焦がれてきっと永遠になる
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七子と会えない平日は、お互いの空いた時間に屋上で空を眺めながら電話をするのが日課になっていた。
今日あったこと、小隊の先輩の愚痴、嫌そうな声をせずにいつも聞いてくれる七子の声に癒されて眠りにつく日々だった。
七子と出会ったのは、この職場に新隊員として着隊した彼女に永井が一目惚れをしたところから始まった。
最初はただの先輩と後輩という関係だったが、いつしかお互い惹かれ合うようになり付き合い始めたのだった。
その時の紆余曲折も話せば長くなるのだが、今は割愛することにする。
とにかく、そんなこんなで付き合い始めてからもうすぐ丸二年半になる。
しかしながら彼女は今年の春でこの職場を退職してしまい、隣県に引っ越してしまった。
だからこうして毎日のように電話で話すことが習慣になっているわけだ。
そして今も、七子の優しい声を聞きながら自由時間を過ごしている最中である。
「そっちは、どう? 慣れた?」
『うん、ぼちぼちかな。でも、職場の人みんな優しいから大丈夫そう』
「そっか、良かった」
彼女の言葉を聞いて安心すると同時に、胸の奥底にある不安感が増していく。
それは、彼女が遠くへ行ってしまうということに対する寂しさや焦燥感といったものだった。
今までは同じ職場で働いており毎日のように顔を合わせていただけに、まだ彼女が居なくなったことに慣れない永井は、そう思っても仕方なかった。
本当はもっと一緒に居たいし、ずっと傍にいたい。
そんな思いから言葉にならない感情が溢れ出て、思わず黙り込んでしまう。
するとそれを察してくれたのか、少し間を置いてから七子が口を開いた。
『頼人は、訓練忙しい?』
「今月は二夜三日が一回しかないから、気は楽かな。でもごめんな、他の部隊が忙しいせいで土日は仕事と営内残留ばっかで」
『ううん、しょうがないよ……それに、私も仕事あるからさ』
そう言ってくれたものの、やはりどこか寂しげな雰囲気を感じて申し訳なくなる。
「七子が先月辞めてから一回しか会えてないけど……でも来週は、空いてるから!」
『うん、会えるの楽しみにしてるね!』
その明るい声を聞くだけで嬉しくなって、自然と笑みが零れる。
やっぱり好きだなぁと思う気持ちと共に、早く会いたいという衝動が強くなっていく。
「あー……なんかさ、こうやって電話してると今から七子に会いたくなってきちゃうなぁ……」
冗談めかしく呟くと、電話口の向こう側から小さな笑い声が聞こえてきた。
『ふふっ……頼人、外出切ってないから出れないでしょ』
「だよなぁー」
『まあ……そんなのなかったら、私も会いたいんだけどね』
それから一拍置いて、七子も同じ気持ちだと返してくれる。
そのことに嬉しくなりながらも、やっぱり早く彼女に会いたいという想いが強くなっていくばかりだった。
するとそんな頼人の頬を春独特の少し生温かい風が、桜のにおいを含んで彷徨う。
まだ満開には程遠いけれど、きっと来週あたりには綺麗な花を咲かせてくれるだろう。
そうしたら二人でお花見に行ってもいいかもしれない。
「『あのさ……!』」
同時に話し始めてしまい、お互いに沈黙してしまう。
こういうところは本当にそっくりだなと思いながら、永井は先に話を切り出すことにした。
「来週、空けといてよ! そんで、花見しに行こう!」
そう言うと、向こうからも明るい声で返事があった。
『うそ……! 私も同じこと言おうとしてた』
その言葉を聞いた瞬間、身体中を巡る血液の温度が上がったような気がしたのだ。
七子と同じことを考えていたという事実に、心の底から喜びを感じる。
そして二人は顔を見合わせていないのにも関わらず、同じタイミングで吹き出したのだった。
「めちゃくちゃ、綺麗だったなあ」
先程の光景を思い出しながら、頼人は満足げに微笑んだ。
「うんうん! 来てよかった!」
二人は花見の帰り道、電車に乗って七子の家の最寄り駅まで向かっていた。
