むすんでひらいて


オッス!オラ理玖!やっぱり来てくれたかサトチャ!安心しろ、スグバイマンはまとめてこの俺が一気に片付けてやる!さあ来やがれ!サトチャ、奴らを甘く見ちゃダメだ!次回、ジュジュゴンボールZ!サトチャ死す!おそるべしスグバイマン!

「…なんか言うことあんだろ。」
「…えっと…ここまではどうやって…?」
「車。」

悟が来た。終わった…。私の傑とイチャイチャ計画が終了の合図を告げた。悟が来たのは、傑が乾いた自分の服に着替えている最中だ。いやマジで、何でここが分かったの!?私の呪力の気配を辿った的な奴!?え、東京から?マジ?こっわ。ストーカーかよ。

「や、君が五条悟かい?」
「そういうオマエは夏油傑?」
「私はダニー。わんわんおー、わんわんおー、ボギャァ。なにをするだー!」
「一人でなに言ってんの。」
「うん、ごめん何でもない。」

傑、良かったね、服が乾いて…!私のワンピース着たままだったら一生悟にイジられるところだったよ…!悟と傑がにらみ合っているのを見ながら、私はどうしようかと頭を悩ませた。いやいや、マジで、どうする?アイフル?状態だ。めっちゃバチバチ火花散ってるもん。怖過ぎでしょ。

「あのー…、」
「理玖は黙ってろ。」
「ハイ。」
「ここは理玖の祖父母の家だ。迷惑はかけたくないから外で話そうか、悟。」
「寂しんぼか?一人でいけよ。」

どっかで聞いたぁぁあ…!テンション上がるね、この二人見てると!いや、テンション上げてる場合じゃないんだけどね!?困ったな…、これ以上この二人が火花バチボコに散らしてたら家が吹っ飛びそうだし。…あ、ちょっと待って、一回言ってみたかった言葉があるんだ!それ言ってみよ!…とりあえず、そうだ、二人の手を掴んで、っと。

「ふたりとも、私のために争わないで…!」
「「!」」

…あれ、固まっちゃった。…おーい?もしもーし?しもしもー…?

「べ、別に、オマエの為じゃねぇし…!」
「ごめんよ理玖、君を悲しませたかったわけじゃないんだ。」
「え、あ、うん、喧嘩ダメ、絶対。」

それにしても、この二人が私を通じて知り合った事は、問題ないんだろうか…?二人とも高専で知り合ったんじゃないかと思ってたけど、もしかしたら私の選択で少しは未来変わったりしてる?マジ?なんか影響出たりしないかな…?大丈夫かな!?

「そういえば、悟はなんで来たの?」
「電話、切っただろ。」
「あ、うん。」

傑がね?

「いい事するとかなんとか言って、電話も通じなくなったから来た。」
「…理玖、君に友達ができない理由が良く分かったよ。今まで大変だったね。」
「あはは…、」
「ハ?喧嘩売ってる?」
「だったら、どうするつもりかな。」
「殺す。」
「ちょっと、もう本当にやめて!?なんで仲良くできないかなぁ…!ていうか、悟はこっち来てなにしたかったわけ?」
「泊めて。」
「は?」
「着替えも持って来た。」
「おま、お前ぇえ…もう!勝手にもほどがあるでしょ!てかどうやって家に入ったの?」
「庭で理玖の母ちゃん見つけて入れてもらった。」
「おかあああさああああん!」

もうほんと、やめて…っ!心臓止まるかと思ったんだからね!?私の苦労を知ってか知らずか、いや、多分知っててやってるな、お母さんはにっこりと笑って麦茶を持って来た。

「いいじゃないの理玖、折角悟くんも来てくれたんだから、皆で仲良く遊びなさい。うふふ、それで本命はどっちなの?」
「そういうのマジでいいから!」
「傑くんも、泊まりたかったら泊まっていいわよ?ちゃんとお家に確認してね?」
「はい、ありがとうございます。」

傑の頭上で90%、悟の頭上で100%を示している好感度。困った…。マジで困った…。あと10%だったのに…!悟のばかぁ!

「傑、どうする?」
「親に聞いてみるよ。電話をお借りしてもいいですか?」
「いいわよ、子機でいいかしら?」
「ありがとうございます。」
「かーえーれ、かーえーれ、」
「悟やめなさい!ごめんね、傑。」
「平気だよ、ありがとう、理玖。ちょっと電話をしてくるよ。」

傑が電話をしている背中を見ながら麦茶を飲む。お母さんはどこかに行ってしまった。悟が私の手を掴んで引き寄せた。お、おま、傑が見とるがな!

