死亡フラグ


「それで、貴様の話とは何だ。」

宿儺がベッドに寝転がって頬杖をついた。なにこの休日のお父さん感…。

「私は今、宿儺の指を集めてる。」
「…ほう?」
「今から話すのは取引よ。受けてくれるなら指は見つけ次第アンタに返す。」
「…聞くだけ聞いてやろう。決めるのはそれからだ。」
「虎杖悠仁を生き返らせて。そしたらはまずは指を1本返す。」
「…何故小僧に拘る。」
「私の大事な弟だから。」
「…弟?神の子に兄妹はおらんはずだ。」
「よくご存じで。別にほんとに血が繋がってるわけじゃない。でもそれくらい私にとっては大事な存在なの。」
「…分からんな。伏黒恵といい貴様といい、何故小僧に拘るのか。」
「だから言ってるでしょ、大事だから。昔のアンタと私が契るくらいお互いを大事に想っていたように、私にとっては悠仁君は大事な存在なの。勿論悠仁君だけじゃなくて、悠仁君に関わるすべての人間が大事。」
「…それで、小僧を生き返らせるだけが取引じゃないのだろう。」
「よくおわかりで。」

宿儺の傍に座ると、不満気な顔で見上げられた。なんだ、見上げるな不愉快だってか?

「遠すぎだ。」
「…はい?」
「ちこう寄れ。」
「え?」

殿様か!!

「…名前や姿形は瓜二つだというのに、なぜ昔の記憶は持っておらんのだ。」
「うーん、知らない。」
「…フン、」

なんか宿儺の雰囲気が前に比べて柔らかい気がする…。宿儺が娶った神の子と私が瓜二つだったからか?…もしかしたらこれは、もしかしちゃったりしちゃったりなんかしてぇ!?

「宿儺の事だから、悠仁君の体を治すのに縛りを結ぶんじゃないかと思ってるんだけど、どう?」
「…もしそうだとしたら、なんだ。」
「悠仁君じゃなくて私と縛りを結んで欲しいの。宿儺が悠仁君の体を使って好き放題されると、私も流石に庇いきれない。だから私が許可するタイミングで代わって欲しい。そうすれば、」

宿儺に手を伸ばしてみる。手が振り払われるようなことはない。そっと頬に手を添えてみる。

「宿儺の傍にいれるでしょ?」
「…俺は騙されんぞ、」
「騙す?なんで私が宿儺を騙すわけ?」
「貴様の都合で代わるということは、俺には得がない。」
「メリットならあるよ。」
「…なんだそのメリットとは。」
「代わってる間、誰も殺したり傷付けない代わりに、私を好きにしていい。」

宿儺が目を見開いた。この反応、いけるんじゃないかこれ…。

「好きにって意味は、こういう意味ね、」
「ケヒッ、」

そう言って宿儺の唇を指でなぞると、指を思いっきり噛まれた。

「いったぁい!何すんの!酷い!DVだ!ドメスティックバイオレンスだ!!」
「これは俺が受肉した日に貴様に受けた屈辱を返しただけだ。」
「めっちゃ根に持ってんじゃん、こっわ。」
「貴様の体を好きにして良いのだろう?」
「でも怪我させたり殺すのはナシだから!誰も、っていうのは私もそうだし、悠仁君も含まれてるんだからね!」
「…いいだろう。その縛り、受けてやる。その代わり貴様も俺以外の男と契るなよ。」
「…え、契るって、つまり…?」
「夫婦の契りだ。」
「…あ…いやぁ、それはちょっとどうですかねぇ…?」
「できんのなら縛りは結ばん。」
「いや、あの…ね?私はそのね、結婚とかね、まだ誰ともする気がないっていうかなんて言うか、それどころじゃないっていうか?相手がね、多すぎて選べないっていうか…?」
「相手が多すぎるだと…?貴様、1000年前もそう言って俺から一度逃げただろう。」
「はぁ!?知らないんですけど!?逃げたの!?だから1000年前の神の子って攫われたの!?」

マジかよとんでもないバイオレンス野郎じゃん!…あれ、そういえば神の子は1回宿儺に殺されてるんだっけ?!なんで殺されたの!?

