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歩き慣れた道のりなのにいつもより足取りが重く感じている私に気づいている斗真だけど、全く進むスピードを緩めず、結局彼のペースであっという間にうちの前までたどり着いた。ふぅーと一息をついてゆっくり玄関のドアを開けた。靴を見る限り全員揃っている。ドアの空いた音が聞こえたのか居間の方から隆平が出てきた。

隆「あれ?桜良どないしたん?」

「...隆平。みんな居間に集めてくれへん?」

隆平が ん?という顔をしたと同時に玄関のドアが再び開き斗真が顔を出した。

隆「あっ。そういう事ね。わかった!あと!桜良おめでとう。」

「ふふっ。隆平ありがとう。」

隆平はそう言うと大きな声で2回に向かって"居間に集合〜"と叫んだ。それと同時に階段を降りる足音がいくつか聞えてきた。"もぉ〜隆ちゃん何よー。"とグチグチ言いながら降りてきたのは今朝結婚に反対した亮。"ええからええから!"と言いながら居間へ全員集めた。それから居間から玄関に顔お出して、"おいで!"と言ってくれた。
そっと居間の扉を開けた。

「ただいま。」

斗「お邪魔します。」

信「なんや、泊まり言うてなかったか?」

「その予定やってんけど、ちゃんと報告せなあかんなってなって。」

す「まぁ、2人とも座れや。」

そう言ってすばるくんは2人が座れるスペースを空けてくれた。チラッと侯くんの顔を見てみると凄く不機嫌な顔をしていた。喧嘩にならないように気をつけないと。と自分を落ち着かせた。

「今朝話してたやん?そろそろそういう話があるかもって。」

す「斗真が一緒ってことはそういうことやろ?」

「うん。」

斗「桜良から今朝の事情は全部聞いた。それを聞いても俺は桜良と結婚したいって思いは変わらない。反対されるなら俺は認めてもらえるまで土下座でもなんでもする。それくらいの覚悟で桜良に今日プロポーズしました。今ここで桜良と結婚させてください。って言っても全員からイエスの答えが返ってこないのは分かってるけど、俺のケジメとしてちゃんと報告をしに来ました。」

斗真の話が終わると無言のまま侯くんは立ち上がって自分の部屋へ向かおうとした。亮と忠義もタイミングを見計らってたのか、侯くんと同じタイミングで立ち上がった。3人が居間を出ていこうとしたので喧嘩にならないよう優しい口調で忠告をした。

「あのさ。侯くんと亮と忠義に認めてもらうまでは婚約の状態でおるから。斗真も全員に認めてもらわんと意味無いって言ってくれてるし。あんたら3人が首を縦に振るまで私は幸せになれんってことやからね。」

私の話を最後まで聞くか聞かへんかのところで3人とも部屋へ散っていった。そのあと残されメンバーはみんなニコニコとしてて、一気に空気が和んだ。

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