窓から見える景色はすっかり夜の色に染まっていて、街灯の光が車内を照らしている。
そんな中で、頼人と七子はお互いの顔を見てはクスッと笑ってを繰り返していた。
七子の笑顔を見る度に、胸の奥底にある愛おしさがどんどん大きくなっていく。
そんな風に感じているのを悟られないように平静を保ちつつ、頼人は彼女に問いかけた。
「今日、七子の家に泊まってくつもりだけど、いい?」
そう聞くと彼女は優しく笑いながら、ゆっくりと首を縦に振った。
そしてそのまま手を伸ばしてきて、指先で頼人の手の甲に触れてくる。
そんな些細な仕草にもドキッとするのだから、本当に恋というのは厄介なものだと思う。
しばらくすると目的の駅に到着し、二人並んでホームに降り立った。
ここから家までは歩いて十分ほどだ。
夜遅いせいか人通りはまばらだが、それでも手を繋いで歩くのは何とも言えない恥ずかしさがある。
「久々に会うから、なんか緊張するな」
「うん、そうだね」
そう言いながら、七子の方からそっと頭をもたれてきた。
普段はあまり自分からスキンシップを取ってこない彼女なので、それだけでもドキドキしてくる。
「……七子、どしたの?」
「えへへ、ちょっとだけ……こうしたかったかも」
照れくさそうな表情を浮かべる彼女の可愛さに、心臓が早鐘を打つ。
しかしここで動揺しているところを見せるわけにはいかないと、頼人は必死に冷静さを装いながら言葉を返した。
「俺もそう思ってた」
そして頼人は繋いでいる手を離すと、七子の腰を抱き寄せるようにしながら自分の方へと寄せて密着すると、彼女は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。
「ほんと? 嬉しいな」
そんなことを考えているうちに、二人は自然とお互いの顔を見つめ合う形になっていた。
七子は頬を紅潮させながらも目を逸らそうとせず、潤ませた瞳でじっと見上げてくる。
その様子はとても愛らしく、見ているだけで胸の奥がきゅんとなる感覚を覚えた。
(あぁ……もう、可愛いすぎるだろ!)
頼人はそんな悶々とした気持ちを抱えつつ、しばらく無言のまま歩き続けるとアパートが見えてきた。
「ここだよ、どうぞ入って」
そう言って彼女が立ち止まったのと同時に、繋がれたままの手から温もりが消えていく。
それが名残惜しくて、思わず強く握りしめてしまった。
するとそれに気づいたのか、再び手が握られる。
驚いて隣を見ると、そこには優しい微笑みをたたえる彼女の姿があった。
その瞳はどこか熱を帯びていて、吸い込まれそうになる。
見つめ合っているうちに、どちらともなく顔を近づけていき唇が触れ合った。
柔らかな感触と甘い香りに包まれて、幸せな気持ちになる。
一度キスをしてしまえば、もう我慢なんてできるはずもなかった。
頼人はそのまま七子を抱き寄せ、何度も口づけを交わす。
そうしてお互いに呼吸が荒くなった頃、ようやく身体が離れた。
頬が上気して、目が潤んでいる七子の姿が艶めかしく映り、もっと見ていたいという衝動に駆られてしまう。
ああ、もう駄目だ。
理性の限界を感じ取った頼人は、彼女を引き寄せると耳元で囁いた。
「ごめん、このままだと止まんなくなる……」
その言葉を聞いた七子は、一瞬驚いたような顔を見せたもののすぐに小さく笑うと、頬に軽く触れるだけのキスをしてきた。
それを受けて、頼人の思考は完全に停止する。
そんな彼の様子を知ってかしらずか、七子はいたずらっぽく笑っている。
そうやって翻弄されるのはいつものことなのだが、やはり悔しくはある。
だからお返しとばかりに、今度はこちらから抱き寄せると強引に唇を奪った。
突然のことに驚く七子だったが、やがて観念したかのように身体の力を抜いていく。
こうなったら、とことん付き合ってもらうしかないだろう。
玄関の鍵が閉まる音が、やけに大きく響いた。
そして靴を脱いで部屋に上がった二人は、そのままベッドの上に倒れ込んだ。
そしてお互いの存在を確かめ合うように抱きしめ合い、貪るように求め合っていく。