「宿儺、ちょっと聞きたいんだけど、」
「なんだ。」
「…神の子を殺したことある、よね…?なんで?」
「…奴が俺以外の男とまぐわったからだ。」

あ、これ死にましたね!?!?!?死亡フラグ立ちましたね!?

「つまり嫉妬に駆られて殺したと…?」
「…嫉妬ではない。気に食わんから殺した。」
「いやそれってつまり嫉妬でしょ!?言っておくけど、私はもう既に1回死んでるから、私の事殺したらもう生き返れないよ!?」
「…ならば俺を怒らせんことだな。」

くっそ、どうすりゃいいのこれ…!思ってたより宿儺が神の子への愛を拗らせてないか!?1000年前の神の子、何してくれちゃってんの!?

「いや、あのね、私が拒んでもね、相手からくる場合はどうにもできないの!分かる!?てか分かって?!てかその後どうなったわけ!?神の子攫って娶ってどうなったわけ!?子供とかできたり、」
「…知らん。俺が出掛けている間に何者かに殺された。」

それってまさか…羂索…?確か1000年前の神の子が日記に書いてたよね…?てことは、神の子が死んで羂索は宿儺に接触、その後宿儺が呪物になった…とか?マジ?いやまだ可能性の話だし確定したわけじゃないけど、羂索は1000年前から私たち神の子を邪魔者扱いしていた。なんでだろう…。アイツまさか神の子がトリップした呪オタって知ってたなんてことはないよね…?いや、まっさかぁ!…あれ、でも天元様も神の子がイレギュラーな存在って知ってたよね…?うわぁ、ますます分からん!もういい!これは後で考えるとして今は宿儺との縛りを…!

「とにかく、私はもう死ねないから嫉妬に駆られて殺すのは勘弁して。」
「フン、」
「それに、私を殺したら間違いなく皆が宿儺を祓う。例え悠仁君が死ぬことになっても。…そして、悠仁君以外に宿儺の器はいない。」

多分、だけど。

「器が無ければ今後復活は叶わないでしょ。だから約束して、誰も殺さないって。」

宿儺は考えているらしい。少しの沈黙、そして。

「いいだろう。貴様の条件で縛りを結んでやる。だが、俺が復活した後は知らん。」
「充分よ。」

復活まではさせる気ないからね。あくまで1本ずつ、渋谷事変の時みたいに、一気に指を取り込ませることはしない。そうすればゆじたんも適応できるはずだから。はぁ、ちょっと安心した。あとは気を付ける事何かあったっけ…?大丈夫?そろそろ戻らないと、いくら生得領域内とはいえ、長居するわけには…。…あれ、どうやって生得領域閉じればいいんだ?

「とりあえず今話しておきたいことはそれだけ。私の指示するタイミングで悠仁君と代わる事。それから代わってる間は誰も傷つけない、殺さない。指は見つけ次第悠仁君に取り込ませる、でいいわね?」
「…フン、いいだろう。」
「よし、ありがとう宿儺!これでまた一緒にいれるって約束も守れるね。」
「ではやるとするか。」
「…ン?何を?」
「何をとぼけておる。貴様が俺をここに呼んだのはその為だろう。」
「その為…?」

え?どの為?…ま、まさか…!宿儺が私の腕を掴んで引っ張った。ベッドに倒れ込んだ私。やるってやっぱりそういう意味なのねぇ!?どぇっ、どっ、どぅええっ!?

