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わしゃわしゃと髪が乱れるくらいに撫でられて、流石にやりすぎだ、と
止める意味でその手首を掴む。

掴んだ手のひらに感じる予想外に華奢で、…男のそれと違う感触に無意識に眉が寄った。


「…っ、わ、わー、手、」


朝霧はといえば、おかしなくらい挙動不審になって、顔を真っ赤にして狼狽えている。けど、無理に離そうとはしてこない。

その反応に、一瞬考えて、ああそうか、と思い出した。


「朝霧」

「…は、はい」


ぷしゅーと湯気を上げながら俯く姿に、また納得する。


「…オレのこと、まだ好き?」

「っ、…な、な…っ?!」


表情をよく見ようと、覗き込んで問いかけると、ぱくぱくと鯉みたいに口を開けたり閉じたりしている。

汗が見るからに出て、顔がトマトみたいになった。


「す、すすすすすき、すきって、え、え…?」

「………」


…確かに、自分の言動に対してこういう反応をされるのは案外可愛い。

可愛い可愛い連呼してたさっくんを思い出して、さっくんから見たオレってもしかしてこんな感じだったのかなって、チラっと思った。


「まだ好きだったら、今日家に来てくれない?」

「…っ!!え、ええぇええええ?!」


答えを待たず、座ったまま見上げながら小首を傾げたオレの誘いに、

今まで以上、これでもかってほど朝霧の顔が驚きに満ち、学校中に響き渡るような声が飛び出てきた。

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