渋谷事変?�B


「理玖見っけ♡」
「悟…!?え、待って、え、はやっ!?」

そこにいたのは黒ポリス姿の悟だった。私達の格好が格好なだけに、かなりの数の視線を感じる。ヤバい、逃げなきゃ…!すぐさま振り返って走り出そうとした私の右手首を、ガシリと掴んだ大きな手。

「え、」
「ハイ、逮捕♡」

術式禁止って言ってたのに、あっという間に距離詰めてきた…!!五条悟の股下5�qってガチじゃん…!!やばいやばい、オタク心出してる場合じゃない…!!カチャンと手首に嵌められた手錠に固まる私と、ニヤニヤしながら私を見下ろす悟。サングラスの向こうに見えたあの空色は、いつものキラキラではなく獣のようにギラついて見えた。

「さて、どんな条件にしようかなぁ。最近理玖とまともに会えてなかったし、ヤる事はヤるとして…。」
「お、お手柔らかにしてくれない…?」
「え〜、なんでぇ?」
「いや、だって明日は普通に任務なわけだし、いつまで呪力練れないのかも分かんないし、」
「あー、それなら大丈夫。学長の許可貰って、理玖と理玖を捕まえた人は明日も休みだから。」
「え゛ッ!?」
「あ、いい事思いついた♡皆に報告しちゃお〜!」

そう言って、悟はポケットからスマホを取り出し、鼻歌交じりに画面をタップしていく。…ヤバい、条件次第では本当に私…ヤバい…。貴重品が入ったショルダーバッグの中で、私のスマホがブブッと小さく震えた。恐る恐るバッグから取り出したスマホを確認してみれば、悟がグループLIMEに私を捕まえた報告と、全員高専に戻るようにと伝えていた。それに次々と他のメンバーから返信が続く中、悟はスマホをポケットに戻して満足気にフンと鼻を鳴らす。うん、可愛いなこの28歳児。

「じゃ、僕達も戻ろっか♡」
「え、あ…うん。」
「連行しま〜す!」

私の右手首に嵌めた手錠を引っ張って歩く悟。駅を出て人目に付きにくい裏路地に入ると、悟は私の体を軽々と抱き上げた。

「トんで帰るね?」
「えっ、」

次の瞬間、視界は高専のグラウンドに変わっていた。一瞬の浮遊感に驚く暇もなく帰り着いた高専に、蒼の瞬間移動パネェ…と改めて感動してしまう。いや、そんな感動してる場合じゃないんだけどね!?

「さてと、早速条件だけど。」
「あ、そういえばそうだった…ほんとに変なのはやめてよね?」
「変なの?変なのねぇ〜…あ!折角だから、僕と理玖がシてるとこ、皆に見てもらおっか♡」
「……ん?え?なんて?」

僕と理玖がシてるとこ?ナニを!?ナニを?!

「ま、え、待って、なにしてるとこ…?まさか、」
「そんなのセックス一択でしょ!僕と理玖が愛し合ってる様子を皆に見せてあげるの。あ、勿論ヌカロクね?そしたら手錠も外してあげる♡」
「い、え、いや…マジ?」
「マジ。あ、断ってもいいけど、そしたら理玖は一生このままだよ。」

カチャンと音がしたかと思えば、私の左手首にも手錠が嵌められていて、思わず乾いた笑いが漏れてしまった。マジか…いや、羞恥プレイは好きだけど、まさか公開セクロスなんてそんな…!!!そんなぁ!!!正直興奮するじゃないですかぁあああ!!

「まあ、このままでも僕がちゃ〜んとお世話してあげるから、安心して♡」
「い、いや、その、待って、えぇ…?マジ…?」
「うん、マジ。とりあえずどこでヤろっか?寮の部屋じゃ狭いけど、医務室のベッドならまだ見物客が多くても余裕でしょ。」
「え、え、待って、」

悟に肩を抱かれて医務室に向けて押されるように歩いた。ガラガラとドアを開けて中に入れば、硝子は自室にいるのか医務室は無人。悟は私をベッドに座らせると、隣に座って足を組みながらスマホをポケットから取り出した。またしてもブブッとスマホが震えて、私は恐る恐るスマホを確認した。

五条悟『僕と理玖は医務室にいるから〜!』
五条悟『それと、手錠を外す条件は僕と理玖の公開セックスでぇーす♡』
五条悟『見たい人は見てあげてね、理玖も喜ぶから♡』

悟のメッセージにすぐに皆が『ふざけんな』とか『理玖さん逃げて!』と、絶え間なく返信が続く。悟はそれを見て満足気に笑うと、私の手からスマホとショルダーバッグを取り上げて、ベッドの脇に置かれたサイドテーブルにそれを置いた。

「じゃ、始めよっか♡」
「え、い、え、マジで?」
「マジだよ。あ、僕を選んでくれるなら外してあげる、の方がよかった?でも残念、条件の変更とかできないから。」

トン、と肩を押されてベッドに体を倒された私。悟が私の靴を脱がせてベッドの下にポトポトと落とすと、ギシリとベッドを軋ませながら私の体に跨った。く、黒ポリスの悟…色気が半端ねぇ…!!サングラスをズラして私をジッと見つめる悟に、心臓がバクバクと暴れるのが自分でもよく分かった。見慣れてるハズの悟の顔なのに…!!この男、顔が良すぎる…!!

