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 男の手が俺のモノを扱き始め、さらに俺を追い詰める。同時に前と後ろを攻められ、急速に昇りつめていく。
 苦しく身を捩る俺の耳元で、男がそっと囁く。
「いっそ、友達に見せてあげようか」
 肩越しにぱっと振り向くと、男が後ろ手に扉の鍵に手をかけていた。
 男の言葉の意味に目を見開く。
 このまま扉が開けば、二人に俺の醜態が丸見えだ。
 男がそっと錠前をスライドさせる。
(いやだ、やめろ!)
 俺の心の中の叫びなど届くはずもなく、奥のしこりを抉るように、腰を打ち付けられる。
「―――ァぁッッッ!」
「おーい、何してんだよ二人とも。早く戻れ」
 俺が弾けるのと同時に、入り口から大きな声が響いた。勢いよく飛んだ飛沫が、ぱたぱたと顔にかかる。
「こんなところでサボってたのか」
「見つけんの早ぇよ」
「いいから早く戻れ、忙しいの知ってんだろ」
「だから嫌なんだよー」
 尾崎と池本はぶつくさと文句を言いながら、連れ戻しに来た友人に連れられ、トイレを出ていった。
 ゆっくりと開いていく扉の向こうは、すでに二人が立ち去った後だった。
 男は残念そうに、再び扉を閉め、鍵をかける。
「あーあ、恥ずかしい知也の姿、友達に見せてあげたかったのにな」
「…はぁっ、…はっ…、おまえっ、ふざけんなよ…」
 肩越しに男を上気した顔で弱弱しく睨む。
「慧太さんだろうが」
 射精直後で敏感になったナカを容赦なく突かれる。
「…ぁ、…あっ、あっ…、や、…っ」
「友達まで誘惑してるような淫乱のくせに」
 ピストンが激しくなり、最奥を突いた瞬間、男のモノがナカでぐっと膨らんで弾けた。
「…あ、…ぁ、あ…」
「…ッ…、…あいつらは、女装してる知也なら抱けるとかぬかしてやがったが、本当にそうだと思うか?土壇場になって怖気づいて逃げるに決まってる。所詮、知也も男だからな。でも、知也は女装しないとイケないんだろ?そんな変態趣味の知也を抱いてくれる男がどこにいる?」
 男が俺に訴えかけるように問う。


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