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困った。大いに困った。
なぜなら私は今、下校途中で強引に連れてこられたマイキーこと万次郎ちゃんの家で、布団の上に転がる彼女のセックスアピールを受けているからだ。どんな対応が正解なのかわからずたじろいでしまっているが、未だに正解はわからない。
「ね、だめ?オレじゃ興奮できない……?お願い、今日だけでいいからえっちして?おねがい……」
「えー、どうしようかなぁ」
「っ……まって、そんなかっこいい顔しないで、名前ちゃんにいじめられるの好きになっちゃうから……」
開脚して私の手をまんこに持ってこさせてる女が何を今更。イラッとくる矛盾に他の子なら鬼畜コースのところ、彼女持ち前の顔の良さに絆された私はクリをとん、と押す程度で込み上げたものを収める。
「やっ♡」
弱々しく鳴いて両手を口元に添える当たり、ヤリマンでもなんでもないのだろう。慣れていないくせに仲良くない私と性行為に及ぶな、と言いたいものだけど。彼女がこの辺を仕切る総長じゃなければそう言って、スパンキングだってなんだってしたのに。
「私で処女膜とっとと散らして他の男と遊びまくろうって魂胆?」
「はぁ?あっ♡……ちが、今さわんな、んっ♡♡ちょっと、おい!う、ぅぅっ♡ぐりぐりだめ…っ」
「偏見で悪いけどマイキーちゃんみたいなスケバン?ギャル?ってそんなイメージがあって」
「ちがうし!名前ちゃんばか?気づけよニブチン!ッ!?あ、あぁああっ♡♡♡やだぁ!」
誰が最初に言ったんだか追跡できないほど、私の通う女子校では"苗字名前は生粋のレズビアンである"という噂が広まってしまっていた。浸透していってからの数日は「あたしのこと狙わないでね!」なんて笑う馬鹿マンコだったり「彼氏が処女嫌だって言うから、手伝ってほしくて……」とか言うアホに話しかけられることが多く、だるいことこの上なかった。
勿論普通の告白もされるようになった。自意識過剰と言われればそれまでだけど、なんとなく周りの私を見る目が変わったと思う。ただ一つ訂正させてほしいのは私がパンセクシャルだということ。でもヘテロ且つLGBTその他に興味関心がない人達は、レズホモゲイあたりの言葉を揶揄くらいでしか聞いたことがないだろうし、パンセクシャルですと言ったところで何それ?くらいだろう。実際理解がある人間はこの時代にはまだ少ない。あと10年も経てば変わるだろうか。
ともかく学校もそんな感じでもう全てが面倒だったので、一々否定をすることもなくなった。そうしたら今みたく、マイキーちゃんみたいな子が食いついてきたというわけである。実際彼女が何を考えてこの行為に至ったのかは解明されていないけど。
「ここ綺麗なのに、これから使い古すなんて勿体ない。そんなに処女は嫌?」
桃色で小陰唇も小さく左右対称。クリトリスだって普通のサイズ。お腹はくびれどころか縦に線が入っていて、それなのに胸はCくらいある。顔は惚れ惚れするほど可愛いし、引く手数多なんだろうなぁ。女の子の方がお互いの体をわかってるのと、私の噂を聞いて慣れてそうだな、なんて風な安直な考えで頼んできたんだろう。こんなので逐一腹を立ててちゃキリがないんだけど、不快っちゃ不快だ。
「なんでっ、なんでそんなひでーこと言うの?……オレ、名前ちゃんが好きだからっ、でも全然関われてなくて、他の奴らとの方が仲良さそうで、それで」
「……マジ?えと、一旦落ち着いて。下半身露出したまま告白する気?」
「こっちは真剣なんだから茶化すなよっ」
冷静に突っ込めばさすがに羞恥心が働いたのか、マイキーちゃんは放り投げていた制服のスカートを自分の股の上に掛けて咳払いをした。
「名前ちゃんのこと利用したいとか、思うわけねぇじゃん……」
「そっか、酷いこと言ってごめんね?」
「は、はぁぁあ……ずっる、ずるい。そんなかわいいのずるい」
こっちのセリフだわ、と頭をこずける仲でも無いので曖昧に微笑んでしまったけど、マイキーちゃんはそんな私の顔にも心を射抜かれたようで、彼女のチョロさが心配になった。
お礼に、こんな中途半端な状況だしイかせてやるか、とバグった脳内で何故かそこに考え至り、マイキーちゃんの足を抑える。すると彼女はやっと可愛らしい抵抗を見せた。きっと本気で抗われれば、この両腕生活も本日を以て最終日を迎えてしまうのだろう。して欲しいくせ恥じらう女の子はやっぱり可愛い。
「あ、だめっ、スカートっ!」
「いーじゃん。私にこうしてもらうつもりだったんでしょ?イき狂わせてあげようか」
既にトロトロに濡れ始めているそこから液を掬って、クリトリスに擦り付ける。マイキーちゃんは普段の落ち着きのある声とは違う、なんというか、多分失礼に値するんだろうけど雌と形容するのがしっくりくる声をきゃんきゃん上げ始めた。皮を指で上に抑えてツンと尖ったそれを高速で撫でる。弾いたりなぞったり潰したり。
「あぁぁあ〜っ♡♡や、んぅっ!こえでちゃう♡♡そこやばいっ♡」
空いている手でまんこを隠そうと、私の手と性器の間に手で壁を作るマイキーちゃん。熱い熱いと未知の快感に怖がる彼女はとっても可愛い。無論可愛いのと手を退かすのは別問題なのでパシッと払った。
