Raspberry Dope ii
あれから、すっかりこのラウンジに入り浸るようになってしまった私。
帰らなければとも思うものの、千切先輩に連れてこられたここから家への帰り方などわかるわけもなく。とはいえ他の客が並んでいるカジノには興味も惹かれず、結果的にこの個室――44号室にずっと入り浸っている。
けれど、あの日のように千切先輩の弟さん――豹馬くんと触れ合っても、あの日ほどは気持ちよくなれなくて。
「あれ、なんできもちよくなれないの……?」
「ん、どうした?気持ちよくない?」
「ここきたときは、あんなにきもちよかったのに……」
あの日はとても身体が熱くなって、豹馬くんに触れられるだけでじんわりとした快感が襲ってきたのだけれど、今日はそういうこともなくて。
そういえば、あの日は千切先輩が私にカクテルを注文してくれて――あれを飲んだ後だからあんなに気持ちよくなれたのであって、気持ちよくなれていないのはあれからずっとあのカクテルを飲んでいないからかもしれない。千切先輩がハマるよと言っていたのは本当だったのだろうと思いつつ、隣の豹馬くんに話しかける。
「ひょーまくん、ねえ、あれないの……?」
「ん?ああ、ラズベリーショットか?」
「やだやだ、あれがないと、わたし……っ、」
じわっと涙目になりながら懇願する私を見て、豹馬くんは苦笑しつつ私を抱き寄せた。そのまま撫でられるのは確かに心地よいけれどそれだけで、あの日のような快楽は訪れてくれなかった。
おかしい、どうして、と疑問符を浮かべているうちに豹馬くんが口を開く。
「あーあ、すっかりハマっちまって……そんなに気に入ったのか?」
「うん、すき……♡もっとほしいの……♡」
「じゃあ、頼むか。――すみません、ラズベリーショットを44号室にお願いします。ええ、はい……ポーション濃いめで」
フロントに電話越しに注文を告げる豹馬くんの声を聞きながら、私はまたぼんやりとする思考の中で考えていた。
しばらくして、あの日と同じピンク色のドリンクが運ばれてきた。ゆっくり飲むんだぞ、という豹馬くんの忠告は耳に入らず、私はグラスに注がれていたそれを一気に煽ってしまう。全て飲み切る少し前で豹馬くんに止められてしまったけれど、身体の奥底が燃えるように熱いことはあの日と変わらなくて。
「ぁ、あ……♡きたぁ……♡これぇ……っ♡♡」
「**、大丈夫か?」
「ぅ、あ……♡からだ、あつくて……ぬぎたい……♡」
どくんどくんと心臓が高鳴って、身体の芯が熱を持っていくような感覚。
はやく触ってほしい。めちゃくちゃにして、おかしくしてほしい――そんな感情がぐるぐる渦巻くままに、私は無意識のうちに太腿を擦り合わせてしまっていた。その様子を見ていたらしい豹馬くんはくすりと笑って、私の服に手をかけていく。
「だから、ゆっくり飲むようにって言ったのに……」
「ぁ……だって、おいしかったからぁ……♡」
「もう、**はほんとかわいいな……」
するすると服を脱がされて、下着にも手をかけられてしまえばもう抵抗なんてできなかった。豹馬くんの手が身体を這う度にぞくぞくとした快感が走って、もっともっととねだるように腰を揺らしてしまう。
そんな中、再び扉が開かれる音がして――そこには、豹馬くんでも先程ラズベリーショットを持ってきてくれたウェイターでもなく、知らない男の人が2人立っていた。背の高い銀髪の人とそれよりは少し低い紫髪の人で、2人とも豹馬くんと同い年くらいのようだ。
「玲王、ここ鍵開いてる――って、千切が使ってたの?」
「凪に玲王か。……ああ、さっきラズベリーショット注文して、そのまま鍵閉めるの忘れてただけ。つか、お前らはカジノに行ってたんじゃないのか?」
