「っ!…名前…!」


「…っ!」


久しぶりに会った君は

相変わらず眩しかった。






運命を君と。
26.Reencounter of the laughter








無事合宿へと着いた立海メンバー。
R陣がぞろぞろとバスから降りる中、なかなか降りようとしない名前を無理矢理降ろすブン太。

無理矢理降ろされ拗ねていると、少し離れたところに見覚えのある制服を来た集団がいる。

あれは

あれは…




「っ!…名前…!」

「…っ!」



「あー!!名前やー!!」
「金ちゃああああああんっ!!」



はぐーっっ


走って向かってきた少年に突然ハグする名前。

「金ちゃんだ金ちゃんだ!元気だったー?」
「あたりまえやー!でも名前おらんくなってめっちゃ寂しかったわー」
「あーもー金ちゃんかぁわいいいい」


先ほどまでの不機嫌はどこへやら。


突然のことをぽかーんと見守る立海陣の前に、少年の仲間らしきメンバーが近づいてきた。


「名前ー、俺のこと無視なんて酷ない?」


四天宝寺中学。
関西の有名な強豪校。

そう、名前が立海に来る前にいた学校である。


「蔵なんて知らないもんー」
「ったく、ほんまに照れ屋なんやから。」
「違います。」
「はっ相変わらずやなー名前。」
「うわっ謙也だ!」
「うわってなんやねん!」
「謙也さん邪魔っスわ。名前が見えん。」

「あー!光ん!!!」
「っ…声でかいっスわ。」
「光ん会いたかったよ光ん!
かわいいなもう!」
「かわいいゆーのやめてください。」
「だってかわいいもん!光ぅーっ」
「俺はぁ?」
「蔵はエロいっ!」
「あら〜名前ちゃん相変わらず可愛いわねぇ」
「いやん小春ちゃーん♪
小春ちゃんも相変わらず可愛いっ」
「どっちもかわええわー!」
「ユウジー!」
「ユウ君ー!」

ガシッ

「先輩らうざいスわ。」
「光ぅーっ」
「もうええから。」
「おー名前がおる。」
「あ、千里!っつかどっから来たの。」
「あっちから来たとね。」
「こいつバス降りてから突然消えたんやでー」
「相変わらずマイペースだなぁ」
「名前も相変わらず小さかねー。」
「千里がでかいだけだから!」


散々嫌がってた割に楽しそうにわいわいと騒ぐ名前と、四天宝寺の面々に呆気にとられる立海陣。

特にブン太にとっては、これが、増えた婚約者候補の一部なのかと思うと気が気じゃない。
小さくため息を吐いた。






「おい白石。」
「あーすまんすまん。名前に気をとられとったわ。
久しぶりやなぁ真田くん。」
「ふん、相変わらずのようだな。」
「そちらさんも、相変わらずお堅いなー。
ま、合宿よろしゅうな。」

四天宝寺部長の白石と握手を交わす真田。
なかなかの迫力がある。



「なぁなぁ名前ー。」
「んー?なぁに金ちゃん」
「わいといっぱい遊んでなぁ!」
「うん!」
「そんで、一緒に寝よなあ!」
「うん!」
「「「ってそれはアカーン!!」」」

見事なタイミングである。

「えーなんでなん?なんでアカンのん?」

純粋で無邪気にいけないことを言ってしまう金太郎に保護者のように説得する白石。

「ええか?金ちゃん。金ちゃんは男の子や。
男の子と女の子はそう簡単に寝たらアカンねん。

俺と名前くらいの仲にならな。

「「「なんでやねん!!!」」」


見事なツッコミである。


「とりあえず、皆先荷物置きに行くで!
名前とじゃれるんはその後やー。
ほな立海さん、また後で。」

ぞろぞろと去っていく四天宝寺。

「なぁ…名前、」
「…うん。…えへへ。」
「……はぁ。」

やはり。
思った通りだった。


四天宝寺メンバーもほとんど、

婚約者候補なのである。



それを見ていた赤也と仁王は、ライバルの多さに密かに燃えていたのである。


これから続々と来る、

大勢の婚約者候補たちが集う合宿は

まだ始まったばかりである。




next.

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