Street Blues/t.o
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3年前に入社してきた後輩のみょうじを気になり始めたのは去年の飲み会やった。酔いつぶれていく先輩、同期をあいつは1人ひたすらに介抱していたの見て、なんか可愛いなーって思った。あまり接点がなかった俺はこんな子がうちの会社におったんやって思ったのが第一印象。
それから会社であいつを見かける度に声をかけて距離を縮めて行った。何度目かの食事。それが今日。いつもなら居酒屋に行ってそのまま別れるけど、たまたま知り合いにホテルのレストランの優待券を貰い今日は高級ホテルでの食事をした。そのあとせっかくここに来たからという事でホテルの最上階にあるBARで飲み直すことになった。カウンターに雰囲気のでる綺麗なキャンドルライトがあり、それがゆらゆらと揺れてふと横を見るとメニューを見るみょうじの綺麗な横顔に胸を打たれた。俺はそっと腕時計を外した。
「こんなとこ来たん初めてです。」
大「俺もあんまり来たことないで。」
「大倉さんよく来てそうなのに!笑」
大「俺そんなイメージ??」
「はい。笑 」
大「俺そんなチャラないからな。」
「そうなんですね。なんかいつもより早く酔っちゃいそうです。笑」
大「酔ったらいいよ。俺しかおらんし。」
「ふふっ。大倉さん私のこと口説いてるんですか?」
大「さぁ?どうやろ。」
「なんかいつもと雰囲気違いますね。場所のせいかな?」
大「そうかもな。今日のみょうじいつもより色っぽく見える。」
「ふふっ。お酒がいつもより高級だから酔い回るの早いんですかね。」
大「どうやろうな。、、、なぁ。俺がさ今日は帰したくないって言ったらどうする?」
「えっ?」
大「ここのホテル部屋借りてる。」
黙った彼女はグラスを傾けて困った様子で
残ったお酒を飲み干そうか悩んでいる。
その横顔に俺の想いは余計に強くなった。
俺は彼女の手をすっと握って席を立った。
大「すいません。チェックで。」
「大倉さん、、、?」
大「奢らせてや。俺今お前にええとこ見せたいねん。」
「、、、はい。」
そのあと無言のまま、エレベーターに乗り込み部屋のある階へ向かっていく。彼女の手を握り俺はエレベーターのドアだけ見つめてる。彼女からの返事はまだ聞いてない。このまま俺によりかかればいいのに。そんなことを考えて彼女にふと目を落とすとほんのり赤くなった顔で俯いてた。タイミングよくエレベーターのドアがゆっくりと開きそのまま彼女
手を引いて部屋まで歩いていく。
大「着いてきたったことはそういうことでいい?」
彼女は俺の目を見つめて、ゆっくりうなづいた。
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