*小説 info アネモネ


ドスケベチュートリアル

表紙になるイラストがあるよ
※リバに注意

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「ん〜」
零衣は小さく気の抜けた声を漏らして、ごろごろとベッドを左右に転がった。
そんな彼氏の様子を飽きもせずに同じくベッドに寝転がりながら眺めていると不意に零衣が動きを止めた。
「織くん、ちょっとこっちきて」
「?」
零衣に呼ばれて顔を近付けると指先でぷにっと頬をつつかれた。
「ん〜?んー、ん〜?」
緩い声を出しながらほっぺをつんつんと何度かつつき、そのあと本当に触れるだけのキスを唇にして離れた。
「零衣?どうかした?」
「ん〜…」
ぷくっと口を膨らませて眉を下げた零衣は少ししょんぼりしているように見えた。
珍しくご機嫌ナナメだ。
どうしたんだろうかと思いながら続く言葉を待った。
「なんかつまんなくて…」
「そう…?じゃあどこか出かけるか?」
たまの休みに2人でのんびりしていることに飽きたんだろうかと思ってそう言ったが、零衣の表情は晴れないままだった。
そのままぷにっと柔らかいほっぺを俺に引っ付けるように近寄ってくる姿は小動物のようで可愛い。
アウトドアが好きな零衣が誘いに乗ってくれないのは珍しく、いよいよどうしたのだろうと少し心配になる。
「零衣?大丈夫か?」
そう言って頭を撫でると零衣の瞳がじーっと俺を見た。
「なんか最近マンネリじゃない?」
「何が?」
やっと分かりやすい言葉を発した零衣を見つめながら聞き返した。
「えっちがマンネリ」
「…えっ」
零衣の言葉にびっくりして思わず体を少し引いてしまった。
「もしかして…お、俺の事…飽きちゃっ、た…?」
零衣に飽きられたらどうしようとちょっと泣きそうになりながら零衣を見た。
「ばか」
少し語尾を強めて俺を腕の中に抱き締めると、零衣は今度は明らかに不満そうに頰をぷくーっと膨らませていた。
「俺の技術が足りないってこと!」
目を見て強めに言われて、びっくりして俺は思わず少し縮こまってしまった。
「そ、そんなことない…」
ふるふると首を横に振りながら零衣の言葉を否定した。
零衣は信じられないぐらい上手だしいつも身体的にも精神的にも満足している。
そんな零衣に技術が足りないと言われても頭に疑問符しか浮かんでこない。
すると零衣は俺をもう一度すっぽり抱き締めて頭を撫でながら呟いた。
「不安にさせてごめんね…織くんに飽きるとかないから」
そんな零衣が妙に男前で、俺は少し照れながら小さく頷く事しかできなかった。
「違うの。えっちって誰でも結構マンネリになるものだよ。れーも織くんといつも同じことしてそろそろ飽きられてないかなぁって。なんていうか、刺激が足りない…?」
「そ、そうかな…?そんなこと、ないと思うけど…」
性行為の事は零衣に教えられる事以外はあまり知らないので自信が持てない。
零衣が言うならそうなのかもしれないけど少なくとも俺は…いつも快感に翻弄されてばかりでマンネリだと感じた事はない。
「いい?たまにいつもと違うプレイするのってすっこい気持ちいいんだから…あ」
俺の耳元で囁いていた零衣は不意に何かを思いついたのか素に戻った。
「?」
「いいこと思いついた…!」
子供みたいな表情を浮かべた零衣は、そのまま握った両手を口元に持ってきて女の子みたいに可愛く笑った。
「れーかわいい?」
「う、うん」
「ふふ、イイコトしようよ。いつもと違うことして、気持ちよくしてあげる」
耳元で囁かれて俺はぴくっと震えながら少し頰が熱くなるのを感じた。
可愛いけど、カッコいいんだよな…とは恥ずかしくて言えなかった。
