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 杉村のモノが、ぐぐっと挿入ってくる。
「…ぁ、……っ」
 指とは比べ物にならないほどの質量だ。後ろを限界以上に押し拡げられる。
「……きっつ。知也、力抜けよ」
「むり、…っ、そんなの、っ、…挿入ら、ねぇよ…っ」
 すると杉村は俺のモノに手を伸ばし、ゆるゆると扱き出す。
「…ぁっ、…はっ、…ん…っ」
 腰に熱が溜まるにつれ、杉村の腰も進められていく。
「いい子だ、知也」
 暴力的なモノが、俺の肉壁をかき分けて、奥へ奥へと挿入っていく。
 乾ききった砂漠を何時間も彷徨い続け、やっと水場に辿り着いたような充足感が、俺の心を満たしていく。痛みなど気にならないほどに。
「…はぁっ、…、全部、入った」
 男が恍惚としたため息を漏らし、俺の後腔の縁を指でなぞる。
「知也のここ、俺のを全部飲み込んでる」
「…あ、…ぁ…、…ッ…」
 女にされている。
 腹も、心も満たされている。
 俺はこうされることを待ち望んでいたんだ。気づかぬふりをして、心の奥底に眠らせていたけれど、俺の本懐はここにあった。
 ずっと、欲しかった。
「…うぅ、…ぁ、…あ、…ん…」
 男がゆるゆると腰を使い始め、俺を翻弄する。
 限界まで引き抜いたかと思うと、思いきり最奥まで貫かれる。
「…あッ、…ん、ッ…、あっ、…ぁっ」
「知也、知也」
 硬いモノが奥のしこりに触れるのが、たまらなく気持ちいい。おのずと自らも腰を動かしてしまう。
「…いいっ、…そこっ、そこっ…、あッ…」
「知也、かわいいよ、知也…ッ」
「あー、だりー」
 突然飛び行ってきた第三者の声に、二人の動きが止まる。


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-家庭内密事-
-彼の衝動-