「理玖…、」
「うっ、ヤバい、顔がいい…っ、」
「ハハッ♡」

悟はサングラスを外してサイドテーブルにそれを置くと、手錠に繋がれた私の両手にちゅっちゅっとキスをして、左手の薬指をぱくりと口に咥えた。ヌルついた生温かい口の中で、薬指を擽るように舐めしゃぶられたかと思えば、指の付け根に痛いほど歯を立てられる。

「い゛ッ!た…っ、」
「ん…、理玖、愛してるよ。いい加減僕を選んで。」
「んっ、あ…っ、悟っ、」
「理玖…、」

両手は私の頭上で押さえ付けられて、そのまま噛みつくようなキス。食べられそうなほど大きく開かれた口が私の唇を覆ったかと思えば、優しく啄まれた。私を見下ろす瞳は色っぽくて、私の名前を呼ぶ声は甘ったるくて優しい。舌が唇を割って侵入してくると、私の口内を弄るように舐め回す熱くて肉厚な舌。私の弱い所を知り尽くしたような触れ方で、歯列や上顎を擽られて気持ちよさにくぐもった声が漏れる。長い長いキスをしながら、悟は時折囁くように私の名前を呼んだ。互いに興奮から息が荒くなっていくのが分かった。唇が離れて唾液の糸がぷつりと切れると、悟は私の頬や額、耳にもキスを落とした。そのまま水音を立てるように耳を舐め回されて、擽ったさと気持ち良さに我慢しようとしても声が漏れてしまう。唇を噛んで声を抑えれば、悟は「声、聞かせて」と耳元で低く囁いた。

「あっ、ふ…っンぅ、耳ダメッ♡」
「理玖可愛い♡誰が1番に医務室に来ると思う?」
「んやっ、あっ、しらなっ、んぅッ♡」
「僕はやっぱり、傑とオッサンかな。憂太も来るかもしれないね。」
「あぁッ♡やっン、」

耳穴を舌先で穿るように舐められて、オマケに反対の耳は悟の大きな手で塞がれてしまえば、耳を舐め回したり吸われる音がダイレクトに脳内に響く。身を捩って逃げようにも、悟が私に覆い被さっているせいで満足に動けない。逃げ場がなくてただただ私の弱点を攻めるように耳を舐め回す悟に、悲鳴にも似た声が漏れた。

「やぁッあっ、ダメぇっ、耳やめっんンぅ〜〜〜ッ♡」
「反対もやってあげる♡」
「はっはあっ♡ああッ♡それダメだからぁッ♡」

耳攻めだけでイった私を見て、悟は愉しそうに笑いながら反対の耳に吸い付いた。濡れた耳を指で擽られたり、塞いで水音を響かせる悟に、気持ち良すぎてぽろぽろと涙が溢れる。その時、ドゴォン!と物凄い轟音がしたかと思えば、ぶわりと砂埃が医務室に舞った。でも私と悟に砂埃が降り掛かることはなかった。

「早かったじゃん。」
「「「……、」」」

砂埃の向こうにゆらりと見えた人影。私と悟は無下限に守られているのか、瓦礫の破片が私達の周りを円状にピタリと留まっている。砂埃が晴れて現れたのは、パパ黒と傑とおっこちゅだった。ヤ、ヤバい、3人共瞳孔ガン開きなんですけど…!?!?ハイライト消えてない!?ねぇ!?ハイライト消えてるよねぇ?!?!怖いんですけど!?!?てか医務室吹き飛んでね!?!?!なにした!?3人共なにしたの!?!?!

「悟、どういうつもりだい?」
「どうもこうも、送った通りだけど?」
「なにが公開セックスだ、俺も混ぜろ。」
「ダメダメ、僕と理玖が愛し合う姿を指を咥えて見てなさい。」
「理玖さんが嫌がることを条件にするなんて、酷いじゃないですか。」
「え〜?理玖が嫌がってる?全ッ然!むしろ悦んでるよ。」
「やっ♡」

悟が私の上から降りて両足を掴んだかと思えば、3人に見せびらかすように私の両足をがばりと開いた。ショーツのクロッチ部分をズラし、割れ目を指でぴちゃぴちゃとタップする悟に、羞恥心から顔に熱が集まる。恥ずかしいけど、正直めちゃくちゃ興奮する…!!くぅ〜〜〜ッ!皆ごめんね!!こんな私でごめん!!

「見てここ、まだキスして耳舐めてただけなのに、こんなになっちゃって〜やらしい〜♡」
「んぅ、ヤダぁ、見ないでっ、」
「見られて悦んでるくせに♡理玖ってばほんと淫乱だよねぇ〜。」
「やっあ、」
「うわっ、なんだこれ!?」
「…なにやってるんですか、アンタら…。」
「明太子…。」
「い、医務室が…!」
「お、男子は全員揃ったねぇ。女子は?」
「女性に理玖さんのあられもない姿を見せられるわけないでしょう。」
「大丈夫です、パンダに任せました!」
「ふぅん、そう。じゃ、観客も揃ったことだし、本格的に始めようか、理玖♡」

悟は私の体を引っ張り起こすと、皆に見えるように自分の膝に私を座らせた。メンズ陣の視線が刺さって恥ずかしいけどめちゃくちゃ興奮してしまう。後ろから悟が私の耳にちゅっとキスをして、そのままぬるりと舌を這わせ始めた。

「どう、理玖?皆に見られながらセックスする気分は。」
「はっ、あぅ、あっ、ヤダっ、見ないでぇッ♡」
「でも見られてないと手錠外せないよ?いいの?」
「…ッ♡」

首を横に振った私に、耳元でくすりと笑う悟。私の顎を掴んだ悟にキスをされながら、これから悟にされることを想像してぞくぞくと背筋が震えた。

「チッ、」

聞こえたのは誰の舌打ちか、視線を向ける余裕が今の私にはない。



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