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答えを求めるようにじっと見つめてくる凛とした綺麗な瞳。
ただ見られてるだけなのに、それだけで自然と頬に熱が集まるのがわかる。
顔を朱に染め、ふるふると首を振る。


「わ、わかん、な…」

「じゃあ何に使うか当ててみて」

「…ゆ、指に、嵌める…とか…?」


ひくっひくっと勝手に疼いて痒くなる孔を擦りつけるように、無意識に尻をふりふりしながら一生懸命に考えて首を捻る。

(…わっかだから、それぐらいしか思いつかない)

丁度指輪ってあんな形だろうし。

…もし、と妄想に想いを馳せてみる。

(……もし本当に、好きな奴に指輪をもらえたら…凄く幸せだろうな)


沈む気分に、静かに瞼を伏せた。

…野良には好きな人がいる。

だから、恋人になってほしいだなんて望まない。
ずっと傍にいてほしいなんて言わない。

…だけど、その代わりに、…気まぐれでもいい。
ただ、そういう…特別っぽいものが欲しい。

なんて、そんな絶対に叶うはずもない儚い夢に胸が苦しくなる。

額に汗を滲ませ、期待と祈りも込めてとりあえず思いつくことを言ってみたけど、…それはないってなんとなくわかっていた。

だって、野良が持ってきたものだ。

きっとろくなものじゃないんだろう。
そうだとしても、せめて心構えぐらいはしておきたかった。

そして

……恐る恐る絞り出した答えに、
彼はぞっとするような美しい微笑みを浮かべ、


「不正解。…答えは、”電気を流せる”玩具」

「…っ、!?」


…そんな、犯罪みたいな解答を告げてきた。

(でん、き…?)

耳にした言葉を、すぐには理解できない。
意味を、考えられない。


「その緩み切ってるちんこには、お仕置きが必要だろ?」

「…っ、」


…今ので、そのわっかをどこに嵌めるのかも悟ってしまった。


「…ぅ、」

(…指輪、なんて甘いもんじゃなかった)

好きな奴にもらえたら、とか、そんなシンデレラみたいな夢物語を妄想している場合でもなかった。
それどころか激辛。非情。危機。


「だから…ココに直接、流しちゃおうか」

「ら、らめ…っ、れんき、は…っ、ら、だ…っ、」


まだ舌がうまく回らない。けど、必死に首を横に振った。
残酷なその声に、性器をすっとなぞるように動いた指に、突然目が覚めたようにびくっと腰が引く。
必死に逃げ出そうとして、両手を捕らえている手錠は変わらずびくともしなかった。

…確かに、刺激は欲しい。
そう言った。そう望んだ。
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