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孔だけじゃない。
全身がおかしな痙攣を続けていた。

苦しい。

気持ち良くなりたい。
なりたい。

なのに、
それ以上刺激が与えられないから大きな快感を得られなくて、はがゆい感覚だけが続く。


「のら…っ、のらぁ…ッ、おねが…ッ、ゆび、もっとぐちゅって、しれぇ…っ、」


涙を零し、そう懇願しながら、
かろうじで四つん這いの格好になって、ぶるぶると震えまくっている脚と腰をゆらゆらと動かす。そうすると、指が多少は蕩けた内壁を擦って、はぁ…っ、と熱い息が零れた。


(…奥、奥を、もっとぐちゃぐちゃにされたい。)


男なら、こんな場所で感じるなんておかしいのに。
わかってるのに。

それでもやっぱりソコを弄られると気持ち良くて、多分本能で気持ち良いことは好きだから、プライドも全部吹っ飛んでしまった。
あれほど嫌がってたくせに、今度は強請るような声を漏らしてしまう。


――けど、


「ぁ、え、なん、で……っ、」


するすると抜かれていく指。
思わずぎゅっと尻を締め付けて逃がさないようにしても、それを嘲笑うかのようにぬるぬると内壁を軽く擦りあげながら出ていってしまう。


「ぎゅうぎゅう締め付けても意味ないよ。今日はもうそっちで射精させる気はない」

「――っ」


そして、最後まで抜かれてしまった。
喪失感のある後孔だけがひくんっ、ひくんっと疼いて空しく痙攣している。


「…ぇ、や、ぁ…ッ、やらぁ…ッ、」


(…射精させる気はないって、)


…まさか、このまま放置…?


じわり、と嫌な汗が額に滲む。
もし放置されたとして、こんな風に手を拘束されたままでどうしろっていうんだ。


「ん、ん…っ、ぅ、」


必死に尻を淫らに振る。
何も刺激できるものがないのに、せめて孔の中の肉を擦り合わせようと躍起になる。
両脚をぴったりとくっつけて尻をくねらせたり、ゆさゆさ振ったりした。
でも、

(…たり、ない)


肛門の内壁同士を擦り合わせるだけで得られる快感はほとんど無いに等しかった。
唾液が後から後から溢れてくる。
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