これ、揚げ足取りっていうの知ってます。
そういえば今日、学校来てから1回もスマホ開いてないな。
中毒の私としたことが...。とは思ったけれどこういう生活をしたほうがいいんだとは思う。
『今日帰り早いから夜会えない?どこでもいいよ。』
透からメッセージが入っていた。
時間は...10時...!?私、何してたんだろう...。
今は12時半...やっちゃったー...。
『返事遅れてごめんなさい!会えますよー。学校終わったら足立さんのお家まで行けばいいですか?』
これでたぶん大丈夫なはず。
学校終わりに通知をチェックしてみたけど返事がない。
刑事だし頻繁にチェックできるわけないししょうがないか...。
ジュネスで買い物をしてから足立さんの家へ行こうと思っていたし、そのうち返事も来るだろう。
と、思っていたのに一向に返事がこないまま17時半。
...帰り早いってことはもう退勤してるはず。
どうせ家にいるだろう、遅くなって機嫌悪くされても面倒だ。
もういい、直撃しちゃうぞ。
足立さんの部屋の前まで着き、時計を見れば18時。
部屋に明かりが灯っているということは帰宅されているということですね...と思いつつインタホーンを押し、ドアを開けてくれた足立さんに声をかけた。
「キャベツ買ってたら遅くなっちゃいました...。」
しかし足立さんは袋を受け取るよりも先におかえり。と私を抱きしめた。
ここ外なんだけど...。恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
おまけにおでこにキスまでしてくるなんて卑怯だよ。
「こ、ここ外!」
透を引き剥がし逃げるようにリビングへと向かった。
「今日返信遅くなかった?別にどうでもいいけど。」
「返信...?あ、あー、ごめんなさい。」
急に話し始めたと思えばやっぱりそのことか。
逆鱗に触れていなかっただけ良しとしよう...。
「謝らなくてもいいんだけど、珍しいなーって思っただけ。」
「珍しく学校で触らなくて...。でも、」
スマートフォンの画面に触れる。
足立さんは刑事だ、証拠がなければ納得してくれなだろう。
途中で足立さんの舌打ちが聞こえた気がしたけど気にしない。
あ、見つけた!
「私、足立さんから返信来てませんよ?」
証拠という名の昼間やり取りした画面を見せつけた。
もちろん最後のメッセージは私の送信で終わっている。
「せめて読んでほしかったなー。すぐに返してほしかったなー。」
嫌味のように足立さんにそう言ってみた。...あ、目つき変わった。
私の発言が気に入らなかったのか、足立さんは自身のスマートフォンを荒々しく手に取り何か文字を打ち込み投げ捨てた。
すると私の手元で通知音が鳴り画面を表示してみると
『バーカ』
と短いメッセージ。
思わず小さく吹き出してしまったのがバレたのか、足立さんの舌打ちが聞こえたけど無視しよう。
現役女子高生の私でも知ってますよ。
これ、 っていうんですよね。