「ちょっと準備するからさ、時間かかるから、のんびり待っててよ」
「えっ、何?」
「ナイショ」
にこっと笑って嬉しそうにその場を離れて自室に消えていった零衣に少し不安を覚えた。
さっきまでとは打って変わって零衣のその動きは軽やかだった。

「まだかな…」
20分ぐらい経っても姿を現さない零衣が気になりながらも、気を紛らわせる為に携帯を触ったり等しながら待っていた。
気になるニュースを見かけて読み込んでいたところ、肩をとんとんと横から叩かれて反射的に顔を上げた。
見ると女の子が立っている。
「誰ですか?」
自宅に知らない人がいる状況に驚きながら少し後退ると、その子がぷくっと頰を膨らませてからくすくす笑った。
「え、れーじゃん!マジで言ってる?」
「あ…」
言われてようやく気が付いた。
零衣は少しウェーブのかかったロングの黒髪を左右で2つに結い、肩が少し出たピンクのトップスと白いミニスカートを履いていた。
モデルみたいに可愛いのに声も瞳の色も零衣だった。
「いきなりその…髪の毛長くなってたら分かんないだろ…カツラ?」
「ウィッグ!」
強めに否定されて思わずぽかんと口を開けたまま零衣を見ていると、隣に座ってきた。
「れーかわい?」
「うん…」
「よかった」
にこーっと笑う表情は天使みたいで思わずドキッとした。
綺麗にメイクされた瞳は、いつもより大きい気がして思わず魅入ってしまう。
「やっぱこれないと分かんないか」
そう言いながらいつものピンクのメッシュをパチンと顔の左の髪に留めた。
ピンクのメッシュが入ると一気に零衣らしくなって少し安心する。
「ほんとに女の子みたいだな…」
色白の華奢な身体は、スカートを着ているとそこらの女の子より女の子らしい。
不思議な感覚でじっと見ていると零衣がまたにこにこ笑った。
「でしょ?れーは女装も似合うしメイクも上手なんだよ?写真撮ろっか」
零衣にインカメを向けられて俺は口角を上げる。
画面に映った姿を見て、なんだか男女の恋人みたいだなと頭の片隅で考えていた。

「よし!今日も、可愛い!」
零衣がよく聴いている音楽にそんな歌詞があったな…と思いながら見ていると、零衣は俺の手を取ってベッドまで引っ張って行った。
「あのさ織くん」
そのまま零衣は俺と対面座位になるような形で膝の上に座って上目遣いで俺を見てきた。
「何…?」
誰が見ても可愛いその姿に少し心臓が早鐘を打つのを感じながら零衣を見ていた。
「えっちぃことしようよ」
少し目を細めて零衣はにこっと妖艶に笑った。
「そ、その格好で…?」
「もちろん脱ぐよ。れー、たまには…織くんに、抱かれたいなぁ…?」
言葉の意味が分からず俺は5秒ほど固まってしまった。
織くんに抱かれ……俺が、零衣を抱く…?
「ええっ⁈」
「何驚いた顔してるの?」
「そりゃ、だって、驚くよ!」
「ん〜?」
零衣の唇が優しく俺の首元を食んで、俺は瞼をぎゅっと瞑った。
「れーね、一回織くんに抱かれてみたかったんだぁ…織くんにされるの、どんな感じかなぁって…たまにね、お尻が疼いちゃうの」
零衣にそんなことを言われたのが恥ずかしくて、驚きつつも何も言えずにいると、零衣は股間を少し当てながら小さく微笑んだ。
「織くんだって男の子なんだから一回ぐらい入れてみたいでしょ?」
「そ、それは…」
確かにされるばかりで結局することなんてないんだろうなぁとは思っていたが、零衣がいるからいいやと思っていた。
それを零衣から誘われるなんて。
「見たいんじゃないの?可愛いれーが、織くんのおちんちんで気持ちよくなって喘いでるところ…」
そう言われて、恥ずかしくて否定も肯定もできずにいると、不意に零衣の指が俺の股間をなぞった。
