仲良し兄妹と幼馴染でスイパラに行ってみた!


馨と喧嘩擬きをした帰りの車内で、俺は歌姫に江藤グループについて調査するように命じた。冥さんから帯10本で買ったデータを歌姫にも転送した。その日の夜に歌姫から届いた調査報告を見て俺は一人ほくそ笑む。配信を終えて馨と2人でお風呂に入ってそのまま抱いた。仲直りえっちってやつ。馨が俺を離してくれなくて可愛いのなんの、気付けば3回はヤってた。次の日、いつも通り馨と車で学校へ行く。俺の隣で不安そうに俯く馨にキスをしたら、歌姫がミラー越しに見ていたらしい。

「アンタねぇ!!」
「な、何やってるのお兄ちゃん!!」
「あ、歌姫は俺たちの関係知ってるから。」
「へ…?嘘、なんで!?」
「俺が昨日話した。」
「…はぁ…。安心して馨、会長にも誰にも言ってないから。」
「…あの、歌姫さん、」
「私は馨が幸せなら、それでいいと思ってるから。周りに何言われようと自分の気持ちに素直に生きなさい。」
「…うん、ありがとう歌姫さん。」
「あとコイツに泣かされたらすぐに言いなさいね、ちょん切ってやるから!」
「ハァ?俺が馨のこと泣かせるのはベッドの上だけだし。」
「やめてええ!!」
「アンタ!!ホント!!そういうところよ!!!」

学校に着くと馨を教室まで送った。…いた、あのクソ女。

「あら、馨さん御機嫌よう。」
「あ…江藤さん、おはよう。」
「今日も五条先輩とベタベタと、」
「おい、オマエ。」
「五条先輩、わたくしの事はどうぞアリスと呼んでください。」
「オマエに興味ねぇし。つーか、俺達がベタベタしようがオマエに関係ねぇだろ。」
「わ、わたくしは、」
「それよりも自分の家の心配した方がいいんじゃねぇの?特許取得だっけ?あれ、ライバル会社の研究データ横領したんだって?今頃ニュースで騒いでるだろうな。」
「…な、んですって…?!」
「オマエの親父は秘書とデキてるし、母親はオマエの家庭教師とデキてるみてぇじゃん。あ、オマエもその家庭教師とデキてるつもりだったんだっけ?ま、どんまい。」
「う、嘘よ…!そんなことあるわけ、」
「俺と馨の事よりもっと気にすることあんだろ。さっさと消えろよブス。」
「お兄ちゃん、」
「馨、コイツ明日から来ねぇから、安心しろ。」
「え…、何したの?」
「俺の馨を傷付けた報復。じゃ、また昼休みな。」

『2年A組特進クラスの江藤アリス、至急職員室まで来るように。』

馨の教室を出て3年の教室に向かう。傑が俺に気付いた。

「や、おはよう悟。」
「ん、昨日は悪かった。」
「配信したってことは、馨ちゃんと仲直りできたのかな?」
「仲直りにあの後めっちゃヤッた。」
「…そういう話はここではするなよ。」
「それよりも、あの江藤グループの件片付いた。」
「それは良かった。」
「おはよー。」
「ん、はよ。」
「硝子おはよう。」
「昨日の配信ヤバかったねー。馨が可愛すぎてスクショしたわ。」
「私も。」
「あの後めちゃくちゃセックスした。」
「おいやめろ。私の馨を汚すなクズ。」
「悟…。」
「なー、今日スイパラ行かね?」
「いいね、何処の?」
「最近できたとこ。」
「五条の奢りならいいよー。」
「別いいけど。じゃ、一旦帰って私服で現地集合な。」
「…もしかして配信?」
「んや、動画。けど制服バレするとめんどくせぇから。」

放課後、馨と一緒に着替えに帰って、約束したスイーツ店に向かった。事前に予約をして、撮影許可も貰ってある。角の広い席に案内された。傑と硝子が来るまでにカメラをセッティングする。傑と硝子が合流すると、俺が録画ボタンを押した。

「るんるんチャンネルをご覧の皆さん、お疲れサマンサー!皆のお兄ちゃん、悟だよー!」
「お疲れサマンサー!皆の妹、馨です!」
「 今日は都内某所にあるスイパラに来てるよー!」
「そして今日は私たち兄妹の幼馴染の2人も一緒です。」

僕は向かいに座る傑と硝子にカメラを向ける。

「お疲れサマンサー。幼馴染の傑です。」
「硝子でーす。」
「本当は馨と2人でイチャイチャしたかったんだけど、馨がどうしても4人で行きたいって言うからね。」
「だって最近色々あって、学校の外で集まれなかったから…。」
「馨ちゃん…、」「馨…。」
「それに、皆で食べたほうがおいしいし!」
「はああああああ今日も馨が可愛いいいいいいい!!!」
「悟、他のお客さんに迷惑だから、」
「声でかっ。」
「お兄ちゃん、しーっ!」
「馨…ちゅー!」
「なんでそうなるの!?いいから早く取りに行こ?」
「ってなわけで早速バイキング行くよー!」