頼人は服の中に手を入れて背中に直接触れると、滑らかな肌をなぞっていき、下着のホックを外す。
「んっ……」
その瞬間、七子の口から吐息交じりの声が上がった。
その声にますます興奮してしまい、頼人も自分のシャツのボタンを外していく。
そして現れたのは、日焼けした肌に鍛え上げられて引き締まった肉体だ。
しかし一方で、七子は恥ずかしそうに身を捩らせている。
その姿を見た頼人はゴクリと唾を飲み込むと、彼女の上に覆い被さるようにして抱きしめた。
するとふわりとした柔らかいものが胸板に触れ、お互いの鼓動が伝わってくる。
まるで一つになったかのような感覚に陥り、何も考えられなくなった。
頼人は胸の膨らみの片方を手で包み込み、もう片方を口に含む。
舌先でその薄桃色の先端を転がすと、七子はビクッと震えた。
「んんッ……ぁあ、んッ」
そんな反応に嬉しくなり、さらに愛撫を続けていく。
「頼人……」
しばらく続けていると、七子が何かを訴えかけるように名前を呼んだ。
そして、ゆっくりと頼人の下半身に手を伸ばしてくる。
ズボンの上から、すでに勃ち上がっている竿を優しく撫でられ思わず腰を引いてしまった。
すると彼女は少し不満げな表情を浮かべる。
だからといって、そのままされるがままというのも男として情けない気がしたので、頼人は再び手を伸ばすと彼女のスカートの中へと侵入させた。
ショーツの上から割れ目を指先で擦ると、そこはすでに湿っていた。
布越しでも分かるくらいに濡れているのが分かり、頼人自身もどんどん昂ぶってきてしまう。
七子も同じように感じているのかと思うだけで、頭がどうにかなりそうだ。
頼人が執拗に刺激を与え続けるせいか、七子は身を捩らせながら甘い声で喘いでいる。
「あっ、あっ……ぁんっ」
その姿はとても扇情的で、見ているだけでも達してしまいそうだ。
頼人は彼女の下着の中に手を滑り込ませ、秘所に触れた。
そこはすっかり蕩けてしまっていて、熱くなっている。
一番敏感なところに欲しいと言わんばかりに押しつけられ、頼人は誘われるがままにそこへ指を這わせながらゆっくり動かす度に、くちゅっと淫猥な水音が鳴る。
それが恥ずかしかったのだろうか、七子は顔を真っ赤にして両手で覆ってしまった。
しかしそれでも漏れ出てしまうようで、隙間から熱い吐息が零れ落ちていく。
「あぁ……んっ、はぁ……」
それが可愛くて、頼人は何度も同じ場所を刺激し続けた。
「七子、可愛いよ。その声、もっと聞かせて」
すると次第に彼女の呼吸が激しくなっていき、それに合わせて頼人も指の動きを早めていく。
そして頼人は左手で割れ目の襞を広げ、七子の一番敏感なクリトリスを露出させると人差し指を使ってコリコリと捏ね回した。
途端に強い快感に襲われたらしく、悲鳴のような声が上がる。
「やんッ! ああッ!!」
だがそれは痛みではなく、明らかに快楽によるものだということはすぐに分かった。
なぜなら七子の顔が悦びに染まり、瞳には涙が滲んでいたからだ。
「はぁ、んッ! 頼人ッ、ダメ! ああっ、イッちゃう……!」
そう言って七子は身体を大きく震わせ、絶頂を迎えた。
「アァ……ッ!!」
頼人は荒い息遣いを繰り返す七子を見下ろして微笑むと、そのまま覆いかぶさるようにして唇を重ねた。
「もっと七子の可愛いところ、見せてくれよ」
そう耳元で囁くと、頼人の右手は再び七子の下腹部の方へ伸びていき、今度はナカに指を挿入する。
「んっ……! はぁ、んっ」
すでに一度果ててしまった七子のソコからは大量の蜜が溢れ出していて、すんなりと中に侵入することができた。
七子の膣内は狭く、とても温かい。
その温もりを感じながら、頼人はゆっくりと抜き挿しを繰り返していった。
最初は苦しそうな表情をしていた彼女だったが徐々に慣れてきたのだろうか、今では気持ち良さそうに身体を委ねてくれている。
そんな七子の様子を見て、頼人はナカを掻き出すようにして責め立て始めた。
すると七子の口からは甘ったるい吐息が絶え間なく吐き出され、中がキュウゥと締まる。