「こっちは正直」
「っ…」
ぴくっと震えていると、零衣がクスッと笑った。
「れーのことも気持ちよくして…?織くん…」
「い…いいのか…?」
そう言うと、零衣は嬉しそうに蕩けたような笑顔で笑った。
「れーのこと、抱いて…?」
そんな風に言われると、なんだかもう零衣がいいならいいやという気持ちになってきた。
「…うん」
頷いて頭を撫でたが、なんだかとんでもないことになったと思う脳内とは裏腹に、身体は正直に反応していた。


「ふふ、じゃあれーが織くんのおちんちんを気持ちよくさせてあげるね」
任せなさいといった感じでにこっと笑うと、零衣は慣れた手つきで俺の服を全て脱がした。
「あ、その前に」
ちゅう、と口付けをしてきた零衣は、俺の首に両腕を巻きつけながらしがみつくように甘えてきた。
いつものリードするような口付けじゃなくて、全て俺に委ねるようなキスに、今日は俺がリードするのかと、なんとか零衣の口内を舌でなぞる。
「んっ…」
気持ち良さそうな声を漏らす零衣の頭を撫でると、嬉しそうに擦り寄ってきてくれた。
「織くんすっごくカッコいい。今度はれーの番だね……ん…っ」
零衣は屈んで俺のものに手を添えるとぱくっとそれを口に含んだ。
その刺激に思わず身体がぴくりと震える。
「ちゃんとれーのやり方見て甘え方覚えるんだよ…?これがれーの中に入るんだから…いっぱい良くしてあげなきゃね…」
そう言って零衣は本当に愛おしそうに俺の竿に口付けをした。
それがどうにも恥ずかしいのに快感をそそられて、そこが上向きになってくる。
ぺろぺろと舐める刺激が気持ち良くて思わず声が漏れた。
「あっ…」
「おりくんのおいし〜…」
嬉しそうに零衣は言うと俺のものを奥まで咥えて舌を縦横無尽に動かしていた。
何度も何度も舌や指が気持ちいいところをなぞっていく。
「ん…っ」
「織くんのせーえきいっぱい飲みた、い…」
恥ずかしい事を言い続ける零衣の舌の動きと、しごく指先に耐えきれず、熱がすぐそこまで上がってきてるのを感じる。
「いっぱい出しちゃって」
「う、ぁ…」
「んっ……!」
零衣に与えられる快感のままに射精したところを、更に搾取するように吸い上げられ、あまりの快感に思わず目を強く瞑った。
「おりく…ほあ、みて?」
「うわっ、れ、零衣、いいから!」
目を開けると零衣が口の中の精液を見せつけるように口を開いていたので思わず顔が真っ赤になるのを感じた。
「んっ……おいしい」
「…おいしいわけないだろ」
「美味しいよ、好きな人のだもん」
全て飲み込んでそう言った零衣の満面の笑みに耐えられず、気恥ずかしさに視線を逸らした。
零衣はその間に目の前でウィッグとネットを外すと頭を左右に何度か振ったあと手櫛で髪を整えた。
「それ、とるんだな」
「嫌だった?オトコノコなれーの方が好きでしょ?」
目を細めてにこっと笑う零衣に少し赤くなりながらこくんと頷いた。
立場が変わっても結局零衣に翻弄されていることには変わらない。
どんな零衣でも好きな事に違いないが、なかなか恥ずかしくて伝えることは出来なかった。
「ほら、この‪かわいい服脱がせて?」‬‬‬‬‬‬‬
「うん」
零衣に言われるがまま、その細すぎるぐらいの腰に指を滑らせてピンク色の女の子用の服を上にずらしていく。
色白い肌と透けた生地が露わになって、そのままスカートを下にずらしていくと、ピンク色の紐だけみたいなパンツと、薄いピンクのベビードールが目に飛び込んできた。
「零衣…」
「どお?可愛い?えっちでしょ」
「そんなの持ってたのか…」
ドヤっと嬉しそうな顔をする零衣の下着は、全体的にピンクのレースみたいな紐と黒いサイドの紐、お尻の方にピンクの大きなリボンがついたセクシーなものだった。
