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本来はそこに何かを挿入なんてするはずがなくて、粘膜だって簡単に傷つくのに、それを全く考慮しない容赦ない突きに痛みに似たひりひりが生じてくる。

手錠をつけられている手を、せめてもの抵抗で必死に振った。
顔を何度も横に振る。

こんなに全身で嫌だと訴えてるにも関わらず、
何度も尻を手で掴んで引き寄せられ、孔の奥の奥までその玩具を更に強く押し付けられた。


「なんで勝手にイってんの?」

「らめ…っ、ぬひ…っつ、ぬひれぇ゛ぇ…っ、!!ろめ…っ、ろめんらさ゛…っ、」


やめ、やめて、と本能的に腰が逃げようとする。
でもそんな恐怖に気遣ってくれるはずもない野良は、淫音を立てながら玩具を抜き差しして、蕩けた前立腺をごりごりしてくる。
頭の中が真っ白になって、酸欠になってきた。

びくん…っ、びくん…っ、

身体が痙攣し続けながら、絶えずびゅるびゅる…っ、と精液を吐き出す。

次第に精液がイク回数に追いつけず、一回イッて出しきるよりもはやく、何度もイき続けた。


「よくイキながら謝罪できるね。本当は反省してないんじゃない?」

「ぁ゛、へぁ゛ぁあああ…ッ!!しへ、らる…っ、らら…っ、かっれに、ぃって…ッ、ろめ…っ、ろめんらざ、んひぃ゛…ッ、ゆるひ、ぃ…ッ、」

「ほら、やっぱり。反省の色なしで喘いでるだけだろ」


謝っても、謝っても許してくれない。
反省してるのに、玩具で突くのをやめてくれない。

そうやって責めてくるくせに。
野良は俺がイッたことを咎めているはずなのに、わざとその怒っていることをまた俺にさせようとしてくる。

腸の形に合わせた玩具が、ごりごりぐちゅちゅと絶えず前立腺や腸壁を擦ってくる。
しかも、前に回された手にちんこまでぬちゅぬちゅッと激しく扱かれた。


「そんな風に気持ちよさそうな顔して涎零しながら謝られてもな。誠意が全く感じられない」

「ぁああ…ッ、おろ…っ、へる…っ、おろ、っへる、…からぁ…っ、も、ひぬ…っ、ひんら゛、う゛…っ、ん゛ひぅ…ッ、」


びくっ、びゅるっ、びくん…っ、

死ぬ。
イキ死ぬ。
素早く抜き差しされる度に身体が自然と前後に揺さぶられた。


「ま、今更謝っても許してあげないけど」

「…っ、ぁ゛ぁあ…ッ、ひろ…っ、ろ…っ、ぃ…っ、うろ…っ、るり…っ、」


嘘吐き、と回らない舌でいうと、むっとしたような声が返ってくる。


「元々は僕の許し無く勝手にイッた佐藤が悪い」

「っ、ふ、ぇ…っ、まら、まら、イク…ッ、ぃ…ッ、」


痒い。
弱いところが、異常に痒くて、擦られる度に背中がエビぞりになった。
身体の水分が全部外へ出ている気がする。

気持ち良いことは好きなはずなのに、気持ち良いことは喜べるはずなのに。
快感がこんなにも身体に苦痛を与えることがあるなんて、知らなかった。


「―――ッ、」


イキたくない。
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