五条先生がグループトークに送った内容を見て、僕はすぐに里香ちゃんを呼んだ。ハロウィンと言えば渋谷を連想するだろうと思って渋谷に来ていたけど、僕の考えは当たっていたらしい。遠くに五条先生の気配を薄っすらと感じていたから、理玖さんも渋谷にいたんだ…。僕が先に理玖さんを捕まえられていたら…。僕は渋谷の中でも人通りの少ない裏道に入って、背の高いビルの屋上を目指した。
「里香ちゃん、僕を高専がある方向に投げて。」
<分がったぁ゛>
里香ちゃんが僕の体をそっと掴むと、ビルの屋上から高専がある方向に向けて僕の体を思い切り投げた。風圧が凄いけど呪力で体を覆っておけば問題ない。降下しかけた体をまた里香ちゃんにキャッチされて、再び高専がある方向に投げてもらいを繰り返して高専に戻ると、五条先生が指定した医務室に向けて走った。途中で伏黒君のお父さんと夏油先生と合流して、あの手錠をなんとかして外せないかと話してみたけど無理らしい。五条先生がどういうつもりで理玖さんとの公開セックスをすることにしたのか、すぐに想像がついた。理玖さんを自分のものだって僕達に見せつけて牽制するためだ。五条先生が理玖さんをどれだけ好きかは僕も周りも分かってる。何故なら僕達だって同じくらい理玖さんを好きで、自分のものにしたいと思っているから。…僕には里香ちゃんがいるけど、里香ちゃんだって理玖さんを大好きだし、僕と理玖さんが愛し合っても許せるって言ってくれている。里香ちゃんも大事だけど、僕にとっては理玖さんだってすごく大事だ。理玖さんがいなかったら僕はとっくの昔に死刑になっていたに違いない。
「……、」
五条先生に啼かされている理玖さんを見ていれば、嫌でも僕の下腹部は熱を持って反応してしまう。僕以外の皆もそうに違いない。涙を流しながら快感に悶える理玖さんを抱いているのが、僕だったらどれだけよかったか…。五条先生が理玖さんの中で果てて、漸く地獄のような待ち時間も終わりかと思っていたのに…、
「誰も1回で終わりなんて言ってないよねぇ?」
「悟…ッ、」
「五条先生…いい加減にしてください…、」
「はぁっ、はぁ…、はぁ…ッ、」
「…あと何回で終わるんですか。」
「さあ、何回でしょう?」
理玖さんを拘束する手錠が外れる様子はなかった。今すぐにでも僕がその手錠を断ち切ってやれたらと思うのに、五条先生と理玖さんを包む無限のせいで僕達は2人に近付く事すらできないのが悔しい。理玖さんの両腕を掴んで体を引っ張り起こした五条先生が、僕達に理玖さんの顎を掴んで火照った顔を向けた。赤く染まった頬に残る涙の痕。荒くなった息と比例して上下する胸元がいやらしくて、理玖さんを始めて抱いた日の事を思い出す。あの時は本当に幸せだったと思う…けど、今となってはその幸福感を知ってしまったからこその絶望と遺憾さに胸が苦しい。五条先生はふら付く理玖さんの胸を左手で揉みしだきながら、右手を理玖さんのクリトリスに添えた。理玖さんは五条先生を見上げて「ダメっ」とその手を止めようとするけど、その抵抗は本気じゃないことが僕にも見て取れる。
「ダメ?これ好きでしょ?」
「あぁッ、あっ♡いまだめッ♡ほんとにダメッ♡やっ、ああっ♡」
「同時に攻められるの好きだよね♡」
「んんぅうっ♡しゅきッ♡イくッ♡イくイくイくぅう〜〜ッ♡んゃああッ♡らめっとめてえッ♡クリらめえッ♡」
「ははっ、可愛い♡」
五条先生が腰を打ちつけながら、同時に理玖さんの乳首をクリトリスを指先でカリカリと引っ掻くと、理玖さんは悲鳴にも似た声を上げてびくんびくんと体を震わせた。割れ目から噴き出した飛沫と、どろりと太ももを伝う五条先生の欲。いつまで…僕はいつまで2人が体を重ね合う姿を見ていないといけないんだ…ッ!理玖さんが涙を流してよがる姿を、僕だけが…僕を相手にそんな姿を見せてくれたらよかったのに…。五条先生の着けた手錠が外れたら、理玖さんは僕が攫う。五条先生が刻み付けたものは全部僕が上書きして、僕の方が理玖さんを愛してるって…たとえそれが呪いになろうがかまわない。理玖さんを僕だけのものにできるなら…、
「ああぁッ♡っは、あっもうらめッ♡ずっとイってるッ♡イってるのッ♡ああぁ〜〜ッ♡っふ、ぐ、ひぅッ♡らめえッ♡ほんとにむりぃッ♡とめてぇッ♡しゃとるぅ♡とめてぇえッ♡」
「だぁめ♡理玖が僕を選んだらとめてあげてもいいけど?」
「んんぅうっ♡むりぃッ♡えらべなッああうッ♡」
「うわぁ〜♡いっぱいハメ潮噴いちゃってぇ♡」
「〜〜ッ♡」
