配信:仲良し兄妹で桃鉄99年やってみた!Part3


「…あー…ねむてぇ…、」
「私も…、」
「おい、まだあと30年残ってんだけど…。」
【モブ美:皆眠そうwww私も眠いwww】
【モブ子:明日もバイトだから離脱します!!皆頑張って!!】
「馨まだ寝てんのかよ。」
「いいじゃない、このまま私たちも寝ましょうよ。」
「は?帰れよ。」
「素が出てんぞ。」
【西中の虎:俺も限界だ…寝る!!】
「視聴者殆どROMってんのか?」
「寝落ちしてんじゃねぇの。」
「次、馨の番よ。」
「くそ…、誰だよ99年やるって言ったの。」
「悟だろ。」
「…ン…、」
「「「…。」」」
【呪いの王:もう終わりか?つまらんな。】
「まだやれるし。」
【呪いの王:女を起こせ。女がおらんとつまらんな、お前たちは。】
「あ゛?」
【呪いの王:この程度の奴らというわけか。】
「やってやんよ。」
「むかつくなコイツ。」
「黙らせてあげる。」
「…んぅ……あれ…、」
「あ、馨起こしちゃった?」
「…え!?私めっちゃ寝てた?!」
「いや、5分だよー。」
「いやいや、5分でここまで進まないでしょ!?ごめんなさい、私だけ爆睡して!!」
「馨はいいの♡」
【呪いの王:やっと起きたか、女。】
「あ、しかも私の番?ごめんね!?お兄ちゃんありがとう!?真希ちゃんも真衣ちゃんもごめん!!!」
「気にすんな。」
「寝ろって言ったのは私たちだから、馨が気にすることないわ。」
【呪いの王:女、続けろ。】
「え、あ、ハイ!続けます!えいっ!」
【呪いの王:ケヒッケヒッケヒッ!】

「あ゛ぁ゛…やっと、あと1年だ…、」
「皆…!」
「だいじょうぶよ、これくらい…、」
「ああ、よゆーだ…、」
【呪いの王:ほれ、頑張れ頑張れ。】
【西中の虎:皆まだやってたの!?】
「ちゃっちゃと終わらせんぞ。」
「僕もそろそろ限界だし、さくっとやろ。」
「そうね。」
【西中の虎:皆頑張れ!!】
「どんどん適当になってきたな。」
「仕方ないでしょ、もうみんな限界なんだし。ていうか二人ともよく起きてられたね?」
「自分から参加するって言ったしな。」
「このくらい…余裕よ…、」

「うおおっしゃああ!ラスト1か月!!!」
【呪いの王:やっとか。】
【恵:まだやってたんですね。】
「くそ…!!こんな時に限ってキングボンビーかよ!!」
「真希!」
「真希ちゃん…!」
「私のことは気にすんな、次、馨だろ。」
「う、うん!えいっ!」
「馨のえいっ!もこれで最後か…。寂しくなるよ。」
「何言ってんだコイツ。」
「ほっておきましょう。」
「あ、ゴールだ!え、なんかごめんなさい…!」
「おめでとう…!」
「おめでとう、馨。」
「馨、おめでとう。」
「なんでエヴァアンゲリオォンみたいになってるの?」
「いよいよこれで最後ね。」
「よっしゃああ!!おわった!!!」
【西中の虎:お疲れ!!!】
【呪いの王:やっと終わりか。】
「はぁ…、やっとか。」
【恵:お疲れさまでした。】
「ふぅ…、」
「本当にみんな寝ないでやってたの!?私だけ寝ちゃって本当にごめんなさい…!」
「気にすんな。」
「さっさと〆て終わりましょ。」
「はい、ってことで桃鉄99年やってみたよ!いやぁ、結構地獄だったねぇ。あと馨がいちいち可愛かった。」
「え、私!?」
「真希真依チャンネルの2人もお疲れサマンサー!」
「ありがとな、」
「結構楽しかったわよ。」
「次はこっちのチャンネルでなんかコラボしようぜ、馨。」
「え、いいの?したい!」
「いつでもコラボしましょ?」
「うん!」
「ちょっとちょっと、僕は?」
「誘わなくてもどうせついてくんだろ。」
「当たり前でしょ!?」
「えっと、今回配信見逃がしちゃった人たちのために、ちゃんと動画にもあげます!」
「さすがに40時間もただ桃鉄やってるだけの動画はあれだから、ちょっと総集編っぽくするねー。じゃ、今日はこの辺で。お疲れサマンサー!」
【西中の虎:お疲れサマンサー!】
【恵:お疲れサマンサー。】
「御視聴ありがとうございました、またね!」
「またな。」「またね。」

「はぁあああ…疲れた…。」
「お疲れさまでした…。本当にごめんなさい、私だけ爆睡しちゃって…!」
「気にすんなってなんかい言やわかんだよ。」
「そうよ。はぁ…それにしても疲れたわ。帰りましょ、真希。」
「そうだな。じゃ、悪いけどもう帰るぜ。またコラボについては連絡する。」
「え、泊っていかないの?」
「は?」「え?」「あぁん!?」
「だって、寝てないでしょ?さすがに危ないよ…?二人とも私のベッド使っていいから、今日は泊って行ってよ!いいよね、お兄ちゃん?」

私がお兄ちゃんを見ると、お兄ちゃんはすんごい顔を顰めていた。

「馨はどこで寝るわけ?」
「ソファで寝るよ。」
「ダメ。ソファで寝るなら却下。俺のベッドで寝ろ。」
「え、お兄ちゃんのベッドで!?」
「なんでもいいけど、泊めてくれるならありがたく泊まらせてもらうわ。」
「そうだな、私らも限界だし。」
「あ、じゃあこっち!私のTシャツとかでよければ寝間着に使って?」

真希ちゃんと真依ちゃんを私の部屋に案内する。寝巻用のTシャツとズボンを2人に貸して、私も寝巻に着替える。2人におやすみを告げて私のベッドに入った2人を見届けると、部屋の電気を消した。あくびをかみ殺して歯を磨いて、化粧も落とすとお兄ちゃんの部屋に向かう。お兄ちゃんはもう寝巻に着替えていて、先に歯磨きも終えたらしい。スマホを見ながら眠そうにベッドに座っていた。

「お兄ちゃん、お待たせ。」
「ん。」
「…本当に一緒に寝るの?」
「いいから早く布団入れよ。」

お兄ちゃんは布団をめくった。スマホを充電器にさして布団に入ると、お兄ちゃんは電気を消して隣に寝転がった。布団が体にかかると、ふわりとお兄ちゃんの匂いが鼻を掠める。…落ち着く…。

「馨、おやすみ。」
「うん、おやすみ、お兄ちゃん。」

私に背中を向けたお兄ちゃん。一緒に寝るのはすごく久し振りな気がするけど、最近私の布団に入り込んでたことあったなぁ、なんて思い出して思わず小さく笑った。もぞもぞとお兄ちゃんが動いた気配がして、

「…何笑ってんの?」
「えへ、お兄ちゃんの匂い、すごく落ち着くなぁって思って。」
「…可愛いこと言うなよ、襲うぞ。」
「えへへ、お兄ちゃん大好き。」
「…はぁ…。」

お兄ちゃんの腕が私の背中に回った。…大好きだよ、お兄ちゃん。小さく聞こえた寝息。息を潜めて、大好きなお兄ちゃんの唇にそっと触れるだけのキスをして、私も目を閉じた。

「(…眠れるわけねぇだろ、これ…!!!やばい、ちんこ勃った!!!)」

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