「そうだけど、何回賭けても凪が勝っちまうもんだから退屈したみたいでさ。って、この子は?」
「ああ、この子は俺の姉ちゃんの大学時代の後輩で、**って言うんだ。――で、この背の高い銀髪が凪で、紫髪の方が玲王。玲王は運営の関係者だから、要望とかあったらなんでも言うんだぞ」
突然現れた彼らに驚いていると、元々知り合いだったらしい豹馬くんが2人に私を――そして私に2人を紹介してくれた。
玲王さんはここのラウンジを運営する御影コーポレーションの御曹司で、彼自身も少し前からここの運営に関わっているらしい。こんな地味な私は場違いな存在だと思われていないだろうか――そう考えた途端に恥ずかしさが込み上げてきて、思わず俯いてしまう。
「あ、あの……えっと、御影……さん、私、こんなところにいて、場違いじゃ、」
「場違いじゃねえって。玲王でいいよ、同い年くらいなんだろ?」
「あ、はい……れ、玲王……くん?と、凪くん?ですか?」
「うん、よろしくね?」
初めて会ったというのに、2人は遠慮することなく私に近づき笑顔を向けてくる。それにつられるようにして私もへらっと笑い返せば、いつの間にか隣に陣取っていた凪くんが私の頬をするりと撫でてきた。
その瞬間――すでに酔いが回りかけていた身体はびくびくと震えて、私は声にならない悲鳴を上げた。
「んん……ッ!?♡」
「**?……って、ポーション濃いめにしたの失敗だったか……おい、凪。玲王もだけど、この子は俺のなんだからあんまりベタベタすんなよ?」
「別にいいでしょ、面倒臭いな……ね、**。こっち向いて?」
豹馬くんの言葉など気にしていない様子で、凪くんは私の顔を両手で持ち上げるとじっと見つめてきた。
私はといえば、凪くんの顔が近づいてくることに気付いてはいたものの、逃げることはおろか目を逸らすことすらできずにいた。
そのまま唇を重ねられ、舌を絡め取られれば思考はどろどろに溶かされていくけれど、それでも凪くんはキスをやめてくれなくて。そろそろやめろ、と豹馬くんに止められてようやく解放されたときには、すっかり息が上がってしまっていた。
「っは、は……ぁ……♡ふ……ぅ……っ♡」
「あーあ、完全にスイッチ入っちゃったな……」
「ね、千切。せっかくだし、このあとも混ざっていいよね?玲王がさっき鍵閉めたみたいだし」
「……ったく、」
呆れたようにため息をつく豹馬くんは、しかし私を心配するというよりは独占欲故の行為なのだろうと思う。
確かに豹馬くんは大好きな千切先輩の弟さんで、初対面のときも大好きな先輩の弟さんだからと安心していたから心を開いたのは事実だ。けれど、今はもう心を開くだの開かないだのはどうでもいい。
ただただ、気持ちよくなりたい。もっと蕩かして、乱してほしい。先程から疼いて仕方ない身体を満たしてくれるのなら、もう何でもよかったのだ。
「じゃ、**の意思を尊重しようぜ。**はどうしたい?」
「んー……もうぜんぶどうでもいい……♡はやく、はやくきもちよくなりたいよう……♡」
「素直で可愛い。……じゃあ、一緒に乱れちゃおっか」
「はは……まあ、**本人がそう言うなら仕方ねえか。つい最近まで処女だったんだから、優しくしてやれよ?」
私に膝枕をしつつ頭を撫でる豹馬くんの忠告を聞いているのかいないのか、凪くんは私の脚を軽く開かせる。下着もつけていない秘部を撫でられただけで甘い声を上げてしまった私を見て、凪くんはくすりと笑みを浮かべていた。
そのまま陰核を摘まれれば、それだけで達してしまいそうになる。
「あっ……!♡ぁ、あ……っ、きもち、きもちい……♡」
