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びくん、と腰が震えてちんこから射精してしまう。
「…僕の声だけでイッちゃうなんて、はしたない犬だな」
「…ごめ、ごめ、なさ…っ、」
色のない精液を床に零す性器。
それを見て呆れたように呟かれる冷たく低い声音に、罪悪感と羞恥で更に眼球が熱く涙に濡れた。
「そもそも男には見えないって言っただけで、女に見えるとは言ってないんだけど」
「…ひ、っく、ああ、う…っ、」
「勝手に勘違いした挙句に触られもせずに声だけでイくなんて…恥ずかしくないの?」と嘲る声にぶわっと涙が溢れ、頬が熱くなる。
さっきだってどうしようもないぐらいに慚愧を抱えて苦しんでいたというのに、怒涛の追撃によって今すぐ死にたいほどの羞恥を味わわされた。
はずかしい。
すべてが、はずかしくてたまらない。
俯いて、ただひらすらに謝った。
「ごめ、ごめ…っ、な…っ、」
「…ま、別にいいよ。出ちゃったものは仕方がないからね」
「っ、ん、の、ら…」
また尻を叩かれるかもしれない。
罵られるかもしれない。
そう身を強張らせた俺の髪を数本指に絡めながら優しく返された言葉にトクン、と胸が高鳴る。
予想外にも、野良にしては寛容な言葉。
いつもならもっとぼろくそに言われてもおかしくない。
怒られると思ったのに。
振り返って目が合うと、少しだけ瞳の温度が緩められる。
そしてそこには…どこか興味本位な、怪しげな色も滲んでいた。
「そんな厭らしい佐藤にプレゼント。特別に良さそうな物持ってきたから」
「ら、に?」
よさそうなもの…?
ぷれぜんと、という単語を聞いただけで、野良が何かをくれるならと心の底から喜んでしまう。
浮足立った感情のまま、上擦った声で問いかけた。
すると、
「これ」
「…ふ、ぇ…?」
視界に映る、…その手に握られたリモコンと、円形のプラスチックのような形のもの。
心の準備をする間もなく、良く見せるように目の前で掲げられたそれを細部まで目に映す。
「…な、に…?」
「なんだと思う?」
…結構色んなものを今まで見てきたと思っていたけど、…それは初めて、見た。
バイブでもない。
アナルプラグでもない。
…というか、尻や尿道に突っ込むやつじゃない。
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