それに体が全部見えるぐらいに透けているピンクのベビードールも、色白な肌と相まって視覚的なえろさを煽ってくる。
「まぁね、勝負下着つけてる方がテンション上がるでしょ?」
「うーん……わからなくもないけど」
そう言うと零衣は嬉しそうに笑って途中まで下ろしていたスカートを脱いだ。
「解いていいよ、れーの紐」
「あ、うん…」
そう言ってリボン結びにされたサイドの黒い紐を引っ張ると、するりと解けて零衣のものが露わになった。
綺麗なピンク色のその先端は、少しだけ透明の液でしっとりと濡れてベビードールを持ち上げている。
「久しぶりだからぁ…れーのここ、しっかりほぐしてくれるよね?」
そう言って、零衣は自分の指で蕾を拡げてみせた。
「ぜ…善処します…」
「ふふっ」
何が楽しいのか、くすくすと笑うと零衣はローションを差し出してきた。
それを手に取って指先に少し出すと、恐る恐る零衣の後ろに指を近付けた。
「大丈夫だよ、織くんに沢山されたいなぁ」
「うん…」
つぷ、と指を少し入れると零衣が小さく声を漏らした。
「大丈夫か…?」
「いいよ…もっと奥…んっ」
零衣の声を聞きながら、想像以上に暖かいその中に指を挿入していく。
少し動くたびに零衣の中が締め付けを返してきて心臓がどきどきと脈打った。
いつもされている零衣の中に指を入れるという行為が凄く新鮮で緊張する。
「そうそう上手…そのまま乳首も舐めて…勿体ないけど、これ、脱がしてもいいからね」
「分かった…」
零衣に言われるまま、まずはベビードールを上にずらすと、案外簡単に全部脱がせる事ができた。
そのまま、零衣の綺麗な乳首をパクッと口に含む。
いつもされているみたいにぺろぺろと舐めると、零衣が気持ち良さそうに体を震わせた。
「そう…上手……」
いつもみたいに俺の頭を甘やかすように撫でかけた零衣がその手を退ける。
「あ、これじゃダメだよね…もっと、織くんにされたいなぁ?」
代わりに脚を大きく開いて俺に見せつけた。
「んっ……はぁ…もっと…して…れーの中、指でいっぱい気持ちよくして…?」
「ん…」
乳首を舐めながら中の指を少し内側に曲げて刺激すると、その度に零衣は気持ち良さそうな声を漏らしながら締め付けを返してきた。
零衣の顔を覗き込むと嬉しそうに蕩けた笑顔でにこっと笑うので、今まで感じたことが無いような高揚感が襲ってきた。
今なら抱けるかもしれない。
零衣がいつも攻めている時の表情と違ってすごくエロい顔をしていて、いつもの欲情以外の感情が芽生えてきた。
「零衣…っ」
「んんっ…」
思わず貪るようにその唇を塞ぐと、零衣は嬉しそうに受け入れて俺の背中に両手を巻き付けていた。
そのまま夢中でお互いの舌を絡めあった。
「零衣…したくなってきた」
「して…いっぱい…れー、織くんのおちんぽ、奥まで欲しくなっちゃったぁ…これじゃ足りないよ…」
煽ってくる零衣に股間が熱くなるのを感じて、そのまま零衣の後孔に股間を押し当てる。
「いい、のか?」
「早くぅ…おりくん、欲しい…」
「っ…」
熱を帯びた目で訴えられて、思わず先端を零衣の中に少し挿入した。
「あっ…!」
そうすると零衣は少し嬉しそうに笑いながら、俺の目を真っ直ぐ見つめ返してきた。
その嬉しそうな表情に思わず欲情してずぶっと中に熱を押し進めた。
「あぁっ…!」
口なんかと比べ物にならないぐらい、熱く複雑に蠢いて自分のものを絡め取ってくるそこは、今までに味わったことがないぐらい気持ち良い。
「凄い…」
「いいよ…おりくん、きもちぃよ…?織くんの前も後ろも、初めてはぜーんぶ、れーが奪っちゃうんだから…」
「零衣…っ」
零衣の言葉を聞きながら熱を根元まで全部中に埋めた。