「まだちょっとしか触ってないのに、もうびちゃびちゃになってる。……千切、この子にラズベリーショット飲ませたでしょ?それも結構強めの」
「飲ませた。こいつ、初めてのときに姉ちゃんがあれ注文したのが忘れられなかったみたいで……あれがないと俺に触られても気持ちよくなれないからって泣いてたんだぞ?」
「どうりで、千切が夢中になるわけだ」
不意に胸元に刺激を感じて視線を向けると、玲王くんが私の胸に吸い付いていた。
凪くんに指でぐりぐりとクリトリスを押し潰されながら、玲王くんには乳首を舐められ甘噛みされてしまえばすぐに頭が真っ白になってしまう。
やがて2人の愛撫にすっかり蕩けてしまった私は、全身を痙攣させつつ絶頂を迎えてしまった。
「ぁ、いく……いっひゃう……♡ん、ん〜……〜〜〜っ!!♡♡」
「はは、イキ顔えっろ……」
「ぁー……♡あ…………♡ひょーま、くん……♡」
「よしよし、上手にイケて偉いな。……って、なんでこっち向こうとするんだ?」
頭の後ろに固いものが当てられているのに気づいて今現在後ろにいる豹馬くんの方を向こうとすると、それを察した彼に制するように頭を撫でられた。曰く、うつ伏せになられたら玲王くんが私を触れなくて私も玲王くんも可哀想だから、らしい。
そのまま豹馬くんは少し残っていたラズベリーショットを自分の左手に垂らし、私の口元に指を2本まとめて差し出してくる。
「んー……んん……♡ちゅ、んむ……♡」
「美味しい?」
「ん……おいし……♡んん……っ、んく……♡」
「そーだよな……ご奉仕なんてしなくていいから。**は、ただ気持ちよくなってればいいんだよ」
口内で指を動かされ、上顎や歯列をなぞられながら私は夢中で豹馬くんの指を舐めていた。豹馬くんは私の反応を楽しむかのように、時折私の舌を引っ張ったり絡めたりしながら私の口腔内を犯していく。
その間も凪くんと玲王くんはずっと私への愛撫を続けていて、私はまたすぐに達してしまいそうになった。
「ん……♡んく、ん……♡ちゅ……っ、は……♡」
「**、気持ちいい?」
「うん……♡きもちい、きもちーの……♡」
「はは、完全に堕ちてる。もう戻れなくなっちゃったな?」
豹馬くんの言う通りだ、と思った。
私がこんな快楽を享受してもいいのかとも一瞬思ってしまうけれど、それでもあのお酒を――あの快楽を知ってしまった以上、私はもうこのラウンジを出られなくされてしまったのだと理解していた。
千切先輩に案内されたから、だけじゃない。ここが――豹馬くんとラズベリーショットが、私を虜にしてしまったのだ。
「っは、ぁ……♡ぁー……♡」
「ねー千切、もう挿れていいよね?」
「ああ。……ほら**、足開いて?痛いなら俺が凪を止めるから」
そう言って私の頭を撫でてくれる豹馬くんの手つきはとても優しくて。そんな豹馬くんの手に促されるようにして、私はゆっくりと両足を開いた。
直後、ゴムを纏った熱量が秘部に押し付けられ、一気に奥まで貫かれ――突然与えられた大きすぎる快感に私の身体は大きく跳ね上がるけれど、そんな私に構わず凪くんは私の腰を掴み直しそのまま抽送を始めた。最初はゆっくりだった動きは次第に早くなり、それに伴って私の口から漏れ出る声も大きくなっていった。
「あっ、あっ♡あ……っ♡はげし……♡んぅっ♡ふ、あぁ……!♡」
凪くんのものが出入する度、ずちゅ、ぐちゅっと水音が響く。その音すらも今の私にとっては興奮材料にしかならなくて、どんどん思考は鈍っていった。
その間にも凪くんは私の身体中にキスを落としていき、玲王くんは相変わらず私の胸を攻め続けている。
そして背後からは、豹馬くんが変わらず頭を撫でてくれていて――それがたまらなく幸せで、私は無意識のうちに手を広げて彼らを求めていた。
