Winter Love Song/r.n
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あいつと出会ったのは寒い冬の日やった。5年前俺はヤスと大倉と飲みに行った帰りに少し酔いを覚まそうとぶらぶらと歩いてた。人はめっちゃまばらでこんな寒い日に外出るやつの方が少ないか。なんて思いながらとぼとぼと家に向かってた。周りをふらっと見渡しながら歩いてると急に俺の3メートルほど先を歩いてた女が盛大にコケた。
亮「あんた大丈夫?」
「すいません。めっちゃ恥ずかしい。」
亮「体調悪いとかちゃう?」
「はい。ただ、ぼーっと歩いてたら躓いてコケました。」
亮「アホやん。」
「なっ!失礼!!笑」
亮「おもろい奴。」
「失礼な奴。」
亮「こんな夜中に女が一人で歩いてたら襲われんで。」
「確かに。」
亮「タクシーとか使えよ。」
「んー。今日はいいや。」
亮「はぁ、、、じゃあせめて送らせて。」
「えぇー。襲わんといてな。」
亮「大丈夫や。心配すんな。俺飢えてないから。」
「確かにお兄さんモテそうやもんねー。」
亮「ホンマに失礼な奴やな。あと、亮。俺の名前。錦戸亮、」
「名前教えてくれんねんね。なまえ。#name1#なまえ。よろしくね。亮。」
亮「おん。」
そんな出会いやった。俺はこの時からなまえのことが好きや。結局あいつをすばるくんから奪うことが出来んかった。、、、はずやった。
なまえがすばるくんと別れてから以前よりよく2人で会うようになった。
亮「寒ないか〜?」
「うん。大丈夫!亮わ?」
亮「俺は寒い!手温めて〜」
「何それ。笑 」
亮「ええやん!なまえも寒いやろ?手。」
「半強制的やな〜!笑 寒いよ!亮温めて〜!」
そう言って俺の手をギュッと握ってきた。俺はその手をそっとポケットの中に入れて、少しなまえを俺の方に引き寄せた。
人混みをくぐり抜けて人通りが少なくなる道の先に俺となまえが偶然出会ったあの場所がある。だんだんその場所に近づいて来た時、
「あっ。雪や!亮!雪!」
亮「ホンマやな。」
「雪降るから寒かったんやね!今日!」
亮「そうやろな。」
「あっ。亮ここ覚えてる?」
亮「覚えてるよ。ここになまえと来たかったから連れてきた。」
「出会った場所に来たかったん?」
亮「そう。ここは俺がお前を好きになった場所やから。」
「、、そっか。」
亮「俺はあの日たった数分でなまえを好きになった。なまえに彼氏がいようと関係なくずっと好きやった。喧嘩したって連絡が来る時いつもそのまま奪ったろかって思ってたし、連絡くる度に会いに行って抱きしめたろかって思ってた。でも結局俺にはそんなことできんかった。すばるくんと別れたって聞いた時、今度は何があってもなまえと付き合いたいって思った。俺さ、もうお前しか好きになれへんみたいやわ。俺の隣にずっとおってくれん?」
「、、、離れんといてね。」
亮「えっ?」
「ずっと私から離れんといてね。隣でこうやって手握ってて、たまに抱きしめて?亮の未来に私も居たい。」
亮「離れへんし、この手も離さん。ずっとなまえの隣におる。だから俺と付き合って。」
「うん。よろしくね。」
あれから2年。ちゃんと隣に居るなまえ。あの日から変わらず2人で笑ってる。今年も雪が降ってきた。
「亮〜!また雪や!」
亮「ホンマやなぁ!」
「クリスマスも雪降るかなー?」
亮「サンタさんにお願いしたら?笑」
「サンタさんそんな粋な計らいはしてくれへんと思う。」
亮「サンタさんプレゼント配るので手一杯やからなー。」
「いいもん!私には亮サンタがおるもん!」
亮「俺サンタになった覚えはないぞ。」
「亮サンタはなまえちゃんに何くれんのかな〜?笑」
亮「なぁー。亮サンタひと足早くなまえのところに来たみたいやわ。」
「ん?どういうこと?」
亮「なまえ右手出して。」
「えっ?」
亮「ほら。早く!」
「うん、、、」
亮「なまえ。俺と結婚してください。」
「う、そ!!なにこれ!亮ホンマに?」
亮「お前が急かすから亮サンタ早めの登場や。笑」
「りょー。ホンマに貰っていいの?」
亮「ちゃんと返事してくれたら貰ってええよ。」
「よろしくお願いします。」
亮「あの時約束したように、これからもずっと隣に居るし、これから先離すつもりもない。これからの未来2人で歩んでこ。」
「うん。」
亮「なまえ。愛してんで。これからもずっと。」
「私も。」
これから先何十年も2人で笑いあって生きていこう。
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