「おはやっほー☆名前ちゃん!」
『え…?』



夢の中にいた私を呼ぶ声にゆっくりと目を覚ます。今日は久しぶりにトキヤと一緒のオフの日。段々と頭が働いてきて、私を呼ぶ声がいつものクールな感じではなく、なんだか低くもない。でもすごく聞き覚えのある声に、ゆっくりと目を開けると、目の前には、トキヤ…なのだが、HAYATOの格好をしたトキヤがいた。


『と、トキヤ…?どしたの…?』
「名前ちゃんおはやっほ〜☆」
『お、おは、やっ…え?なんで、HAYATO?』


寝起きであまり働かない思考をフル回転させる。

何故急にHAYATOなんだ。
トキヤのことだから、何か考えがなければわざわざHAYATOになることはないだろうけれど。


「今日は、だーいすきな名前ちゃんのために、特別プランを用意したにゃ!」
『と、特別プラン…?』
「そう!今からゲームをするよ!」
『ゲーム?』
「うん!勝ったほうが今日1日甘え放題だよ!どうどう?」
『え?』


甘え放題ってどういうこと…?!
トキヤ…基、HAYATOの意図がわからなくて混乱している。
そんなこともお構いなく、HAYATOは話を進める


「じゃあ始めるよー!お互いの良いところを順番に言い合って、いっぱい褒められた方が勝ちね!」
『ちょ、待ってトキ…HAYATO…!』
「僕からいくよー名前ちゃんはねぇ…笑顔が可愛い!はい、名前ちゃんの番!」


こ、これはどうやらやるしかないらしい…
とりあえず、このゲームとやらに付き合ってみよう。










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