ぎゅっと抱き締めると、一つになった高揚感で心臓がどきどき高鳴っているのをはっきりと感じた。
「そのままだよ…れーの中、どんどん織くんのを覚えて、織くんじゃなきゃ満足できなくなるんだか、ら…」
耳元で囁かれながら、零衣は甘えるように小さな体で俺をしっかりホールドしてきた。
「零衣…凄い…熱い…」
「れーも、織くんのおちんちん、おっきくて気持ちぃよ?…いっぱいして…?」
零衣に見つめ返されて、全てを受け入れるように脚を大きく開かれる。
そんな零衣につられるように、自分のものを少しだけ引いた。
「いいよ…織くん、れーの中、いっぱい奥まで突いて…!」
「うん…零衣」
「…っ!んっ…あぁっ…ぁんっ…織くん、すごい、気持ちいい…‼」
零衣の女の子みたいに高い声を聞きながら夢中で腰を振ると、その度に性器に気持ちいい締め付けが返ってきて、信じられないぐらいの快感が襲ってきた。
いつもされている時の、あの感覚を零衣も味わっているのだろうかと思うと、凄く興奮してもっと零衣の声が聴きたくなった。
「はぁ…零衣…!」
「あっ…んんっ…しゅご…れーの中、おりくんでずぶずふ、気持ちいいの…もっとぉ…」
「俺も、気持ちいい…」
「あは…またおっきくなったぁ……!あっ…きもちぃよ、奥…うぁっ…!」
ぎゅうっと抱き締められ、少し息を整えるように抱き締め返すと、零衣は快楽を全部受け入れたような表情で、蕩けたように笑った。
その顔に酷くそそられる。
「ん…今度はれーが…もっと良くしたげるから…上、乗っていい?」
「う、うん…」
言われるがままに頷くと、零衣がぐるっと体勢を上下逆にして、ゆっくりと起き上がった。
「いい…?騎乗位、こうやるんだよ…」
零衣のそそり立ったそこと、火照った顔が全て見えて、思わず俺は股間が反応するのを感じた。
零衣は俺の腰に手を当てると、ゆるゆると腰を振り始めた。
「…っ」
「あっ、ふぁっ…奥、当たってんの、分かる…?あっ…!」
「ああ……っ」
腰を前後に振りながら零衣は俺のことも気持ち良くなるように上手に刺激してくる。
締め付けられる刺激が気持ち良くて快感がせり上がってくる。
「そう…前立腺、ここ…っ……れーの気持ちいとこ、いっぱい、ぐりぐりしてくれたら…すぐ、トんじゃう…からぁ」
「…零衣」
不意にいつもされていることがどうしてもしたくなって、零衣の細い腰を両手で掴んで前後に揺すってみた。
「!…」
それが気持ち良かったのか、奥に当たるたびに零衣は嬌声を上げながら体を仰け反らせた。
「ふぁっ…あっ!そこ、だめっ…ゃんっ…イっちゃう…イッちゃう、からぁ…!」
「零衣…気持ちいいか…?」
喘ぎながらも零衣は腰を振り続けるのでこちらまですぐイッてしまいそうなほど気持ちいい。
「いい…!あっ…織くん、もっとぉ…」
「…っ」
涙目で半開きの口から声を漏らす零衣に思わず欲情して、ぎゅっと抱き寄せるともう一度雪崩れ込むように零衣を押し倒した。
「零衣…好きだ…」
そう言ってキスしながら、自分より小さくて可愛い体をぎゅうっと抱き寄せると、そのまま言葉に反応するように零衣の中が締まった。
「んんっ…あ、れーも…!れーも、織くん、大好きぃ…」
甘えるように抱き締め返しながら、零衣は恍惚とした表情を俺に向ける。
「零衣…可愛いよ」
そう言うと、零衣は少し驚いた後、とても嬉しそうに笑った。
「えへへ…嬉しい…おりくん、好き…。織くんのせーえき、れーにいっぱい頂戴…」
「ん…零衣、愛してる…」
そのまま腰を動かすと、零衣の中が今までよりもっと締まった気がした。
「あっ…れー、も…うぁっ…そこっ…しゅきっ…、あのね、おり、くん…あー…!れー、おりく、愛してる…から…っ!」
