03

「…ぅ、ンぁ…ッ、は…っ」
 拡げるように指を動かす。レオは待ちきれんと言うばかりに、指の横から舌を挿れてくる。中を動き回られると、敏感な星川にはひとたまりもなく、背中がびくびくとしなる。
「…れお、…っ、…ぃい、きもちぃい…ッ」
 だらしなく開いた星川の口端から、唾液が零れる。漏れ出る吐息は甘さを十二分に帯びている。
 星川の身体は、内奥から更なる刺激を求めている。期待だけで星川の前はすっかり先走りに己を濡らしている。
 星川は早くレオが欲しいという欲求を抑えきれず、十分に解れきっていない後ろを指で広げ、レオにねだる。
「はやく…っ、ほしい…ッ」
 瞬間、レオは飛びかかるように後ろから星川に覆いかぶさり、一気に自身を挿入した。固く大きく膨れ上がったモノが、一気に星川を貫く。
「―――あぁぁァ!」
 待ち焦がれていたモノの到来に、悦びきった星川の身体は、歓声を上げるように、前から白濁を飛び散らせた。勢いよく飛び出した飛沫が、星川の胸や、周りの草にかかる。
「んぁ…、ぁ、まって、れお…、ァ…」
 射精後の敏感になった腸壁を、レオが容赦なく抉る。がつがつと奥を突かれ、星川の口からはひっきりなしに声が漏れる。もはや嬌声を抑えることすら、忘れている。
「れお、…もっと、もっとッ…」
 獣に犯されて喘いでいる背徳感や罪悪感さえも、星川の中では既に快楽に変えられてしまっている。
 星川の入り口で、レオの亀頭球がぐっと膨らみ、どくどくと精液が奥に注ぎ込まれる。レオの場合、長いときには30分以上射精し続ける時がある。腹に溜まっていくレオの精液に、星川は本当に孕んでしまうような錯覚を感じ、恍惚とした表情を浮かべる。
「…ぁ、れおのが、いっぱい…っ」
 いつの間にか星川のモノは再び首をもたげている。星川の右手は自ずとそこへ導かれ、上下に扱き始める。目を閉じて、前と後ろを同時に襲う刺激に集中する。
「…ぁ、はぁン…っ、…あっ」
 すると、急に胸の突起を何かに舐められた。星川は、驚いて眼を遣ると、見たことのないシベリアンハスキーが、星川の胸をぺろぺろと舐めていた。
「――えっ」


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-家庭内密事-
-彼の衝動-