「あ、あっ♡きもち、きもちぃ……!♡ぁ、あ……♡んっ、んん……!♡」
「はー、可愛い……ね、イクときさ、」
「ぁ、え……?♡なぁに、なぎくん……♡」
「誠士郎、って呼んでくれないかな?……だめ?」
耳元で囁かれた言葉の意味を理解する前に、律動が激しくなる。
豹馬くんも玲王くんも凪くんと呼んでいたからそちらが名前だと思っていたけれど、どうやら違ったらしい。何より頭が回らない状態でお願いされてしまえば、言われるがままに従う選択肢しか浮かばなくて。
それに――今はただ、気持ちよくなりたかった。
「ぁ、せいしろ、くん……?♡」
「そう。……嬉しいな。じゃ、一緒に気持ちよくなろうか」
「ん、ん……♡いっしょに、いきたい……♡」
凪くん――誠士郎くんの言葉にこくりと小さく首肯すれば、彼は嬉しそうな笑みを浮かべた。直後、彼の先端が私の子宮口をぐりぐりと押し潰す。
あまりに強い刺激に耐えきれず、私は一際大きな声で喘いだ。
「ひぁ、あ……!?♡おく、あたっへ……♡ぁっ、いく……っ♡ん〜〜〜〜っ!♡」
「はは、中すごい締め付けてくる……ん、出すよ……」
「あ、あ……♡あついのきてりゅ……♡ぁ、あ……♡」
脈打ちながらゴム越しに吐き出される精液の熱さに、私はまた軽く達してしまって――その余韻に浸っていると、今度は玲王くんが私に覆い被さってきた。そのまま面倒臭がる誠士郎くんの代わりにゴム処理をしつつ、先程まで誠士郎くんのもので満たされていた私の膣内に玲王くんのものを侵入させてくる。
誠士郎くんはといえば、先程まで玲王くんが触っていた胸元にちゅうちゅうと吸い付いていて。そのまま乳首を甘噛みされれば、また私の口から甘い声が漏れ出た。
「ぁっ、ん……♡りょうほう、やぁ……っ♡」
「すっげ、まだ締まってる……こりゃ凪も千切も夢中になるわけだな。確か千切が処女をもらったんだっけ?」
「ああ。つーか、お前らがこうやって群がってるだけで、**は俺のだからな?……ま、**も喜んでるみたいだし、いいけどさ」
「あはは、千切も独占欲強いよねー……こんなエロくて可愛い子独り占めとかズルいよ」
誠士郎くんはそう言いつつ、胸への愛撫をやめない。その間も玲王くんは私の腰を掴み直し、激しく抽送を繰り返していて。その度に結合部からぱちゅん、ばちゅっと肌同士がぶつかり合う音が響き渡った。
玲王くんに突かれる度、誠士郎くんに舐められ吸われる度に、私の口からはひっきりなしに甘い声が上がる。
「あ、あっ♡ぁ、ん……♡あっ、あ……!♡」
「はー……マジで可愛いわ。つーか、千切は触らねーの?」
「そりゃ触りてえよ?でも、お前らに**を可愛がってるとこ見られるのなんか恥ずかしいしさ……それにお前らが加減間違えて**を痛めつけてたりしたら、俺が止めないといけなくなるだろ?」
「ぅう……ひょーまくんも、さわって……?♡」
そういえば、玲王くん達がここに来てからというもの豹馬くんには触れてもらっていない。
豹馬くんの手を掴み誠士郎くんが触れているのと反対の胸に誘導すれば、豹馬くんはしょうがねえなと呆れつつそろりと私の胸に触れた。そのままやわやわと揉まれ、同時に誠士郎くんに指先でくりくりと先端を弄られると、それだけで再び私は絶頂へと上り詰めてしまう。
もうずっとイキっぱなしで、頭も身体もおかしくなっていて。でもそれがたまらなく気持ちよくて、もっとこの快楽を味わっていたくて――そんなことを考えているうちにも玲王くんの動きはどんどん速くなっていき、程なくして限界を迎えた彼が私の最奥を強く穿ってくる。
「ぁ……♡なか、あついよ……っぁ、あっ♡ん……っ!♡」
「っ、おま……!……はぁ、は……っ」