カメラを持って4人で席を立つ。それぞれお皿をトレイに乗せると、馨、僕、傑、硝子の順でバイキングに進んだ。僕は片手でトレイを持ちながらカメラで馨達を映していく。

「あ、これ美味しそう!ふふふん。」
「馨可愛い。僕にも…あ、やっぱりその隣のやつ取ってくれる?」
「これ?こっち?」
「右のやつ。」
「はーい。」
「ありがと。」
「あーなんかそれも美味しそうに見えてきた…。」
「一緒に食べる?」
「いいの?」
「いいよ。」
「えへへ、ありがとう。じゃあこれも一緒に食べる?」
「食べるー!」

「ねー夏油、私たちいる?」
「ははは、」

硝子と傑もちゃんと映してあげた。料理やスイーツを取り終えて席に戻ると、それぞれのお皿を映していく。

「いただきまーす!」
「いただきます!」
「「いただきまーす。」」

テーブルにカメラをセットし直して4人が映るようにすると、それぞれ料理やスイーツを食べ始める。僕はさっきから気になっていた馨のお皿に乗ったケーキを覗き込む。

「あ、食べようって言ってたやつ?」
「うん、1口ちょーだい。」
「いいよ、はい。」
「馨〜、あーんしてよ。」
「えぇ?もう、しょうがないなぁ…。はい、あーん。」
「あーんむっ…美味しい。僕のも食べるでしょ?あーんして。」
「あー…んぅ、んん!おいしい〜!」
「私達は何を見せられてるんだろうね。」
「いつもの事とは言えここまでくるともう笑えて来るよねー。」
「2人も食べたいの?取って来れば?」
「傑君と硝子ちゃんも1口食べる?」
「馨、だめっ!間接キッスはお兄ちゃん許しませんっ!」
「「「えぇ…、」」」
「ちょっと、皆して何。」
「ははは、馨ちゃん、悟がめんどくさそうだから私達は遠慮しておくよ。」
「あとで食べたくなったら取りに行くねー、ありがとう馨。」


『るんるんチャンネル:お疲れサマンサー!仲良し兄妹でスイパラに行ってみたよー!今日は幼馴染の傑と硝子も一緒に☆お店のURL載せておくねー![スイーツパ…○○店] 悟』
『西中の虎:@るんるんチャンネル スイパラいいなぁ!今日も馨ちゃんが可愛い!』
『恵:@るんるんチャンネル 馨さん可愛いです。今度行ってみます。』
 『西中の虎:@恵 伏黒、一緒行かね?』
 『恵:@西中の虎 釘崎に言うなよ。絶対行きたがる。あと奢らされる。』
 『西中の虎:@恵 りょ!』
 『野薔薇様:@西中の虎、@恵 オイ、聞こえてんぞ。』
『モブ美:@るんるんチャンネル スイパラいいな!!!!しかも最近できた所では!?』
『おにぎり:@るんるんチャンネル すじこ!いくら、高菜!( *´艸`)』
『脹相:@るんるんチャンネル 俺こそが真のお兄ちゃんだ!馨、俺がどこにでも連れて行ってやる!脹相お兄ちゃんと呼んでくれ!』
 『るんるんチャンネル:@脹相 馨は僕が色んな所に連れて行くから間に合ってるよ!!!! 悟』
『モブ子:@るんるんチャンネル 幼馴染も美男美女ってヤバすぎ!!!』
『傑:@るんるんチャンネル 楽しかったよ、また行こう。』
 『るんるんチャンネル:@傑 おう。』
 『硝子:@るんるんチャンネル、@傑 馨と買い物行きたい。クズ共は荷物持ちな。』
 『傑:@るんるんチャンネル、@硝子 人使いが荒いな。』
 『るんるんチャンネル:@傑、@硝子 いいけど、俺馨の分しか持たねぇよ。』
 『硝子:@るんるんチャンネル、@傑 五条に至っては最初から期待してない。』
『パンダ:@るんるんチャンネル カルパスはおいてないのか?』
『モブ菜:@るんるんチャンネル お疲れサマンサー!!今度行こうって思ってたところだ!!!』
『呪いの王:@るんるんチャンネル スイパラとはなんだ。』
『直哉ちゃんねる:@るんるんチャンネル 馨ちゃん、京都来て俺と甘味処巡りせぇへん?』
 『るんるんチャンネル:@直哉ちゃんねる 馨は京都アレルギーだから無理。 悟』
 『直哉ちゃんねる:@るんるんチャンネル え、なんやのそれ。』
『73:@るんるんチャンネル 今朝話していたのはここでしたか。』
 『るんるんチャンネル:@73 馨が?なんて? 悟』
 『73:@るんるんチャンネル 別に。楽しみだと言っていただけですけど。』
 『るんるんチャンネル:@73 マジ?馨超かわいいじゃん。 悟』

title you