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「レオ…、っ…」
 生唾を飲み込んだ星川の股間が、少しずつ衣服を持ち上げ始める。星川はいけないと分かりつつも、自然と右手が下に伸びてしまう。スウェットの中から、取り出したモノを掴み、ゆっくりと扱き始める。
「…んぅ、ァ…」
 視線を下げると、レオのモノが勃ち上がっているのが見えた。人のモノよりは少し小さいが、十分な大きさを誇っている。
 レオが星川のモノに自身を擦りつけ、腰を振り始めた。
「ぁ、んぅ…、ッ…」
 星川は両手で口を押え、声を我慢しようとするが、微かに漏れ出てしまう。
 野外で飼い犬と淫らな行為をしていることへの背徳感で、普段よりも身体に熱が溜まる。
 レオと星川が初めて繋がったのは4年前、星川が24歳、レオが2歳になった頃だった。会社の同僚を好きになった星川だったが、生まれた時から男が好きな星川が好きになった同僚はもちろん男で、しかもノンケだった。だが、会社の同僚に想いを告げるわけにもいかず、同僚への想いだけが星川の胸の中で大きくなっていった。その同僚の事を想いながら、一人部屋で虚しい想いを抱えながら、後ろを使って自らを慰めていた時だった。ちょうど発情期を迎えていたレオが、急に星川の上に覆いかぶさり、いきなり星川の後ろに挿入したのだ。星川は、激しく腰を使い始めた飼い犬に驚き、逃れようともがいたが、それまで人と付き合ったことがなく、セックスをしたことがなかった星川は、体温を伴う行為のあまりの快感に、あろうことかイってしまったのだ。その快楽を知ってしまった星川は、それ以来レオとの行為に溺れてしまっている。
 家の中でレオが腰を振ってくることは何度もあったが、外で盛るのは初めてだ。会社ではクールで冷静な星川も、レオの逸物を前にすると、堅く築き上げていたはずの理性は、脆くも崩れ去る。
 ここが外だと分かっていつつも、思わず身体が動いてしまう。
 星川は四つん這いになり、スウェットとパンツをずらすと、尻をレオに向かって突き出した。自分の唾液で指を濡らし、後ろに挿入する。


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-家庭内密事-
-彼の衝動-