神様は人に本当のことを教えるか
リドルくんはいつも浮かべている笑みをさらに深くした。どうやらこれは自分が予想外のことが起こったときの反応だというのがここ1ヶ月くらい一緒にいてわかったこと。

「…」

リドルくんは黙ったままだ。そんなに触っちゃいけない感じか。マジでストーキングしたわけでもあるまいし…

「え、まじでストーカーだったの?リドルくん」
「おい」

リドルくんが般若のような顔になる。美人が、キレると怖いというのはイケメンにも当てはまるらしい。
まあこれ以上怒らせるのもいやだし、話題を変えようと私は口を開く。

「私、あの孤児院に幼馴染がいたんだよね」

どうせだ、誰かさんのお陰で課題も早く終わって昼食まで時間があるし、くだらない話を聞いてもらうことにしよう。


(ろんぐろんぐあごー!)
(彼の表情に私は気づかない)
katharsis