18

タイルに押し倒されたまま、グヂュゥゥ…と卑猥な音を鳴らして蒼のそれが柔肉を掻きわけて押し込まれてくる感触に目をぎゅっと瞑った。
……やっぱり慣らしていない分、無理矢理押し広げられる感覚にぼろぼろと涙がこぼれる。

質量のあるでかい性器が、孔をその形に拡げながら侵入してくる。

裂ける。このままだと裂ける。
痛みを訴える後孔に涙を零しながらぶんぶんと首を横に振った。

怖い。


「痛い…っ、いたい、蒼…っ」

「痛くても、すぐ良くなってくるから」


良くなんかならない。痛いだけだ。

亀頭で肉壁をごりごりしながら、細かく繰り返し前後に擦って馴染ませられる。そのせいで濡れ、少しずつ入ってくる感触が、怖くて。
強引に挿入されるそれを受け入れるのが、苦しくて。


「ふっ、ん…ッ、ぁ…は…っ、!」

「…っ、締まり、すぎ…」


ぐちゅぐちゅと性器を片手で乱暴に擦られながら浅いところで抜き差しを繰り返される。

蒼の言葉通り、ぎっちぎちにナカで締め付けすぎていて、けど緩める余裕もない。

きっとこんなのお互いに辛いだけだ。

それでも強く締めたまま浅く執拗にヌヂュヌヂュ摩擦を繰り返され、それによって肉壁をごりごりされて思わず腰を引いた。
どうやってもそんな大きいのを肚を解さずに挿れるなんて無理だ。やめてくれと呟くことさえできずに、ただ声を漏らす。

……嫌なのに、反応したくなんてないのに。


「ん゛んぅぅううっ…っ?!!ぅ゛ぁ゛あぁあっ、!!」


一旦性器を引き抜いた蒼に指を肚に差し込まれ、声を上げるほどグチャグチャに掻き回される。

少しずつ慣れてくると数本の指が埋めこまれて、肉壁を前後左右に捏ねくり回してくる。
更に性器も扱かれては腰がびくつき、跳ね上がる。
押し出そうとする肉襞に逆らって声が上がるほどジュクジュク音を鳴らして掻き混ぜられ、下腹部にきゅーって気持ち良いのが集まり、身体が仰け反った。

肚の中も掻き混ぜられて性器も同時に弱いところを摩擦され続ければ、あっけなく絶頂して熱く蕩けた肉壁が指を強く食い締め、大きく痙攣する。硬くなってビクビクと震えている性器は、尿道の先端からごぼりと白い液体を吐き出した。


「ぁ゛、あ゛…っ、」


ガクガク痙攣し、余韻に身悶える。
頭が甘く痺れ、うまく息を吸うことさえままならない。真っ白な世界で、荒く浅い呼吸をした。絶頂したことで脳内麻薬が思考を溶かす。


「は、ぅ…っ、ぐ、…う、ゔっ、」


細かい収縮と痙攣を繰り返して震えている間に再び腰を持ち上げられた。

後孔にあてがわれた亀頭が割れ目に沿って動かしながら擦りつけられ、ぶにゅうぅ…とぬるぬるした入口を押し開き、締め付ける内壁を擦って入ってこようとする。

ナカの肉は絡みつきながらも押し出そうとするのに、ぬぢゅぬぢゅごりゅごりゅ蕩けたトロトロの襞を押し上げて摩擦してくる。
大分解れてうねり、まだ内部がびくびく熱く痙攣している肚をほぐすように太い亀頭が少し抜かれては挿れられる。蒼の動きに応じて腰を振られる度に肉棒に吸い付き、絡み付いている肉壁が一緒にひきずられる。その繰り返し。

ぐちゅ、ぬちゅ、


「う、ぅゔ…っ、ぐ、ぅ、…っ、ん、ぐ…っ、」


結合部で鳴る卑猥な音に、耳を塞ぎたくなってせめてもの抵抗で目を逸らした。

腰を動かされる度に厭音を鳴らしながら浅い場所をごりごりされたり、ぬぷぬぷされれば次第に下腹部から腰全体にジンジン痺れるような感覚が侵食し、無意識に…挿れやすく、奥に誘うように腰を動かしてしまう。


「ぐ、ぅ…っ、」


(……まだ、奥に、くる……)

腰を掴まれて小刻みに動かされる。
狭く蕩けている肉襞を拡げ、段々腹部が苦しくなってもまだ足りないと主張するように性器を押し進められ、奥の奥まで肚の中に入ってくるのを感じた瞬間、息が詰まりそうになる。

巨大な肉棒の竿部分が、更に俺の肚のナカに呑み込まれていく。

(…苦し、い…)

お肚の中が、押し潰される。グチャグチャ柔肉を掻き分けてグーっと押し込まれていく。


「…っ、ぁ…ぅ、う゛…っ、」


それでも、圧迫感に涙を滲ませながら少しでも自分を楽にするために必死に呼吸を整えていると、ヌヂュヌヂュして内壁を擦り続け、捏ねくり回していた動きがぴたりと止まる。
微かな吐息と、肚のナカから、性器に吸い付く内壁を引きずってゆっくり抜かれていく。


(……諦めてくれたのか)


ほっと息を吐くと、耳元で小さく囁く低い声音。



「舌、噛むなよ」

「…へ、」


腰を掴む手に力が入ったのがわかった。


瞬間、


「――ぁ、…っ、や、…あぁ゛ぁあッ――!ぅ、…っ、が、…は…っ、」


蒼の身体に引き寄せるように狭い肉壁の抵抗なんて全く無視した勢いで性器を捩じ込まれ、ドンッと肚の奥を突き上げられた。
熱く蕩けた肉をごりゅごりゅ引きずられた後、更に奥の奥まで一瞬で進み、敏感すぎる中心部を思いきり亀頭に殴られてはたまらなかった。

叫ぶ。
身を捩って悶えた。
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