会議の時間
今日は次のツアーについての会議。
16人もメンバーがいれば引っ張ってくれる人が多くて、あまり発言しなくても会議はすすんでいく。
ネガティブなことじゃなくて、誰かがおれと近いことを考えてて、それを代わりに言ってくれてるなーってことで。
おれだってちゃんと考えてる。
2時間ほどで会議は終わり。
エレベーターに乗ったら懐かしいにおいがした。
「なんかさー、おれらの担当スタッフさん増えるらしいよ」
「まじー?美人さんかな?」
「男性かもよ?」
けらけらと陸さんと健太さんが話している。
まぁ、この人数かかえてくれるスタッフさんって確かに足りてないきがしてた。
いままでよりも仕事量も増えてるし。
「あー、かみけん?」
エレベーターを降りたら女性の声がした。
「ん?あ、さえちゃん?」
『なんでちゃん付けやねんて。さん付けしなさいって昔から言ってるやろー?』
「さんって感じじゃないじゃーん。」
『あ、樹くんだ。久しぶり。
陸くんも。』
「お久しぶりです。僕のこと覚えててくれたんですか?!」
『覚えてるでー。歌上手い子おんねんで、ってイントラの中で有名やったからねー。』
「お久しぶりです」
『お久しぶりですー。えらいイケメンになったなー、樹くん。背も伸びたやんな?イケメンやーん。』
けらけらと笑ってるさえさん。
あなたに会いたかったんです。
『あ、あかん、もう行かな。』
走って行ってしまった。
「さえちゃん昔は標準語だったのに気がするんだけどなー。」
「あー、確かに。なんでだろう?」
確かに。
そんなことより、おれのことなんて忘れてると思ってたのに、覚えててくれたのが嬉しすぎる。
健太さんはなんでかみけんって言われてるんだ。
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