スイーツより甘い劇薬
悪戯か、持て成しか。
今はもうあまり聞かれなくなったその決まり文句を広めたのは、誰だったか。
「んー……」
ベッドの上の**の手を引いて、少しだけ身を起こさせる。
テーブルの上にはホイップののったパンプキンプリンにキャラメルクリームタルト、色とりどりのマカロンにアイシングクッキー、オレンジサヴァランにチーズケーキ。そして、ロイヤルミルクティーを注いだカップが2つ。
「**、あーん」
タルトを小さく切って**の口の中に運べば、彼女はふわりと顔を綻ばせた。
「美味しい?」
「あまくておいしいのー……ちかもたべる……?」
**に勧められ、同じように俺も口にする。
彼女のために用意したそれはどれも美味しい、けれど俺には何かが足りない――そう、あの蕩けるような甘さがどうしても欲しくなってしまう。
「ああ、確かに美味しかったな。でも……」
「ゅ……?」
フォークを置いて、再び**を布団の上に寝かせる。
戸惑う彼女に構わずブラウスのボタンを外し、剥き出しになった首筋に噛みついた。
「やっぱり、**の血が一番甘いな?」