込確認しました、姉様。」
「廻神理玖様、早速ですが我らに神のご加護を…!」
「それなら追加で1憶は欲しいね。」
「すぐに振り込みます!」
「姉様、確認しました。」
「理玖、好きにするといいよ。」
「あー…はい、」

セレクト。

【あなたを信仰する信者が57人います。選択してください。選択すると呪力を114消費します。(残り呪力:253)】
【1.神の加護を授ける 2.廻神理玖についての記憶を消す 3.神の加護を授け廻神理玖についての記憶を消す 4.なにもしない】

うん、2番かな。面倒ごとはこりごりだし。

【2.廻神理玖についての記憶を消す を選択しました。呪力を114消費しました。(残り呪力:139)】

「…はて、あなた方はどちら様で?」
「ここは…なんの施設だったかな。」
「…おや、」
「面倒なんで私についての記憶を消しました。2億貰ったんだからいいですよね?」
「全く、君の術式は本当に恐ろしいね。」
「褒めても何も出ませんよ☆」
「また理玖を探している宗教団体を探すのもアリだね。」
「またまたぁ、勘弁してくださいよ!」
「フフ、理玖のおかげで2億も儲けたから私の奢りでご飯でも行こう。」
「え、私が奢るハズでは?」
「私は今気分がいいからね。それに私が人にお金を使うなんてそうない事だよ。」
「冥さん、あの時奢ったからって貸しにしそうじゃないですか。」
「それもいいね。」
「やだぁ!」

宗教施設を出て冥さんおすすめの高級ビュッフェを奢ってもらった。いやぁ、これが美味しいのなんの…。頬っぺた落っこちると思った。落ちないけど。そしてなぜか冥さんにめちゃくちゃ写真を撮られた。これ絶対悪巧みしてますね。ええ、絶対そうですね。

「理玖は本当に金になるね。」

ほらね!!!!

「私の写真、もしかして悟たちに売ってます?」
「フフ、」
「あ、売ってますねこれ。」
「食事の後は私の部屋に泊まるといい。」
「姉様!?」
「なんせ、私は理玖の秘密を握っているからね。」
「またそういう事を…。絶対金の為じゃないですかぁ!」

食事を終えると冥さんは私の手をがしりと掴んでタクシーに引っ張り込んだ。うん、これ帰す気ないですね。大人しくついて行けば、戻って来たスイートルーム。そしてなぜか、

「め、冥さん…、なんで、」
「フフ、その表情も堪らないね。」
「ゃ、ちょっと…あっ、」
「憂憂、」
「はい、バッチリです姉様。」

どうしてこうなった…?!私はなぜか色んなコスプレ衣装を着せられている。いや、マジでなんで!?憂憂はどこから持って来たのか一眼レフでパシャパシャと私の写真を撮っている。冥さん!?なにしてんの!?あ、ちょっと!?何で縛るの!?てかこれどこから持って来たの!?

「メイド服も可愛らしいね。それに理玖に緊縛プレイをするのもなかなかそそる。」
「解いてくださいよぉ!」
「まだダメだよ。理玖で100億は儲けたいからね。こんないい機会を逃すのは勿体ない。」
「あ…っ、まって、これキツいですって、」
「縛られて感じているのかい?敏感だね、食べちゃいたいくらいだよ。」

うひぃ!?耳元で…!冥さんのええ声が耳元で!!!ていうか身じろぐだけで縄が食い込むんですけど!?

「理玖の体は美味しそうだからね、味見したいところだけど、今日の所は私の為にたくさん脱いでもらうよ。」
「あ…んッ、」
「理玖、カメラを見つめて、上目にね。」
「…もう…っ、」

憂憂がパシャパシャとシャッターを切っている。いや、マジでなんなのこれ。

「次はこれに着替えてくれるかな。」
「ま、まだやるんすか…。」
「フフ、なんせ理玖の写真は金になるからね。五条君や夏油君は間違いなく高額で買ってくれるし。」
「やだやだぁ!もう勘弁してぇ!」

冥さんが手渡したのはバニー服。いや、マジで何これ、どういう状況?!

「ほら、早く着替えてくれるかな。勿論ここでね。着替えている写真も高く売れるから。」
「なんでぇ?!」

どういう羞恥プレイやねん!!!



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