13
まるで構ってくれない恋人におねだりをするときのような、そんな台詞にぼんやりとした頭でも吸い寄せられるように意識はその声の言う通りにしようとする。
けど、おかしくなってる俺がしっかりと彼の望むままにできるはずもなくて、
「こっち見て、って言ってるだろ?」
「…ぁ、ひっ」
ぺち、と軽く頬を叩かれる。
それから、手袋を嵌めた手で顎を持ち上げられた。
やけに笑顔な野良と強引に目を合わせられる。
…そこに違和感を感じた、
瞬間
ビリビリびり…っ、
「あ゛ぁああ…ッ、!!?は、ぁあ゛…っ、!!ろ゛め゛…っ、ろ゛め゛れ゛ぇぇ...っ、」
リングをつけている部分に、今までで一番強い電撃が走った。
びゅるびゅるっ、
ちんこから出る精液に続き、ぴしゃあああっと黄色い液体が吹きだす。
泣きじゃくって叫んで、穴という穴から汗も零しながらガクガクと全身を痙攣させた。
「み゛、らぃ、でぇ…っ!!ぁ、あ゛ああ…っ、」
「…ほんと、酷い顔」
そんな俺の見るにも耐えない姿を、顎を掴んだまま笑って観察され続ける。
羞恥心なんか感じる余裕もなく下腹部と頬が無性に熱をもった。
「ぃ゛…っ、いだい…っ、ぁあああ…っ、」
その残酷な表情に電流とは違う、
何かゾクリとした感覚を味わいながら
「…――っ、きもひ、きもちひぃ…っ、へ、へ、」
びゅるるっ、ぴゅっ、
目の焦点も合わず、ガクガクと全身を痙攣させたまま、泣き笑いみたいな声を出しながら快感に身を委ねる。
「ーーっ、ぁ゛、?」
不意に身体から力が抜けて、意識が飛んだ……直後視界が真っ黒に暗転した。
「…ろ、ら……」
ぴくぴくとして濡れた瞼を持ち上げ、その姿をとらえようと視線をさ迷わせる。
………と、
「…………、」
滲んで歪んだ世界に、なんだかすごく言葉にしがたい複雑そうな顔をしている彼が見えたような気がした。
…そうしてやっとのことで、野良の気まぐれな遊びから逃れることができたのだった。
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