妬くより妬かれる方がいい


次の日、私を迎えに来た悟と傑と一緒に学校に向かう。勿論私を真ん中にして手を繋いで歩いた。

「今日一時間目体育だったよね?何するんだっけ?」
「男子はサッカーって聞いてるよ。」
「サッカー、いいね。女子はなんだろ?」
「テニスじゃね?」
「あー、そんなこと言ってた気がする。サッカー頑張ってね、応援してるから!」
「見に来てくれんの?」
「勿論!」
「じゃあ張り切らないとだね、悟。」
「ああ。」
「2人とも容赦ないからなぁ…。敵チームかわいそう。」

学校について靴箱を開ける。私の上履きの上に小さく折られたメモ紙を見つけた。…ま、まさかこれは…!ラブレター!?

「理玖?」
「…なんだい、それ。」
「分かんない。入ってた。…なになに?昼休み、体育館裏に来てください…だって。また呼び出し?」
「いや、ちげぇだろ。」
「行かなくていいよ。」
「おう、無視しろ無視。」
「それは流石にかわいそう。話くらい聞いてあげるよ。ついてくる?」
「「行く。」」
「即答かよ、ウケるね。」

手紙をポケットに入れて上履きに履き替えると、教室へ。私たちの席は一番後ろで窓際から傑、私、悟の隣同士だ。しかも悟も傑も私の机に自分の机をくっつけて座るから、私達三人の席だけ繋がっている。これ結構迷惑じゃね?まあ、2人が可愛いからいっか。

「なあ理玖、告白されても断れよ。」
「私達がいるのに、他の男に興味を持ったりしないよね?」
「わかったわかった。断るから。2人とも近い。」

椅子ごと私に近付いた2人が私の体を抱き締めてくっついてくる。結構暑苦しい。けど可愛いし嬉しいからそのままにしておく。…ちょっとスピーカーONにしてみよ。

【五条悟と夏油傑のスピーカーをONにしました。】

((男だったら殺す。男だったら殺す。男だったら殺す。))

…うん、聞かなきゃよかった。

「2人共、呼び出した相手殺すとか思ってない?」
「「思ってない。(思ってる!!!)」」
「本当に?」
「「うん。(殺す。)」」
「そっか。いいこいいこ。」

2人の頭を撫でてやると、傑が左頬、悟が右頬にキスをしてきた。おいおい、ここ教室だぞ!?可愛いからいいけど!?

((理玖とキスしたい。理玖とキスしたい。))

…可愛すぎだろ!!!!んもう!好きいいいい!!!HRが終わるまで二人は私からくっついて離れなかった。先生も注意しないってどういうこと…。記憶を確認すると、初日は注意したらしい。けど2人が先生にガンを飛ばして、先生が怖気付いてそれから何も言わなくなったみたいだ。…先生ドンマイ…。

「…着替えたいんだけど?」
「俺達が着替えさせてやるよ。(理玖の生着替え。)」
「空き教室に行こうか。(今日はどんな下着かな。)」
「いやいや、更衣室あるから。」
「「空き教室!!」」
「わかったわかった!」

ジャージを持って空き教室に向かうと、悟がカーテンを、傑がドアの鍵を閉めた。…完全に密室だ…。悟と傑が学ランを脱いでジャージに着替え始めた。私もスカートの下からジャージのズボンを履こうとした時だ。

「「理玖は待って!(パンツ!!)」」
「私に自由はないの?」

2人とも必死すぎワロタ。2人が着替え終わるまで待つことにした。…悟も傑も腹筋われててエロいなぁ…。てかエロいなあ!??!涎出るわ!涎を拭いながら二人の生着替えを堪能すると、着替え終わった2人が手をわきわきさせながら近付いてくる。…マジで悟と傑が着替えさせるの?!何その贅沢!?悟がセーラー服のリボンを解いた。ゆっくりとリボンを解かれて、私までドキドキしてしまう。傑はスカートのホックを外した。ジッパーをゆっくりと下ろす音が部屋に響いて、スカートがぱさりと足元に落ちた。

「…恥ずかしいよ…、」
((理玖かわいい…好き…襲いたい…。))
「…ねえ、上も早く脱がせて?」
「お、おう…。(やべぇ、ちんこ勃った。)」
「脱がせるね…。(これは勃つ…。)」

悟が上着のボタンを外して、傑が上着の横にあるジッパーを上げていく。ヤバイ、なんかヤバい、これはたまらん。興奮するわ…!!!2人に上着をたくし上げられて、下着姿になる。…めっちゃ見てるううう!!!!

