*小説 info アネモネ


れー

※頂き物のようなもの
 れいさんが書いたよ(れいくんの中の人(?))
 れいさんの書くれーかられーが滲み出てて好き。

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あお。
双子の弟。全然気は合わないけど生まれた時から一緒だからずっと一緒にいる。
れーとあおは双子で良かったと思ってる。
だって見た目が一緒だから。
それだけで色々遊べるし、身近に1番分かってくれる人がいるって事だから。
「あお」
「何?」
「クールのループドって知ってる?」
「…呪文?」
不審な顔をするあおにれーは画像検索をして煙草の画像を見せた。
「うわ、青っ」
「そーなの!クールの煙草の新作!めっちゃあおの色でしょ?しかも安いの!」
そこに映っていたのは茶色い軸に、上から数センチが黄緑色になっている可愛い煙草だった。
どっちかというと兄妹の翠が好みそうな色でもある。
「次はこれにしよっかなぁ。れーの為にピンクも出してくれたらいいのに」
「ピンクは女の子限定みたいになるから難しいんじゃないですか?」
「れーは男の子だよぉ!」
苦笑しているあおの横でクスクスと笑う。
また困ってる。
れーが煙草吸うの嫌だもんね。
別になんとなく煙草を吸う習慣があるから吸っているだけで、そんなに好きなわけでもなければ中毒で暴れてる訳でもなかった。
煙草は18歳でも吸っていいってもうちょっとしたら変わるらしいから、れーも吸っていいよね。その頃は多分大人だけど。
大人のれーはどんなかな。
今とあんまり変わらない気がするけど。
「あおにも一本あげよっか?」
「うーん…遠慮します…」
予想通りの反応に益々にこにこ笑う。
困ってる困ってる。
れーが健康に悪いことしたら大体そんな顔するもんね。
体弱くて大変なことが多いから、これぐらいのわがまま許してくれるよね。
「あおの味はどんなかなぁ?」
笑ってあおを困らせると、ポケットに財布を入れた。