「ああッ……あんッ! ぃやっ!」
その反応が嬉しくて、頼人は夢中で七子の弱いところを探っていく。
そしてある一点を探し当てると、そこを集中的に攻め立てた。
その瞬間、七子の腰が大きく跳ね上がる。
「んん……ッ!!」
どうやらここが弱点らしい。
その反応を見た頼人はニヤリと笑うと、さらにそこをグッと押すようにしていく。
「七子、気持ちいい?」
すると七子はコクコクと首を縦に振って肯定し、自ら腰を動かし始めた。
そんな七子の痴態を目の当たりにした頼人は、自分の下半身が痛くなるほど張り詰めてしまっているのを感じる。
そして同時に親指でクリトリスも同時に刺激し、一気に追い込んでいく。
「あっ、ああッ!! もう、だめッ!!」
あまりの強い刺激に、七子の頭の中がチカチカと点滅し始め、何も考えられなくなってしまう。
ただひたすらに押し寄せる快楽の波に耐えることしかできない。
「あぁぁ……ッ!!」
それと同時に、頼人の指がギュウッときつく締め付けられる。
やがて限界に達したのか、七子はビクビクと痙攣しながら二度目の絶頂を迎えた。
「あぁ、はぁ……はぁ」
七子は肩を上下させながら、必死になって酸素を取り込もうとしているようだった。
その姿はとても艶めかしい。
「七子、綺麗だよ」
頼人は愛おしそうに見つめた後、再び口づけを落とす。
しかし七子は何か言いたいことがあるようで、小さく口を開けた。
それを察した頼人は一旦キスをやめ、彼女の言葉を待つ。
すると彼女は頬を赤く染めたまま、上目遣いで頼人を見上げ、こう言った。
「頼人、好き……」
その一言で頼人は理性が崩壊しそうになるが、なんとか堪えて優しく微笑んだ。
そして汗で額にはりついた前髪をかきあげてやり、そこに軽く唇を落とした後、耳元で囁いた。
「それ、反則だって……」
頼人はそう言うと、ベルトを外してズボンと下着を脱ぎ捨て、すでに反り勃って硬くなっている自身の陰茎を取り出した。
それは彼女の痴態を見て興奮したからであろうか、いつもより大きくなっているように感じられた。
そしてその長大なサオは先程からずっと我慢していたため、血管を浮き立たせるほど怒張しており、先端からは既に透明な液体が流れ出ている。
「なあ……俺の舐めてくれる?」
頼人はそう言って、七子の顔の前に自身を差し出した。
すると七子は頬を染めて恥ずかしそうな素振りを見せたものの、起き上がるとすぐに舌を出してチロっと舐めた。
その瞬間、電流が流れたかのような快感に襲われる。
「……ッ!」
頼人は思わず声が出そうになってしまったが、何とか耐えてそのまま続けさせた。
最初は恐る恐るという感じだったが、次第に大胆になっていったらしく、七子の頭が前後に揺れ始める。
そして亀頭を包み込むようにして口に含むと、そのまま吸い上げるようにしてしゃぶり始めた。
「んっ……ふぅ……んん」
「あぁ、ヤバい……気持ちいいよ、七子」
頼人はその様子を見て、無意識のうちに腰を突き出してしまっていた。
そのせいで喉の奥まで突かれてしまった七子は苦しそうに顔を歪めるが、それでも頼人のモノを口に含んで離そうとしないどころか、さらに激しくなっていく。
七子の奉仕は止まることを知らず、ついに根元の方も手で扱き始めた。
その様子に頼人の興奮はさらに高まっていった。
「あぁ……くッ! 七子、ヤバい……待って!」
それがあまりにも気持ち良かったので頼人は射精してしまいそうになったが、寸前のところでどうにか踏みとどまった。
「……七子、後ろ向いて」
そして頼人は七子の口から自身を抜くと、今度は後ろ向きになるように四つん這いにさせる。
彼はサイドテーブルの引き出しの中に入っている、いつも使っているコンドームを手に取ると急いで装着する。
「もう、我慢できねぇ……」
そして七子の腰を掴むと、その入り口に自身の亀頭をあてがい、一気に貫いた。
その衝撃に耐えられなかったのか、七子は大きく背中を仰け反らせる。
「ああッ……!」
その瞬間、膣内がキュッと締まり侵入を拒むかのように押し返してくるが、構わずに頼人は激しいピストン運動を始めた。
