「理玖。」
「甚爾様!」
門の前で待っていると近付いて来た足音。パパ黒がダルそうに歩いて来たのを見つけ、目が合った。ひゃぁ…カッコ良き。私の名前を呼んだパパ黒に駆け寄って飛びつく。受け止めもせずにされるがままのパパ黒の頭上で、好感度が上がる音。…マジで、ほんと可愛い…!実はパパ黒の好感度は会う度に10近く上がっている。今はもう62%まで来ている。…頑張れ私、なんとしても100%にして、パパ黒の心の声を聞いちゃうんだからな!
「会いたかったです、甚爾様!今日も素敵!抱いてください!」
「オマエ、そういうことすぐ言うな。」
「ひゃん、怒られちゃった!でも好き!」
「…はぁ。」
パパ黒から離れて見上げていると、大きな手が私の頭をぐりぐりと押さえた。え、これってもしかして照れ隠し?そうなの?そうなんだよね?!そう言うことだと思っていいんだよね!?好感度上がる音したもん!
「甚爾様、おてて繋いでもいいですか?」
「勝手にしろ。」
「うふふ、素敵。繋いじゃいまーす!」
パパ黒の大きな手と私の小さな手を繋ぐと、パパ黒は歩き出した。…ちゃんと私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれる…はぁ…たまらんなこのツンツンツンデレ坊め!歩いて近くの公園に向かう途中、自販機でジュースを買ってもらった。さすがプロのヒモ。最安値で来たか。そんな所も好きだわぁ…!
「ありがとうございます、甚爾様!大事に飲みますね!」
「そうかよ。」
「あ、公園こっちです。」
「ん。」
公園のベンチに座ってパパ黒の隣に座る。パパ黒はダルそうにベンチに身を凭れていた。ひゃぁあ…鎖骨がエロいっす!ジュースを飲みながらパパ黒の鎖骨を眺めていると、視線に気づいたパパ黒が私をじとりと見た。冷たい視線あざます!刺さります!
「なに見てんだ、金とんぞ。」
「甚爾様がかっこよくて見惚れてました!好き!」
「10万。」
「持ってません!」
「じゃあ見んな。」
「そんなぁ…!甚爾様、私甚爾様のカッコよさを全世界に知らしめたいんです!」
「ハァ?」
だって、パパ黒が孔から恵の事聞かれて誰だっけ、っていう時のアンタまじイケメンだったから…!思わず天を仰ぐほどカッコよかったから!パパ黒の左腕にしがみ付いて、頬にキスをする。あ、また上がった!65%!
「甚爾様、どうしたらいいんでしょうか?」
「知るか。」
「もう、そんな冷たいところも好きです!どうしたら振り向いてくれますか?」
「……。」
「え、なんで黙るんですか!?」
「……。」
「え、ちょ、甚爾様?」
パパ黒が黙っちゃった…!ど、どうする!?な、なんか、なんか話題を変えるか!?
「とう「黙ってろ。」じゅ?!」
パパ黒が…パパ黒が私の頬をむんずと掴んだ。や、やめて、タコみたいな口になってるから!
「オマエがもっと上品な女になったら、遊んでやる。」
!?!?!?!?!?!?の、脳内がパニクっている!!!つ、つまり、遊ぶというのはつまり、おせっ…、
「甚爾様、私上品に生きますね!」
「ま、理玖には無理だろ。」
「そんなぁっ?!」
あ、パパ黒が鼻で笑った!!んもう、全部好き!色気があってたまらん!こりゃパパ黒の血を引いた恵に会うのも楽しみでたまらんぞ!?!?パパ黒の体に抱き着いてみると、あら不思議、効果音がまた聞こえた。66%!地道に上がっておりますなぁ!ジュースをベンチに置いてパパ黒の膝に向かい合うように跨ってみる。…お、またされるがままでいてくれるのか、ありがてぇ!パパ黒の首に手を回してぎゅーと抱き着く。はぁ…この筋肉で硬い体たまらんな…。気を抜くと涎が出そうだわ…。私の頭にパパ黒の手が乗った。え、そんなサービスしてもらっていいんですか!?
「あだだだ…!」
「調子に乗んなマセガキ。」
頭鷲掴みにされたああ!幸せえええ!だけどね、痛いもんは痛いんです!!!涙目でパパ黒を見て鼻を啜れば、満足そうに笑った顔。…あ、ヤバ、心臓撃ち抜かれた…!
