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私が泣いていたら、何もしないでそばにいてほしい。
これはスバルがラジオで言っていた言葉だ。僕にそんな日は来ないと思っていたけど本当に来てしまうとは。
でもあれって恋人だとか好きな相手に求めるやつだった気がする。...どうせ鳴上悠の変わりだってたってことでしょ。
部屋で1人、録画していた番組を見る。
そこに映し出されるスバルは昨日と違ったいつもの、"テレビの中の"スバルだった。
『みーんなをげんきに、して、あげ、るん!』
お決まりのソレも昨日のスバルにはできないだろう。
目が真っ赤になるくらに泣き腫らしアイドルとは思えないくらい子供のように泣いていた。
彼女の何がそうさせたのか僕にはわからない。
感情か、心か、それとも違う何かなのか。
...考えれば考えるほどわからない。
これだけ数週間付きまとい続けたのに僕は普通に生きることができている。
警察が警察に御用になることもなく。
つまり、この数週間スバルは僕の存在を誰にも言わずに過ごし、ごく普通の生活をしているということだ。
それに昨日だってそう、好きな人には私が泣いてるときにそばにいてほしい。と言うくせにスバルの隣にいたのは僕だった。
変なところで期待するからやめてほしいよ。
ガキじゃないんだから...。
ぼんやりとテレビを眺めていたその時、テーブルに置かれたスマートフォンに着信。
画面には見覚えのある名前。
なんでかけて来ちゃうかなぁ...。