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「なぁ、リュウ知ってるか?」
ユラシグレ用の土を調合している私の隣で勉強、と言う名の雑用(薬草園の草むしり)をするリュウは、手を止め私をみる。
「薬草には、薬効が一番高い時間があるんだ。」
「分かるの?」
「まぁね。
でもね、そういうのは自然の中で生きる人たちが、長い時間をかけて見つけてきた知恵なんだ。
おそらく私たちが一生学んでも、先人たちにはかなわないだろうね。
でも、受け継いだ知恵は、次の世代に引き継がなければならないんだよ。
私が、リュウに。
リュウは、次に来る見習いさんにかな。」
まだ、あまりよく理解出来ていないのか、不思議そうに私を見上げていた瞳に、小さく笑う。
ま、今は分からなくても、それがわかる時まで私が教えていければいいだけだ。
「リュウ、そこの区画が終わったら、お昼に行こう。」
「うん。」