猫かぶり/y.y



このつまらない日常に飽き飽きしながらも
俺は毎日無理やり笑って過ごしてる。
会社では好印象で上司からも可愛がられて
後輩からも頼られてる。
とにかく周りの人間に悟られへんように
生きている。...はずやった。
飲み会の席で上司の相手に疲れて1人BARで
飲んでたら聞きなれた声が聞こえてきた。

「お兄さんえらいしけた面してんねー。」

横「はっ?」

「その顔めっちゃ怖いで。」

横「#name1#なんやねん。」

「ふふっ。よこ無理しすぎやで。」

横「してへんやろ。」

「なに?うまくやれてると思ってた?笑」

横「はっ?」

「横山くん。私にはバレバレですよ。」

横「だから何がやねん。」

「同期の私の前でくらい愚痴でも言うたら?」

横「はぁー。お前何もんやねん。」

「スーパーウーマン。」

横「まぁいろいろお前には言われた無いけどな。」

「なんでよー。」

横「お前もいつまで猫かぶってんねん。」

「なんのことー?」

横「ホンマは恋愛経験ないくせに色仕掛けって。」

「あぁー。意外と行けるもんよ!笑」

横「そういう問題ちゃうやろ。」

「まぁ、こないだガチで襲われそうなったけどな。」

横「はっ?お前もうホンマにやめろや。」

「仕事の為やん!」

横「それでもやめろ。」

「なんでよこがそんな怒ってんのよ。」

横「なんでもや。」

「なにそれ。」

横「お前のこと心配しとんじゃ。」

「それは同期として?」

横「、、そうやって言いたいけどちゃうわ。」

「じゃあ何としてなん??」

横「お前ホンマにセコいな。俺から言わそうとして。」

「ふふっ。なんのこと??」

横「惚れた女としてや。」

「、、そっか。わかった。やめる。その代わり、よこちゃんと私のこと養ってな。笑」

横「そこまで飛ぶんかよ。笑 まぁ、そのうちそうなろうや。」

「じゃあ私今からよこのなに?」

横「今から俺の彼女や。」

「恋愛経験少ないけど大丈夫?笑」

横「それくらいがちょうどええやろ。笑」

「よこがええならいっか!」

横「侯隆な。」

「ん?」

横「よこじゃなくて侯隆って呼べや。」

「命令形。笑」

横「わかったんか。なまえ。」

「はいはい。わかりました。侯隆。」

横「これからいろいろ教えたるわ。覚悟しとけ。」

「ふふっ。楽しみにしとく。」

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