「アイツ、俺の理玖に触った?」
「別に悟のではないけど、まあ。」
「…消毒。」
「ちょ、」

悟が私にキスをする。ちゅ、っと短く可愛いキス。しゅ、修羅場にならない…?大丈夫?!いや、私は別に嬉しいけどね?でもほら、傑がこっち…うわああめっちゃ見てるぅぅうう…!めっちゃニッコリ笑ってるぅうう…!誰か助けてええ…!!

「外泊許可が出たよ、電話ありがとう。」
「あ、良かった…!着替え、取りに行かなきゃだよね?」
「ああ、親に頼んだから問題ないよ。それよりも、」

ぐい、っと傑が私の手を掴んで引き寄せた。…ちょっと待ってね、うん、両手に花ならぬ、両手にショタ…!って、そんな事を言ってる場合じゃないんだ…!私の体は今度は傑の腕の中にいた。そして悟とは違うキス。悟に見せつけるように舌を入れたディープなやつ…。ア、ヤメテ、悟ノ好感度反転シチャウ…!

【五条悟の好感度が反転しました。今後は好感度の変動に注意してください。】

ああああほらああああ反転しちゃったあああ…!戻すの大変なのにぃいい!心なしか悟のハートが青ではなくグレーになっている。…何その色、ちょー怖いんですけど…大丈夫?メンがヘラったりしない…!?大丈夫…?!

「ん…、」
「ふふ、可愛いね、理玖。」
「傑、」
「理玖!」
「いった、」

今度は悟が私を引き寄せた。なにこの取り合い…!いや、嬉しいよ!?ありがとね!?でもほら、私のために取り合わないで!?私は一人しかいないからね!?あー…傑が笑ってるー、悟も笑ってるー、るーるるっるー、キョーモイーテンキー!って、いや、なにわろてんねんだから、マジで!

「ね、まずは落ち着こうか諸君。」
「俺の理玖に触んな。」
「君のではないだろ。」
「俺の。」
「いや、私の。」
「私は私のですけど…。」

ちょっと待って、この二人私の取り合いを止めないぞ!?どうしたらいい!?右に左に引っ張られて腕が千切れそう!!こうなったらもうセレクト!

【五条悟と夏油傑があなたを取り合っています。選択してください。選択すると呪力を35消費します。(残り呪力:34)】
【1.五条悟にキスをする 2.夏油傑にキスをする 3.二人にキスをする 4.なにもしない】

…うん、どん詰まり。いっそのこと選択して強制的に呪力回復イベントに持ち込んで逃げるか…?!嫌でも、その間に二人が喧嘩とかしたら困るし…!どうしよう?!いだだだだ、とりあえず腕痛い!

「ちょっと、待って、ホント腕千切れるから離して!」
「傑が離せ!」
「悟が離しなよ。」
「二人とも離せっての!」
「傑が、」
「悟が、」
「いい加減にしろっ!」

私が一際大きい声を出したからか、二人はピシリと固まった。…ちょっとね、マジ腕痛いからね、流石の私もちょっとおこだよ?

「お前ら、そこに直れ。」
「…え、」
「理玖…?」
「早く。」
「…。」
「…。」

二人が大人しく正座をする。私は二人の前に仁王立ちした。流石にね、限度というものがあるからね?ん?わかんだろ?

「まず一つ、私は悟のものでも傑のものでもありません。意味分かる?」
「…わかる。」
「…ああ。」
「次に、私を取り合うのはいいよ、嬉しいからね。でもさ、限度って言葉、知ってる?痛いって言ったらどうする?はい、悟くん。」
「…え、…離す…。」
「うんうん、そうだね、離さないと痛いね?じゃあなんで離さなかったのかな?はい、傑くん。」
「…先に離してしまったら、負けな気がして…。」
「誰に?」
「悟に。」
「どういう理由で?」
「…理玖をとられるかと思って…。」
「さて、ここでクエスチョン。私は誰のものかな?はい、悟くん。」
「…理玖。」
「そうだね、二人のものではないね?じゃあ離せって言ったらさっさと離さんかいっ!」

私は二人に指導という名のげんこつを落とした。悟は無限で防ごうとしたけど、私が睨みをきかせると大人しくげんこつを受けた。全く…!取り合うならもっとなんか優しい取り合いしてくれる!?ホント、アンタら二人とも小1とは思えない馬鹿力だったからな!?いや嬉しいけどね!?ほんと、ありがとうだけどね!?



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