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…これだけしてるんだから、優さんは他の女の人を好きにならない、いつか絶対に俺だけを好きになってくれると期待している…醜い独占欲を、

ばれてしまっているんじゃないか、って、「ちゃんとタオルで拭いた?」「え…?」

色々ぐだぐだ考えていたせいで、優さんの言葉に反応できなかった。
顔を上げた俺に、彼は少し困った表情で優しく微笑む。


「風邪ひいちゃうでしょ、こっちおいで」

「…っ、…う、ん」


魅了されたかのように惹かれ、何も考えずに彼の元へと歩き出す。
伸ばした手を取られ、「ほら、こっち」と満足そうに笑う彼の膝の間に座った。

下を見ると確かに本当だ。ぽたぽたと髪から落ちた雫によってパジャマの首元が全部濡れてびちゃびちゃになっていた。

…確かに、いつもより頭がうまく回らなくて、タオルでどう身体を拭いたとか、パジャマをいつ着たのかとかあんまり覚えてない。


「わざとやってるのかなって思うくらい、流羽は世話が焼ける」

「む、べ、別にわざとなんて、」

「わかってるよ。流羽は、自覚してそんなことしないって」


準備しておいてくれたらしいタオルで髪の毛を丁寧に拭かれながら、後ろで笑みを零した気配に頬が熱くなる。

…なんか、優さんに構ってほしくて適当にやってると思われたらどうしよう。でも、間違ってはいないから違うとも否定しづらい。

むーっとどう返そうか迷っていると、不意にその言葉の含みに気づく。

(…『流羽は、』って、なんか、誰かと比較、してるような、言い方…)


「っ、え、…優、さん…?」

「………」


後ろからお腹に回った腕に、抱き締められる。
そのまま、ぎゅーっというようはむしろ優しく、縋るような雰囲気で抱きしめられて、困惑した。
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