「何をビビっておる。」
「ひぇ、」
「貴様の好い所は覚えておるぞ。」

そう言って宿儺は私の体に跨った。お着物なのにぃ!?ああ〜〜!宿儺の着物の下って何着てんの!?その黒いのなに!?開けた着物がえちちですね!!体はゆじたんだけど!!なんて1人で暴走していると、宿儺の顔が近付いて来た。うひっ、呪いの王とキスしちまうよぉ…!

「んぅ、」
「なにをカマトトぶっている。」
「ち、違うしっ、」

宿儺が噛みつくようなキスをしてきた。舌が割り込んできて舌が噛み千切られるんじゃないかってくらい吸われて痛い。ダイソン並みの吸引力ぅ…!宿儺の胸板を押すとその手を掴んでベッドに押さえつけられた。力強…っ!

「んんっ、んぅっ、ふ、」
「ケヒッ、」
「っは、舌千切れるかと思った…っ、あっ、」

宿儺が私の仕事着を脱がせに掛かる。抵抗したら機嫌損ねそうだから大人しくしてよう…。…あれ、宿儺の好感度、50%…!?早くね!?大して何もしてないはずだけど…!?服を引っぺがされてベッドに転がされた私。く、食われる…!宿儺が私の腰に跨った。胸を鷲掴みにされ先端に吸い付かれた。

「んっ、はぁ、ダメっ、宿儺待って、」
「1000年振りのまぐわいだぞ、待つわけがなかろう。」
「あっ、やだ、もっと優しくしてよ…っ、」
「……、」

えっ、なに、なんで固まったの!?

「ほう…、俺を煽るとは…いい度胸だ廻神理玖…。」
「煽ってなっ、あっ、はっ、ンンッ、」
「気が変わった。…舐めろ。」

腕を掴まれて引っ張り起こされると、宿儺がベッドの淵に座った。…ドSかよ…!正直興奮しますけどぉ!ベッドの下に下りて床に膝をつく。宿儺のスクナははちきれんばかりに大きくなっていた。こ、これ、でも元はゆじちんだよね…?え、なんて呼べばいい?すくちん…?

「ん…っ、はぁ、」
「ケヒッ、」

着物の合わせ目を広げてすくちんをそっと掴むと、舌を這わせていく。唾液を絡めながらゆっくり咥えると、宿儺が私の頭をグッと押し付けた。

「ん゛んぅっ!」
「ほら、頑張れ頑張れ。」
「んぐっふ、んんぅっ、ゔぅっ、おごっ、」

苦しさに宿儺の太ももをぺちぺち叩くけど、全然手を離してくれない。押し付けられるまま苦し過ぎて咽そうになっていると、ようやく宿儺の手が離れた。すぐに頭を上げて宿儺を睨みつける。

「いい顔だな、廻神理玖。」
「げほっ、はぁ、はぁ、最低…、放してって言ったのに、」
「言われてない。」
「太もも叩いたでしょ!この鬼畜!」
「褒め言葉だな。だがこれで貴様も濡れただろ。」
「…っ、」

なんかカッチーン!ってきた!悔しいでも感じちゃうってやつだ…!いや確かに濡れてる気はするけどぉ…!宿儺がまた私の手を掴んだ。引っ張られるまま立ち上がると、腰をグッと引かれて宿儺に跨った。

「自分で動け。」
「いちいちムカつくんですけど。」
「フン、濡らしておいて何を言う。」
「んっ、や、ちょっと、」

宿儺が私の割れ目を指でなぞった。ていうか爪…!尖ってるんだからやめてくれ怖い…!宿儺は濡れた指を見せびらかすように舐めてニヤリと笑う。くぅ…カッッケェー…!!さっきまでちょっと可愛いなって思うところあったのに、やっぱり宿儺もツンデレか!?ツンデレなのか!?それともさっきはたまたまなのか!?

「早く腰を下ろせ。」
「…言われなくてもやってやるわよ。」
「ケヒッ、死ぬなよ廻神理玖。」

え、どっかで聞いた言葉…。マジで嫌な予感しかしないんですけど。



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