五条先生が理玖さんの敏感な部分を容赦なく攻め続けるせいで、理玖さんは泣きながらイヤイヤと首を左右に振った。またしても割れ目から噴き出す飛沫がシーツを濡らして、ぐちょぐちょと粘着質な水音を立てる2人の結合部。白く泡立った白濁が理玖さんの太ももを伝って垂れるのを、僕は唇を噛んでただただ見ていることしかできない。悔しい…。切れた唇から血が伝うのを感じながらも、理玖さんからは目を離せなかった。僕だって理玖さんを気持ち良くしてあげられるし、理玖さんが望むことは何だってやってあげたい。理玖さんの体に僕だけの証をたくさん刻み付けてやりたいし、僕のことだけ考えていて欲しい。理玖さんの全てを僕だけにしたい…。それなのに、今それをしているのは僕じゃなくて五条先生…。
「やああッ♡もおやめてえっ♡ぃああッ♡ああダメイくぅう〜〜ッ♡ぁああッ♡はっ、あうッ♡もッ、おねがっ、しゃとるっ、らめッ♡しんじゃうからあっ♡」
「死なないよ♡でももし僕とのセックスで理玖が死んじゃったら、理玖の最期の相手は僕ってことだよね♡嬉しいねぇ♡」
「ひッ♡っあ、はあッ♡」
「今締め付けたでしょ?」
「んやあッ♡ちがうっあ♡ちがうのぉ♡」
「ほら理玖、最期の相手が僕だったらって想像してまた興奮してるところも、ぜーんぶ皆に見られてるよ♡」
「あッ♡ちがっ、ごめんなしゃッ♡みんなごめん゛ッ♡らめなのッ♡これらめえッ♡ちがうのぉ♡」
「なにが違うのさ、僕に抱かれるの好きでしょ?」
「ゔぅッ♡しゅぎぃ♡きもぢいッ♡ん゛あぁッ♡あああぁッ♡みみやらあッ♡しぬッ♡ほんとにしんじゃうぅッ♡ん゛ゃあああッ♡」
五条先生は理玖さんの耳を口に含むように啄んで、ぢゅるぢゅると音を立てて吸い付いた。胸もクリトリスも刺激されたまま、腰をグリグリと押し付ける五条先生に理玖さんは泣きながらビクビクと体を震わせて果てていて、またしても割れ目から噴き出した飛沫がシーツのシミを広げていく。五条先生は僕達にちらりと勝ち誇ったような笑みを向けた。
「僕に抱かれて泣いちゃう理玖、すっごく可愛くない?」
「…悟、」
「早く終われよクソが。」
「…フー…、」
「下らんな。俺なら貴様よりも理玖を善がらせることができる。」
「あれぇ?宿儺と理玖、いつセックスしたわけ?」
「貴様に話す義理はないな。」
虎杖君の目元からジロリとベッドの上の二人を睨みつける宿儺。目を見開く虎杖君の顔に影が差す。
「あっそ?じゃあ理玖に聞けばいっか。ほら理玖、このままペタンって寝ようね〜?」
「ぅあっ、あッらめ、これらめなやつッ♡」
「嘘吐け、寝バック好きだろ。」
「あ゛ッ♡」
五条先生は理玖さんをベッドにうつ伏せに寝かせると、その上に覆い被さって両腕を理玖さんの脇の下から差し込むように拘束した。五条先生の大きな体に理玖さんの体が完全に押し潰されている。
「それで?いつ宿儺とセックスしたわけ?言わないとずっとこのままだよ。」
「やっ、あッ、やらあッ♡」
「言えよ、いつヤった。」
耳元で五条先生に低く問い質された理玖さんは、それだけでもビクッと肩を弾ませて甘い声を上げる。五条先生はそんな理玖さんの耳にわざと吐息を吐き掛けながら問い質した。理玖さんが宿儺と関わりがあることは僕も初めて知った。虎杖君も確か、宿儺を取り込んだことで死刑になる予定だったんだっけ…。それじゃあ虎杖君も僕と同じで理玖さんに救われた側になる。虎杖君は宿儺と理玖さんが肉体関係にあることを知ってる…?いや、虎杖君の表情からして全く知らない感じがする。
「ん゛ぅうッ♡いえなッ、いえない゛ッ♡」
「なんで言えない。」
「あダメッ♡ぐりぐりらめえッ♡ぁあ゛ッ♡」
「ダメじゃなくて好きだろ?これ。」
「ん゛うッ♡しゅぎッ♡しゅきいッ♡おくぐりぐりしてぇ♡」
「宿儺といつヤった。」
「あッ♡ゔぅ〜〜ッ♡」
「イってないで答えなよ、理玖。答えたら理玖の好きなこと全部やってあげるからさ。」
「わ、わたしのまえなのッ♡ぜんしぇッ♡じゅっとまえ゛ッ♡」
「は?前世?」
「チッ、口の軽い女になったな、理玖。」
「ひうッ♡やッ♡ごめんなしゃッ♡ゆるしてッ♡」
理玖さんの前世と宿儺に関わりが…?宿儺が生きていた時代は千年以上前だって聞いたけど…、それならどうして理玖さんは宿儺との前世のことを覚えているんだ…?神の子だから…?
「前世の理玖なら今の理玖は関係ないよねぇ?昔の男がしゃしゃるなよ。」
「…殺す。小僧、代われ。」
「…宿儺は黙ってろ、」
虎杖君の唸るような声に、宿儺は小さくハッと呆れたように笑った。