6
どんな言葉でも表現できそうにないくらい、全部が全部熱いし蕩け切ってるな。
まーくんほんと、…エロい。
「…っ!、ぁ゛!ふ!や…ぅ、!も、やめ、……やらぁあっ!」
「でも快楽死とか意外に幸せそうじゃない?あはは、まーくん舌足らず過ぎて何言ってるのか全然わからないよ」
一生懸命回らない舌で何かを伝えてこようとするまーくんに、適当にそんな言葉を返しながら微笑んだ。
数秒後、ひたすら擦っていた性器がビクン、と魚のように跳ねた。
尿道からシューっと勢いよく透明な液体が噴き出してくる。
噴水のような勢いで飛び出してきたそれはベッドシーツに染み込んで濃い灰色の跡になった。
「…ぁ、へ…っ、」
「よく頑張りました」
どう?気持ち良かった?と問いかけた言葉に答える声はない。
どんな感覚なんだろう。
その反応を見ればおおよそ推測できるけど、流石にそこまで…その、色々と感じてる顔を見てると少し気になってくる。
…絶対に自分ではやりたくないから、またまーくんにやってみようかな。
「…はん、ばっ、た…?…」
「うん。俺の言う通りにちゃんとできたまーくんは偉いな」
「…っ、ん…」
初めての潮吹きを見事達成して、はぁはぁと息を乱しながら幸福感に塗れた表情をしているまーくんの頭をよしよし撫でながらいい子、とねぎらいの言葉をかける。
そうするとくすぐったそうに目を細めて嬉しそうに頬が緩んだ。
へらりと微かに微笑んで、そこで遂に限界を迎えたのかその瞼が閉じた。
眠ってしまったらしい。
「……あーあ、まーくんのせいでベトベト」
全くそんな風に思ってないけど、わざと困ったような口調でため息交じりに呟いてみる。
さっきの行為によって大量の精液で汚れた指。
服で拭うのも勿体ないような気がしてぺろりと舐めた。ほとんど水っぽいからあんまり味しないな。
少し待ってから、ベッドの上に膝を乗せてギシリと音を立てて体重をかけて上がる。
「…寝かせてあげたいとは思うけど、…でも、まだ終われないんだ」
ぽつりと呟いて、身に纏っている着物を邪魔にならない程度で適当によける。
履いていた下着を脱いで投げ捨てた。
それからまーくんの『そこ』に視線を向ける、と
(…あ、)
意外に電池が高性能だったらしく、長時間の使用にも関わらず未だ振動し続けていた。
気絶しているまーくんの後孔から、さっき尿道から抜いたモノよりも更に大きくて変な形をしたソレをグチュッと引き抜いて電源をOFFにした。
そこらへんに乱雑に放る。
「…まーくん」
「…ん……」
耳元で低く囁いて覚醒を促してみる。…全く起きる気配がない。
まぁいいや、と諦めて、すーすーっと軽く寝息を立てながら無防備な表情で眠る身体を見下ろした。
[back][TOP]栞を挟む