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***

アパートの階段を上がり。
残り物何だっけなんて冷蔵庫の中身を思い出しながら、自分の部屋の前を視界入れる



……何故か小鳥遊さんが地面に倒れていた。


「……」

ある夕方、平凡なアパートの通路に倒れている一人の男の姿。
まるで推理小説に出てくる死体のようだ。

「……え」

(何、これ…)

まさかそんなシュールな光景に出会う日が来るとは思わず、面食らって、一瞬足が止まった。

普通なら駆け寄って状態を確認し、救急車を呼ぶのが正解だろう。

しかしほかの人ならまだしも、それは”あの”小鳥遊さんなわけで。
キス現場目撃以来、何故か小鳥遊さんと以前より話…いや、関わることが増えてきて。

もう小鳥遊さんの異常な行動に慣れ始めてしまった自分が怖い。


「…(本当に、いつの間にか前より普通に話せる関係になってしまった…)」


人生とは何がおこるか分からないものだ。
というより、小鳥遊さんがそこにいるなら普通なんて日常はありえない。

だから、

―――――この光景になにもおかしなところはない。


「なんだ、小鳥遊さんか」

…助けるはずもなかった。

鞄を肩にかけ直して、どうでもいいや、と無視して通り過ぎようとする。


ガシッ。

なんかすごい力で足を掴まれた。
行動を遮られ、眉を寄せながら下に視線を向ける。


「あの、離してくれませんか」


むしろ離せ。邪魔。
寒いから早く部屋に入りたいんだけど。
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