「っ…」
零衣の嬌声とパンパンと肉が打ち付け合う音が混じり合う。
もう歯止めが効かないまま、零衣の奥に熱を打ち付けた。
「うぁ…れーそれっ、きもちぃ、の…おちんぽ、きもちぃ…!やっ…あぁ、んぁ、イクっ…イッちゃう…!」
「零衣…!」
「あぁぁ…‼」
ビュッ零衣の先端から白い液体が飛び散るのと同時に、中に熱を放った。
強烈な射精感に襲われるのを感じながら、びくびくと気持ち良さそうに震えている零衣と抱き締めあった。
お互いの浅い息と熱と汗ばんだ体をすぐ側に感じる。
「んっ…」
「ちょ、零衣…」
零衣がイッたばかりの体で俺を弄ぶみたいに腰を振るので、敏感に刺激を感じ取って思わず零衣にしがみついた。
「えへへ」
「やめてほんと…気持ちいいから」
「ふふ、…頭撫でてぇ?」
零衣が子供みたいに甘えるようにお願いしてきたので、そのまま零衣のさらさらの髪を何度も撫でてあげた。
そういえばいつも零衣はこうやって達した後に頭を撫でてキスをしてくれて、それで酷く安心感を覚えていたことを思い出した。
そんなことまで全く頭が回っていなかったので、いつも零衣は気を遣えて凄いんだなと思いながら、優しくキスをした。
「ん…」
俺もこうやって、頭を撫でて貰ってキスして貰わないと満足出来ないぐらいに、零衣に体に教え込まれてるなぁと思いながら、零衣が満足するまでずっと頭を撫で続けた。
お互いの顔を見つめ合って、ふふっと小さく笑う。
「あーあ、織くんにいっぱい中出しして貰ったのに洗うの勿体無いなぁ」
「なっ…何言ってるんだよ」
「折角だから妊娠できたらいいのにねぇ」
そう言って1人で微笑みながら、零衣はゆっくりと入れられたままだったお尻を離した。
そんな零衣のどうしようもない言葉に何も言えずにいると、零衣は俺の側に寄ってぴったりと引っ付いた。
「気にしないで。織くんとずっと一緒にいられたられーはそれで幸せなの」
「…うん」
頷いて頭を撫でてあげると、零衣は俺を見て嬉しそうに笑った。
空色とピンクの瞳と、大好きな笑顔に心が穏やかになっていく。
「俺も零衣がいたらそれで幸せだよ」
「えへへ〜。織くんすっごい気持ち良かった。いつもより良かったでしょ?どう?童貞卒業。おめでと〜!」
「零衣…」
テンション高く拍手してる零衣に溜め息をついて、捕まえるようにその身体を引き寄せた。
「わっ」
零衣は簡単に引き寄せられて、俺も思ったより零衣が軽かった事に驚いた。
こんなに小さいのに攻める時は、めちゃくちゃカッコいいし、気持ちいいし…。
「またしよーね」
「うん…でも、俺は…」
「ん〜?」
零衣は俺の腕の中で嬉しそうににこっと笑った。
まるで俺のその先の言葉が全部分かっているかのようだった。
「俺はやっぱり…零衣に抱いてもらう方が好き…」
言って、なんとなく自分でも納得した。
零衣は凄く可愛かった。それなのに、やっぱり俺は零衣が俺にしか見せない表情で見下ろしてくれる姿が、零衣がしてくれる全部が好きなんだと再確認する。
「うん…!れーも…織くんが受け入れてくれる方が、ずーっと好き!」
「そうか…」
思わず顔が綻ぶと…零衣が飛び付くように抱き締めてきて、俺の上に乗っかった。
「れーまだ一回しかイッてないよぉ…?織くん、まだイけるよね…?」
興奮した様子で口角を少し上げる零衣を見て、気持ちがどうしようもなく昂ぶっていく。
体の奥が疼く。零衣のそれを挿れて、気持ち良くして、全て与えて欲しい。
「可愛い零衣に、泣くまでイかされたいんでしょ?」
「あ……零衣…、零衣のものにして…」
欲情したまま無意識的に零れ落ちた言葉に満足したように、零衣は俺の唇を塞ぎながら待ち望んだ場所に触れた。