たいとる
◇◇◇
これは、小鳥遊さんのキスシーンを見た後の…確か接触5度目ぐらいのときの話だ。
ここで初めて、小鳥遊さんが本物の変態だと確信する。
その扉の前、コンコンとドアを叩く。
「…小鳥遊さん、いますか」
今まで何度も会話したことがあるとはいっても、そこまで仲が良いわけではないからいまだに少し緊張する。
ガチャ、鍵の外される音。
「あれ、橘くん。なんかあった?」
キイと扉を開けて出てきたのは、上半身裸にただワイシャツを羽織っただけの小鳥遊さんだった。
相変わらずホストみたいに整った顔で、くす、と微笑む。
「あの、間違えて俺の部屋に小鳥遊さんの郵便物が届いてて、……」
そこまで言ったところで、その後ろに見える光景に目を見開き、
「………え、」
そして………ドン引きした。
小鳥遊さんの格好から「あー」ともしかしたらそうだったのか。そういう行為はしてるよなーとか察しはついていながらも、まだまだ自分の予想は甘いことを思い知らされた。
ヴヴヴ……
「……っ、は、ぁ、あッ」
「…………」
「…っ、も、がま、できな…っ」
「………(なんだ、これ)」
(この人たちって、)
(頭の中、どうかしてるのか)
ちょっと心配になった。
というか、もう関わりたくないと思った。
絶対に、
…必要最低限度以上、関わらないようにしよう。
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