「っひ!ぉWッ♡♡♡だめっだめっ♡こわいぃぃっ!おれのまんこへんなのぉ!♡ぁWッ、あWっ♡♡こんな、かわいくWないこWえッ♡きかWせた"くWないWッッ♡♡♡」
「ええ〜、ちょー可愛いのに。私マイキーちゃんが動物みたいにフゴフゴ鳴いてるの好きだよ」
わざとらしく酷な例えをあげれば、マイキーちゃんは本気で嫌になったのか目に水の膜を浮かべた。べろり。舐めあげるとマイキーちゃんの顔は真っ赤っかになって、硬くなったこのクリトリスと同じ色だなぁなんて思った。
「ん、ごめん……おれ声きもい?興奮できない?名前ちゃんなんも気持ちよくねーしつまんないよな……」
「つまんなくないよ。そうだ、ちゅーしてあげたら信じてくれる?」
「え、あ、……いいの?ファーストキス貰ってくれんのッ?」
マイキーちゃんの思い出になれるなんて嬉しい。そのまま伝えればマイキーちゃんは、私に向かって両手を広げ全て委ねてくれる。
「……もらっちゃった」
「っ……こんな、一瞬なのにこんな幸せになれんの、やばいでしょ……」
下唇をぺろっと舐めると、マイキーちゃんは拙いながらに唇を差し出す。かわいい。てか 童貞みたいなこと思いたくないけど、マイキーちゃんとのキスってなんか甘い。なんだろうこの味。
「私もこんなにあっまいキス初めて。何食べたの?」
「えっ、……たい焼き……。ごめん、キスしてもらえると思ってなくて、歯磨くとか考えてなくて……」
「んーん、美味しいからいっぱいしたい」
恥じらいもなくそう言えばマイキーちゃんは、乙女さながらの顔で私に抱きついてくる。唾液で光るそこへ食べるようにかぶりついて、ちょっとできた隙間に舌を差し込む。たまにねぶったり、唇に吸い付いたり。一緒に乳首をいじると、荒かった息は途端に声として出るようになり部屋を満たす。
「ん〜〜〜♡♡ぁ、あぁ〜っ♡すき、すきだよ名前ちゃん♡オレのもんになってよぉっ」
「もー、かわいいなぁ、いい子いい子。もうイきたいね?」
敢えて核心を突いた部分には触れず、快楽を与えて誤魔化す。だってどうせなら色んな子と遊びたいし。待っててくれるんなら、あと五年後くらいに付き合ってあげてもいいけどね。
「あ、ぁっ!ゆびっ?んぅ……!はいってきた……♡」
どっちでイくのが得意なのかわからないので、片手でGスポ責め、もう片方でクリを挟む。才能があるのか白い本気汁がタラーっと膣口から溢れてきた。
「ひ、ぃいいっ♡♡きもちいっ♡なまえちゃんっきもちーッ♡♡あWッ、あうWっ♡こしうごく、ぅうっ♡♡♡おれやってないのに!こしかくかくってぇ♡♡」
「ほんとだ〜。受精したいのかな、早く早くって精子オネダリしてるねぇ」
「しWてないぃWっ♡なまえちゃんにっ、せーしなんかないのにっ♡♡そんらのいらなWいWッ♡♡」
正直マイキーちゃんの処女膜が血の出るタイプだったら困るなと思ったけど、善がっている間に指を奥へ入れたら、喧嘩をして体をよく動かしているせいか既に膜の穴が大きくなっていて、簡単に終わってしまった。覚悟していた分拍子抜けだが、まあ、良いことだろう。
「でも私に精子があったら欲しいよね?私との子ども産みたいでしょ?産んでくれないの?」
初めての子にこんな酷い妄想プレイをするなんて自分でもどうかと思う。それでもこの状態で脳が溶けているマイキーちゃんは最早yesマンと化していて、「ほしい♡ほしい♡」と何度も繰り返していた。やばい、ヤりたくなってきた。
「あWッ♡あぁ"あぁWあ〜♡♡♡まんこしWぬぅうっ♡♡なまえちゃんにあ"い"しゃれていくWぅうっ♡♡」
可愛い子は乱れても可愛い。虐めてる側の私すら視覚だけで満たされる、この手軽な幸せの沼にハマってしまいそうだ。
それにしても、彼女の想いが予想以上に重いのは意外だった。浮かれているとはいえ、子どもがほしい云々はさすがに言わないかと内心笑っていれば、マイキーちゃんは予想を大きく上回って喘いだし。
「なまえちゃんのせーし♡♡いっぱいびゅ〜って、ぇっ♡♡しゃせーされていくっ♡なまえちゃんとのあかちゃんほしい♡♡おWッ♡♡♡アW〜〜っ♡き"た"ないこ"えでイっぢゃう〜♡♡まんこかきまわされへッ♡イWっくW〜〜♡♡♡すき♡すきっ♡あ、あっん♡♡んひッ、いく、イくイくイくWッ♡♡ッ〜〜〜オWッ!♡♡♡♡」
下半身はブリッジのように持ち上がって、突き出されたまんこが小さく痙攣を起こす。床に立ったつま先もビクビクして、可愛い顔とは真逆に下品な子だな、と好感度があがった。
抜いた指にはベトベトの液がまとわりつき、触れていたクリトリスは腫れている。顔とはアンバランスな体に興奮してそこを吸い付いたらマイキーちゃんはまた甘イキした。ぢゅう。
「んぉWっ♡♡」
付き合いはしないけど、この子ならまた抱きたいと思ったのであとの世話もしっかり熟す。気持ちは性処理専門のコンビニだ。またのご利用お待ちしておりますなんて言ったら、きっと今度こそ殴られるだろうけど。
「ありがと。……高校生ばっか構ってないで、オレのこと抱きに来てよ。ね?」
半間とか灰谷姉妹じゃなくてさー。そう続いた言葉を、私は曖昧に笑って誤魔化すしかなかった。