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 わたしは、わたし用の"お仕置き部屋"に放り込まれた。
 ペナルティを与えられるとは言っても、わたしに痛みや熱さは無意味だ。今のところ、暗闇に閉じ込めることが一番の大ダメージになる。
 座っているはずだが本当に座っているのか確かではなく、目を閉じているのか開けているのかも分からない状態というのは、非常に負担になる。一時間も放置されれば、頭がおかしくなりそうだ。
 一切の光もないので、目が慣れるだの暗順応だのは通用しない。
 わたしは"円"を広げて、部屋の外に意識を向けた。"絶"状態のシャルはともかく、アドルの居場所は分かる。食事を摂れたのかが心配だ。

「……そうだ、寝ればいいのでは」

 いつもはドアが開くのを待つだけだが、シャルにかかりきりの彼らがドアを開けるのはしばらく先だろう。どうせなら寝てしまった方が良い。
 上手く寝転べるかが勝負だが、オーラを体に纏っていれば、ただの転倒で怪我などしない。一応、平衡感覚は備わっている。
 わたしは、おそらく横になった状態で、すやあと目を閉じた。

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