神様は何をもらって喜ぶか
「おはよう」
そういってリドルくんが起きてきたのは私が全てのプレゼントを捜索し終え、リドルくんのプレゼントも丁寧に机の上に並べた直後だった。
「おはよ、リドルくん」
「…これは」
「プレゼントの山だね。リドルくんのやつは4寮のテーブルに並べてあるやつ全部だよ」
寮別にしてみた、と言えばリドルくんははあ、とため息をつく。
「毎年なんだよね、ほんとやめてほしい」
「おや、優等生らしくない言葉だね」
「僕は貴族じゃないからね、人にプレゼントをあげる余裕なんてない」
そう言うとグリフィンドールのテーブルのプレゼントを1度に全て浮かせて隣のレイブンクローの机に載せる。まるでパズルのように上手くプレゼントとプレゼントの間に置いていくものだから、すごいと思う。
「さて、朝食にしようか」
リドルくんの言葉が合図のように、グリフィンドールのテーブルにクリスマスのご馳走が現れる。
「…リドルくんって朝からこんなに食べるの…?」
「…君こそ」
どうやらリドルくんが食べたかったわけではないらしい。
(ほうっ!)
(食べきれないほどのごちそうを!)