(名前変換無/夢主の独白)
十代は私が貴方の色だけに染まるのを嫌ってる。
私だけ、私だけが、好きになりすぎないように、とほんの少しだけ距離を置くの。
本当は十代のその薄い胸板に思いっきり飛び込んで泣きじゃくりたい。ぎゅうぎゅうって苦しくなるくらいお互いを抱きしめ合いたいの。
でも十代が好きな私はそんな可愛いことするような子じゃないんだよね。
なんでもないような振りをして、悲しい夜は隠れて一人で泣いてるの。だってあなたに愛してほしいから。
そんなこときっと十代はなんにも知らないで健やかに眠ってるんでしょう。
「貴方が好きな私」のせいで本当の私が死んでいくの。いつまでこんなこと続ければいいんだろなあ。でも今日も「貴方が好きな私」をちゃんと演じるから愛してね。
ねえ、十代。もし、もしさあ、十代の言葉一つ一つをずっと忘れられなかったり、デュエルだって手につかなくなるくらいあなたのことを思い詰めたり、十代が明日香やほかの女の子と喋ってるのを気にもとめてない振りをしてるけど、ほんとはとても嫉妬してるこんな醜い私の心を知っちゃったら十代は私を捨てるのかなあ?
十代にうまく甘えることもできないで、近づくのも少し躊躇させる態度をとる貴方にしがみついて私は何がしたいんだろう。あなたのそばにいる度にほんとの私は少しずつ死んでしまうのに。
でも本当は十代から抜け出す術も逃げ方だって知ってるの。それでも踏み出せない私が居る。だって十代に愛されていたいから。
「貴方が好きな私」が本当の私をずっと殺していくから、十代が瞬きをするその度に「貴方が好きな私」をその目に焼き付けてね。
きっとこれからもうまく演じ切ってみせるから、だからお願い、ほんとの私じゃなくていいからずっとずっと愛してね。