(理玖のおっぱい…パンツ…!!)
(今日は黒か…エロくていいね。)
「ねえ、早くしないと授業始まっちゃう…。」
「理玖、おっぱい触りたい…!」
「私も触りたい。ダメかな?」
「…だ〜めっ。」
((うおおおおおお!!!))

2人の心の声が可愛くてついつい意地悪をしたくなる。これはもう二人が可愛すぎてヤバい!!!可愛い!!!好き!!!!襲いてえええええ!!!!はああああてぇてええええ!!!

「チャイム鳴っちゃうよ、早く着替えさせて?そしたらちゅーしてあげるから。」
「悟、」
「傑、」

悟が上着、傑がズボンを穿かせてくれた。なるほど、悟は乳派、傑はケツ派か。チャイムが鳴るギリギリまで、お礼に二人にベロちゅっちゅをしてあげた。二人とも勃っているらしい。前屈みになってて可愛かった。グラウンドに向かうと授業は男女で別れるため、2人に手を振って別れる。授業が始まってテニスラケットを片手に、グラウンドでサッカーを始めた男子の中から悟と傑を探した。試合をしていない女子は全員が私と同じで二人を見てキャーキャーと湧いている。流石イケメンズ、モッテモテ。早速悟がゴールを決めた。女子共の黄色い歓声が耳を付く。…なんかもやっとする。傑とハイタッチをしていた悟が私に向けて投げキッスをした。

「もう、悟のバーカ。」

傑が私に向けてにこやかに手を振っている。

「傑もバーカ。」

嘘、正直めっちゃ嬉しい。もやっとしていたのも嘘みたいに胸が躍る。嬉しいけど女子共の嫉妬の目が鬱陶しいな、オイ。

「次、廻神さんペア、お願いします。」
「はーい。よろしくね、萌部谷さん。」
「…フン。」

カッチーン。私のペアの女マジムカつくな。髪の毛をポニーテールにして私からのサーブでスタートした。萌部谷は全然動かない。突っ立ったまま枝毛探しをしているらしい。邪魔すぎワロタ。

「萌部谷さん、邪魔だからコートから出てていいよ?」
「あ、そ?じゃあ見学しまーす。」
「うん、邪魔だから見学してて。」
「邪魔邪魔うざいんだけど。」
「うん、邪魔。」
「フン!」

萌部谷がコートから出て行った。これで2対1だ。ダブルスなのにあり得ない展開だけど、いる邪魔よりいない邪魔の方がマシだ。勿論、私に掛かれば一人でも圧勝。最後はスマッシュで決めてやった。フッ、我ながら良いセンスだ。

「理玖ー!」
「かっこいいよ理玖!」
「あ、悟と傑、お疲れ。」
「惚れ直した。つーかますます惚れた。」
「ポニーテール似合ってるね、可愛いよ。」
「ありがと。」
「つーか理玖のペアの奴なに?やる気なさすぎでしょ。」
「いいじゃないか、理玖の邪魔になるんだからいない方が。」
「ま、それもそっか。」

コートのフェンス越しに三人でそんな話をしていると、萌部谷が私に駆け寄ってきた。おいおい、今更何の用だよ。

「廻神さん、酷いよ!私をコートから追い出すなんて…!」
「「あ゛?」」
「悟、傑、やめなさい。」
「理玖、俺コイツ嫌い。」
「私も嫌いだね。」
「わかったから、グラウンド戻って。これは私の問題です。」
「そんな…!五条君、夏油君、私だって廻神さんと一緒に、」
「オ゛ッエー!」
「気安く理玖の事を呼ばないで欲しいね。」
「俺らの事もな。」
「っ…!」

なんだこの展開は…。ま、萌部谷ムカつくやつだからいっか。二人が睨みを利かせたからか、萌部谷は泣きながら去って行った。

「悟、傑、ありがとね。」
「理玖好き。」
「大好きだよ、理玖。」
「は?俺の方が理玖の事大好きだし。寧ろ愛してるし。」
「私だって理玖の事愛してるよ。」
「知ってる知ってる。私も悟と傑大好き、愛してる。ほら戻りなさい。ハウス。」
「「わんわん。」」
「可愛いかよアンタ達。」

ホント、女の嫉妬ってめんどくさいわぁ…。けど、悟と傑にヤキモチ妬かれるのも可愛いし嬉しいから、どうでもいっか!切り替えていこーう!



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