絶対に落とすから。


学校終わりに1人公園のブランコに座っていたら、いつの間にか隣のブランコに足立さんが座っていた。
やあ、だって。どうせサボりに来たくせに。

「名前ちゃん、僕のこと好きでしょ?」
「...はい?」
「だって僕が犯人って知ってて誰にも言ってないんでしょ?僕が好きだから守ってくれてるとしか考えられないよ。」

僕がこの事件の犯人なんだよ。と言ってきたのはそっちだ。
でも私は、警察にバラせば事件はさっさと終わるのにその手は使わなかった。
単純にこの事件への興味がないから何もしなかった。それだけ。

「足立さんを警察に突き出したら名探偵って呼ばれますかね。」
「名探偵じゃキャラ被るんじゃない?」
「そっかー。まぁ、警察行くの面倒だし通報する気もないので安心してください。」

この辺の警察って言ったら稲羽警察署しかないし、この人の職場だし、突き出したら絶対面倒なことになるじゃん。

「なんでしたっけ。テレビに落とすんでしたっけ?」
「んー、まあそんな感じ。」
「私がその力持って足立さんをテレビに落としたら犯人やっつけた事になります?そしたら私ヒーローですね。」
「テレビに入れたんです。で信じてくれると思う?」

足立さんの言う通りだ。テレビに入れました!で信じる人間がどこにいる?
なーんだ。ヒーローになれないのか。

「まぁいいや。とりあえず、僕は名前ちゃんが好きだよ。」
「私、ガード固いので。」
「そう?なら絶対に落とすから。あーあ、僕は仕事に戻るとするよ。それじゃ。」

知らない人には着いて行っちゃだめだよ。まっすぐお家帰りな。
なんて、犯罪者のくせにおまわりさんみたいなこと言っちゃってさ。
ん?あぁ、おまわりさんのくせに犯罪者なんだっけ。
どっちでもいいか。

「暗くなるの早くなったなぁ...。」

空には1番星が見えている。
そろそろ帰ろう。今日の夕飯はなんだろう。



足立さん、テレビ、
私はどっちも興味ないよ。