「はぁ…甚爾様が好きすぎて心臓痛い…。」
「そのまま止まっとけ。」
「死ねってことですか!?甚爾様の腕の中で!?やだぁ…最高っ!」
嬉し涙を流した私を見て、パパ黒が顔を近付けてきた。え、なに!?ちゅーでっか!?え、ちゅーします!?して!?!?と思ったら、ぺろりと涙を舐めとられる。!?!?!?
「ハッ、やっと黙ったな。」
「!??!?!?!??!??」
やだぁ…もうほっぺた洗わない…!!!!
「オマエは黙ってた方が可愛い。」
「……。(こくこく)」
多分今顔真っ赤だと思う。口を両手で塞いでパパ黒の言葉に頷けば、ニヤリと笑ったパパ黒。…もう、ダメだ、死にそう…!心臓がぁ…!
「…甚爾様、」
「ん。」
「好きです…。」
「で?」
「え?」
「で、なんだよ。」
「…好き。」
泣きながらパパ黒の唇にちゅーしてやった。あ、70%になってる…!すきぃ…!もう一度ちゅーしてやろうと思ったら顔面を掴まれた。きゃあああ幸せですうううう!
「調子のんなよ、理玖。」
「ごめんなさい。」
パパ黒の手が離れると、私は大人しくパパ黒の首に抱き着くまでに収めた。あ…目の前にパパ黒の鎖骨が…、…さ、鎖骨、鎖骨舐めたい…!舐めちゃダメかな、ダメ?!?いいよね!?いつ舐めるの!?!??!今でしょ!?!?!?!????!?!!!
「っ、おい、」
「甚爾様好きぃ!」
ちょっとぴくって反応したパパ黒にまた頭を掴まれたけど、もういい私は幸せだ。パパ黒の鎖骨を舐めた女としてギネスブックに載ってもいいだろう…。フッ、悔いはない…。
「そういうことはもっとデカくなってからしろ。」
「…!つ、つまり、私が成長したら、そういうことをしてくれると!?」
「さあな。」
あ、72%!!行け、このまま100%まで持って行け!頑張れ私、私ならできる!!パパ黒の首にしがみ付いたまま首筋に舌を這わせると、パパ黒が唾を飲み込んだのか喉が上下した。ひゃああたまらんです、たまらんですううう!
「理玖、」
「すき、」
「わかった、」
「好きです、甚爾様。」
パパ黒の耳元で、すき、と囁いて頬にキスをする。
「ひゃんっ!?」
突然パパ黒が私のお尻を叩いた。マジで痛い!!!痛いけど叩いたところを擦られてぞくぞくする。やだこれなにプレイ…!?めっちゃ興奮するんですけど!?調教プレイですか?!そうですか?!いやあああ調教されてぇええええ!つか今されてない?!されてるよね?!されてるぅぅううう!!!
「んっ、はぁ、甚爾様、」
「打たれて悦ぶとはとんだ変態だな。」
「あっ、甚爾様が…触ってくれるからです…。」
「へー。」
「ぁん、冷たい…、でもそんな所も好き…、」
パパ黒にお尻ペンペンされてるしお尻なでなでされてるし、ヤバい、これは…あれよ、ムラムラするやつよ…!やだぁ、盛っちゃうわこんなのぉ!
「甚爾様、もっと…、触ってください…、」
「やめだ。」
「やだ…、お願いします…、触って…!」
「…。」
パパ黒が冷たい目で私を見つめている。…あ、好感度一気に80%まで上がってるぅ!やっぱり、さすがドS、鬼畜の極み…!もう心臓がキュンキュンキュン!Death!
「甚爾様…、好き…、好きです!」
「黙ってろ。」
「ん、はぁ…んふ、」
やだぁ、口に指突っ込まれてるぅ…!舐めていいってことですよね?!そうですよねえええ?!ひゃあああ!ありがたく舐めさせて頂きますううう!
「勝手に盛ってんじゃねーぞ、雌豚が。」
雌豚呼びされました!!ありがとやーす!ありがとやーす!
「んん…、甚爾様の指、太くて大きいです…、」
「………。」
お!?おお?!や、やったああああ!!!なんか知らんが一気に!!
【禪院甚爾との親密度が100%になりました。選択してください。この選択には呪力を消費しません。また、この選択は親密度が100%の相手には何度でも選択できます。(残り呪力:60)】
【1.好きだと伝える 2.友達だと伝える 3.付き合いたいと伝える 4.なにもしない】
ちょちょちょ、今はそんなん選択してる場合じゃないんですわ!!!スピーカー!!!ON!!早く!!
【禪院甚爾のスピーカーをONにしました。】
(…早く抱きてぇ。)
「グハァッ!」
「理玖!」
私は吐血した。…うん、もう、死んでもいいかも…。