宝石
クリスタル
マネージャーとしていつも隣で支えてきた彼――修くんが、主将を退任した。
「そっか……辞めちゃうんだね、」
「主将を赤司に譲るだけだ。部活は辞めねえから」
彼自身が決めたことに文句を言える立場ではないし、全中では涼くんの控えとしてコンバートされるらしいけれど、それでもコートの中できらきらと輝く光達の中から彼が抜けていることは事実だ。
「本当に引退して卒業したらすぐにアメリカ行かなきゃいけねえんだけど、お前は?進路とかどうすんの?」
「もうすぐ誠凛って学校が新設されるらしいから、そこ受ける予定」
新設校だからまだ何もないけれど、もしバスケ部が作られることになったら私はまたマネージャーをやるつもりだ。ならなければならないでまた新しいことを始めてみればいい。
「じゃあ、離れ離れになるんだな。寂しいな、」
「だね……でも、まだ一緒だよ?」
本当に離れ離れになるその日までは、側で支え続けよう。
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