あのとき
さえさんとの出会いはまだ、おれがレッスン生だったとき。
福岡まで来て単発的にダンスレッスンをしてくれていた。
7個も歳が離れているけど、一目惚れ。
人見知りすぎて話しかけられない。
でも話しかけたい。
翔平はずけずけと話しかけている。
ムカつくなー。
中学生ながらに腹立たしかった。
三つ子の妹たちや母親とは違う、同級生とは違う雰囲気の女性。
優しくて、ダンスがうまくて、笑顔が綺麗。
『樹くんはダンスが好き?』
GENEのサポートメンバー時代に言われた一言。
「好きですよ」
ツンとした態度でごめんなさい。
好きすぎてどうしたらいいのか分からないんです。
『だよねー。昔からレッスンの時は顔がキラキラしてたから。
こんなにダンス好きな子にダンスを教えてあげられるって幸せだなって思ってたの。』
『これからもダンス続けてね?』
サポートメンバーとしての活動が終わって、パフォーマーオーディションの最中に言われた。
「さえさんも、ダンス続けてくれますよね?」
『んー、続けたいんだけどね。』
その続きを聞きたかったのに、スタッフさんに呼ばれて『あ、じゃあね!』と立ち去って行った。
次はどこで会えますか?
いつでも会えるように待ってます。
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