捨て台詞を残して走り去る名前をただ呆然と見るしか出来なかった。


どうゆうことや。俺そんな嫌われてんの?何した?
俺はこんなにお前のこと好きやのに、なんでなん?俺の何があかんかったん?


「蔵りんタイミング悪いわ…っていうより…」


小春はじーっと謙也をみてやっぱあんたが悪いわ。と呟いた。
はぁ!?とか謙也が叫ぶのも耳に入らんくらい、俺はショックを受けたみたいで。
タイミングてなんや、どうゆうことや。




こんなに俺は名前しか思ってへんし、名前にアプローチかけてんのになんで気が付かへんかな。


この白石をこんだけ悩ます女の子初めてやで自分…ほんま…どうしたらええ?









すごいベタやけど、押してダメなら引いてみろ作戦とかしてみる?
可能性があるのなら、藁にでも縋りたいわ。


















最近、白石が私と目を合わせなくなった。話し掛けてもこん。
なんで?私嫌われた?

この間罵声を浴びせたから嫌いになった?いや、でもそんなん前からの事やん?




なんでそんな避けるん?











私、あんたのこと好きなんやで?










「なぁなぁ、」
「なんや金ちゃん」
「なんで白石と名前あからさまに両想いなのに付き合うとらんの?」
「「「「「しーっ!」」」」」
「へっ!?」
「ええか?金ちゃん、ああいうのはな、お互いが自分達で気づくまで手出したらあかんねんで?」
「なんで?」
「なんでも!」
「なんやそれ!納得いかん!」
「納得いかんくても納得せんかい!あ、お願いして毒手を…」
「うわあああ!!毒手いやや!まだしにとうない!!」
「せやろ?やったら見守ってあげてな。」
「しゃ、しゃーないな。」




本人達はまだ気付かない。








K





<< title >>