「あんッ、あッ! より、と……はげしぃ! ああッ!!」
パンッ、パチュンという肌と粘膜が激しくぶつかり合う音が部屋に響き渡る。
さらに奥へ、さらに深くへと何度も打ち付けていくうちに、子宮口まで到達したようでコツンッとした感覚があった。
すると同時に、七子の身体が大きく跳ね上がる。
それを見た頼人は一度ギリギリまで引き抜くと、今度は勢いよく最深部を突き上げた。
「きゃあッ!! んんッ!! ダメッ!」
どうやらそこが弱点らしいことを理解した頼人は、執拗にそこばかりを攻め立てていった。
七子は、叫ぶようにして喘ぐことしかできず、ただひたすらに与えられる快楽を受け入れることしかできないでいる。
そんな彼女を見て、頼人の興奮も最高潮に達していた。
「あんッ……! あぁぁッ!!」
「七子、好きだ、愛してる」
頼人が耳元で囁いた瞬間、一際大きく七子の身体が痙攣したかと思うと、次の瞬間には力が抜けてしまいベッドの上に倒れ込んでしまった。
「あぁんッ! いやぁッ!! うぅ……あっ、だめぇぇ!!」
しかし休む暇など与えないとでも言うように、頼人はまだ達していないため動きを止めることはせず、そのまま激しく抽挿を続ける。
すると結合部からは大量の透明な液体が溢れ出ており、太ももを伝ってシーツに大きな染みを作っていた。
「俺も、イかせて……? 七子」
そう囁いた頼人は限界が近いらしく、ラストスパートをかけるように今までよりも速く、強く、そして激しく腰を打ち付けた。
それに応えるかのように、七子の膣内はきゅうっと収縮を繰り返している。
それにより七子の口からは、くぐもったような呻き声に似た声が上がる。
「ぁんッ、あぁッ!! んッ……!!」
「くッ、ヤバい出るッ……!」
そう言って頼人は、最後にグッと最深部まで挿入するとそこで果てた。
ドクドクと脈打つ度に熱い精液が流れ込み、ゴム越しではあるがしっかりと彼女の中に注ぎ込まれていく。
その熱を感じ取った七子は、ビクビクと震えながら再び絶頂を迎えたようだ。
やがて頼人はゆるく腰を振りながら全てを出し切ったところでようやく落ち着いたのか、ゆっくりと引き抜くとコンドームの先端部分にたっぷりと白濁色の液体が入っていた。
頼人はそれを手早く外すとゴミ箱に投げ捨てて、息を整えている七子を抱き寄せて横になった。
すると彼女は甘えるようにして胸に顔を埋めてきたため、優しく頭を撫でるとそのまま眠りについてしまったようだ。
「ごめんな? 今日、止まんなかったから無理させちゃったよな……」
頼人がそう呟いて七子の額にキスを落とすと、彼女が不意に頭を振った。
そして少しだけ顔を離すとその瞳が開いており、こちらを見つめていたのだ。
その目はどこかトロンとしており、夢心地といった感じである。
だが、頼人の方を見ると恥ずかしくなったのか、すぐに目を逸らしてしまった。
再び頼人の胸に顔をうずめる七子は、かすかな声でこう言った。
「すごく……気持ち良かったよ……」
その言葉を聞いた頼人は嬉しくなって、思わず抱きしめてしまう。
すると七子の方からも腕を伸ばしてきて、ぎゅっと抱きついてくると胸板に頬擦りしてきた。
その姿が可愛くて、頼人も自然と笑みがこぼれる。
そしてどちらともなく唇を重ねると、お互いを求め合うようにして舌を絡め合った。
しばらくしてから名残惜しむようにして顔を離すと、二人は見つめ合いながら微笑む。
それはとても幸せな時間だった。
会えない時間が育てた二人の想いが実を結び、こうして愛し合えたことが何より嬉しかったのだ。
これから先もずっと一緒に居たいと心の底から思えるほどに。
― 焦がれてきっと永遠になる ―
fin.
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二人が付き合うまでのお話を、4話くらいで書きたいなと思ってます。▼▲▼
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