07

 だが、俺がイった後も、狼は腰の動きを止めない。
「もう、やめ…、むり、…むり、だって…!」
 イった直後の腸壁を刺激され、また俺のモノが反応し始める。止めどない快感の渦に抗うため、狼の下から抜け出そうとするが、俺の腰をホールドした足は、俺を離そうとしない。圧倒的な力の差に、俺は成す術もない。
 奥で素早く腰を動かしたと思えば、浅い所をゆっくりと擦り、一気に最奥まで貫かれる。
「…ひぅ、…あっ、…あぁっ、…んぁっ」
 まるで人間、いや、それ以上のテクニックを駆使して、俺をどんどん高めていく。その腰遣いは、狼だとは到底思えない。まるで、俺の反応を見て、俺がどうやったら悦ぶのかを学習してるようだ。その証拠に、もう痛みはなく、襲い来るものはただただ快感でしかない。
「もう、やだ、…あっ、…むり、――っ!?」
 急に狼のモノの根元が丸く膨らみ、重量感が増し、次の瞬間には、俺の最奥にどくどくと精液が注ぎ込まれた。
「なに、これ…、うそ、だろ…、まって、や、…あ」
 注ぎ込まれる精液は留まるところを知らず、いつまでも俺のナカに放出され続ける。受け止めきれずに溢れた精液が、後腔から溢れ、内股をツーッと伝っていく。
「なんで、出しすぎ…っ」
 逃れようともがくも、狼の膨らんだ根元が縁に引っかかって抜けない。
 イヌ科の動物は射精をする時に、陰茎の根元に亀頭球と呼ばれる瘤状のものを作る。そうすることで、射精が終わるまで抜けなくしてしまう。しかも、射精は10分から30分続くとも言われている。
 つまり、狼の長い射精が終わるまで、俺は絶対に逃れられない。
 俺が確実に孕むまで。
「やだ、…ぁ、…むり、もう、入んない…ッ」
 止めどなく注ぎ込まれ続ける精液は、俺の腹をどんどん満たしていく。膨れていく腹に入っているのは、全て狼の精液だ。
 狼は俺の脇や背中など、体中を舐めながら、精液を俺のナカに擦り込むように、腰を回す。ナカで精液がぐちゅぐちゅと音を立てて泡だつのが分かる。俺のナカはすっかり敏感になって、全ての刺激を快感に作り変えてしまう。
「…う、…うう、…あ、あっ、…んっ」
 快感が俺の理性を喰い殺そうとしている。


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