04 秀司が隆正から離れたのは、自分が隆正の事を好きだと自覚してしまったからだ。 秀司が中学に上がったばかりの頃、精通した秀司は初めてオナニーをした。その時に脳裏に現れたのは、何故か兄である隆正だった。最初は何かの間違いだと思ったが、その後、風呂上りに上半身裸で部屋をうろつく隆正を見て、犯したいと思ってしまったのは、変えようもない事実だった。 これは誰にも知られてはいけない感情だと、秀司は隆正を無視し、自分の想いを押し殺し続けたが、それはむしろ逆効果だった。抑えれば抑える程、忘れようとすれば忘れようとするほど、兄への想いが募っていくばかりだった。 秀司の頭の中は、どんどん隆正の事で支配されていき、自分ではもうどうにも抑えきれなくなっていった。 隆兄を犯したい。隆兄を犯したい。 「やっと、やっと俺のものになるね」 背後でジッパーを下ろす音がした。現れた秀司のそそり立つ男根が、隆正のアナルに擦りつけられる。 「しゅぅ、―――ッッ!」 めりめりと秀司のモノが押し入ってくる。十分に慣らされていないそこが、悲鳴を上げる。 「ぁ…、はぁ…ッ!」 「隆兄、隆兄…っ!」 ぴりっとした痛みと共に後ろが裂け、太腿を一筋の血が伝う。 秀司は隆正と繋がった悦びに、隆正の痛みを和らげることなど脳裏にない。秀司は、ぐいぐいと腸壁を無理にこじ開けるように、腰を進める。隆正の胎内が、秀司の形に押し拡げられていく。 隆正は痛みに、背を仰け反らせ、声をあげることも出来ない。 「隆兄、俺の全部入ったよ。ここに」 秀司が愛おしそうに、隆正の腹を撫でる。 胎内の強烈な圧迫感に圧倒され、隆正の腸壁は異物を押し出そうと、必死に蠢く。 「隆兄のナカ、俺のに必死に絡みついてくる…」 秀司が恍惚と隆正の耳元で呟き、ゆるゆると腰を使い始める。 「…ぐ、…ぅ、…」 隆正は自分の手の甲を噛んで、痛みに必死に耐える。 「だめだ、俺、もう我慢できない…」 ナカで、秀司のモノが弾け、勢いよく精液が奥にどくどくと注ぎ込まれる。胎内が弟の精液で濡れていくのが、分かる。 「隆兄のナカ、入ってるだけで気持ちいい。隆兄は気持ち良くない?」 秀司のモノが、ずるりとナカから引き抜かれ、ナカに出された精液が、太腿を伝う。隆正は、思わず崩れ落ちそうになる身体を支えるだけで精一杯だ。 -家庭内密事- -彼の衝動- |