「玲王、どんだけ出したの、」
そのまま――誠士郎くんが先程してきたように玲王くんにもゴム越しに吐精される感覚に、私は身体を震わせて感じ入っていた。
ずるり、と玲王くんのものが引き抜かれた瞬間、栓を失ってしまったそこからかき混ぜられた分の蜜がどろりと流れ出るのを感じる。手早くゴムを処理し終えた玲王くんは、それを見てくすりと笑みを浮かべた。
「あー……まだヒクついてる。**、やっぱり千切のもほしい?」
「ひょーまくん、の……?♡ほしい……いっぱい、ちょーらい……♡」
「だってよ。俺、代わりに膝枕してっから」
「しょうがないな……じゃあ、頭浮かして」
豹馬くんに言われた通り頭を持ち上げれば、膝枕の体勢を取った玲王くんと入れ替わるようにして豹馬くんがベッドに上がってくる。そして私の秘部に顔を寄せたかと思えば――次の瞬間、豹馬くんはそこに舌を差し入れてきた。
快楽にばたばたと動く足を押さえつけられ、ぴちゃ、じゅるっと水音を立てながら溢れる蜜を啜られて。誠士郎くんと玲王くんによって散々高められたそこは少しの愛撫でも快楽を拾ってしまい、私はただひたすらに喘ぐことしかできない。
「**、ここ好きだもんな。凪も玲王も舐めてはくれなかったろ?」
「やらやら、いわない、れ……っ♡ぁ、だめ、また……〜〜〜っ!♡」
「何回でもイっていいからな?本当は凪と玲王の前ではしたくなかったんだけど……まあ、もう見られてるしな、」
「みられて、る……?♡」
一際強く陰核を吸われ、再び達してしまう。
与えられる快楽を享受することしか頭になかったけれど、考えてみれば――その場にいるのだからごく当たり前のことだが、誠士郎くんも玲王くんもずっと私のイくところを見ていたのだ。
それを理解すれば途端に羞恥心が襲ってきて、私は顔を真っ赤にして首を横に振った。
「ああ。あいつら、さっきからずーっとお前のことすげえエロい目で見てんだよ、腹立たしいくらいに……自覚ねーの?」
「ぁ……ぅ、♡」
「はは、可愛いな。ま、俺もさすがに我慢できそうにないし……そろそろ、な?」
「ひょーま、く……!?♡ぁ、あ……!♡」
誠士郎くん達との行為ですっかり蕩けてしまっている私の膣内は、ゴムを纏った豹馬くんのものを難なく受け入れてしまう。そのまますぐに律動が開始され、ごちゅん、どちゅんっと子宮口を何度も突き上げられてしまえば、その度に意識が飛び飛びになるような感覚に襲われた。
何度目かの絶頂を迎え、ぎゅうううっと締め付けると、今度は豹馬くんのものがびくんと脈打つのを感じる。
「は、あ……っ♡ひょーまく、ひょーまくん……っ!♡」
「ほんと、千切には懐いてるんだな。なんだか妬ける」
「妬けるって、お前……**は元々俺のなんだけど?」
妬いている様子の玲王くんと、そんな彼に呆れる豹馬くん。3人のやりとりをぼんやりと聞きながら、私は無意識のうちに豹馬くんの名前を呼び続けていた。
だって、私をここに連れてきてくれた千切先輩の弟――いや、大好きな人なんだから仕方がないじゃないか。
「なあ、**。そろそろ……」
「ん……ひょーまくん、きて……?♡」
そう言って両手を広げれば、豹馬くんは嬉しそうに笑ってキスをしてくれる。そのまま激しく抽送を繰り返し――程なくして限界を迎えた彼は、私の中で果てた。
私もまた何度目かの絶頂を迎え、3人に見守られながらそのまま眠りに落ちていく。
「んー……っ♡」
「よしよし、大丈夫だから。ゆっくりお休み?」
「ああ。あとでシーツも服も取り替えよーな……って、おい!凪まで寝るな!」
「すー……」
このラウンジから――私を取り囲む彼らの腕の中から、まだ私は帰れそうにない。